松代病院無床診療所化についての住民説明会

吉川区

おはようございます。今朝は5時に起床し、原稿書きをしました。外は晴れ、昨日に続き、きょうもまた暑くなりそうです。コウノトリの観察をと思い、出かけましたが、巣の近くではまったく見かけなくなりました。親鳥もいません。

昨日は日中、コウノトリ情報が相次ぎました。「代石の田んぼの上空で7羽が飛んでいて、カタカタやっている」「吉川高等特別支援高校の上空で8羽がぐるぐる飛んでいる」などの情報です。私は午後からいませんでしたので、目にすることも撮影もできませんでした。

来年4月から新潟県立松代病院での入院をやめて、その機能を十日町病院に統合する。5月に県病院局がこの方針を明らかにしたとき、「またまた過疎地の住民いじめがはじまった」と思いました。松代、松之山、そして大島など関係住民にとっては、命にかかわる重要問題です。

昨日(29日)、県病院局は松之山と松代の2会場で「松代病院の入院機能の十日町病院への統合(無床診療所化)に関する説明会を行いました。私は松之山自然休養村センターの会場で参加してきましたが、会場は当初予定した人数を上回る人たちが参加し、イスが追加されるほどでした。少なくとも百数十人が参加されたと思います。関係住民の危機意識は強いものがありますね。

説明会では金井病院局長が挨拶、田中経営企画課長が説明を行いました。このなかで病院局は、「松代病院は入院患者が年々減少していて、入院患者は85歳以上の高齢者が多い。いろんな病気を持つことが多く、小規模病院では対応は難しい」「患者減、診療報酬などの問題があって病院経営は赤字であり、県立病院全体では46億円にもなった。医療需要に比べ医療提供体制は課題となっている。県では、各病院の機能・規模の適正化と大規模病院を中心とした収益性向上策が追求していく」「今後、9月にもう一度住民説明会をやって、魚沼地域医療構想調整会議で意見を聴き、12月県議会定例会で病院事業の設置等に関する条例「改正」(案)を提案していく予定」などと説明しました。トップのイラストは挨拶する病院局の金井局長です。

こうした説明を受け参加者からは、「松之山の奥まったところに住んでいるが、冬は1時間かかるかも知れない。松代だから何とかなった。その点が一番心配だ」「前回、病院改革の案が示されて1年も経たないうちに新たな提案が示された。どうなっているのか」「松代病院は小さな病院だが、地域に密着した県立病院のモデルとなっている」「合併してから松代病院の(廃止など重要な)問題が出されたのはこれで3回目だ。過疎地に住んでいるが、命の重みは他地域と変わらない。私はあきらめない」「病床削減よりも国に診療報酬引き上げなどの働きかけをもっとすべきだ」などの声が上がりました。私からも、「松代病院のホームページでも松代、松之山、大島の住民の健康を守ると書いてあるが、この病院には歴史と伝統がある。入院者では大島や柏崎からの患者も多い。上越市や柏崎市にきちんと説明していないし、説明会の計画もない。どういうことか」と質問しました。

病院局は、「松代病院の診療所化の具体的な内容は公立の診療所などを参考にして検討中だ。スタッフがどうなるかなどは9月の説明会で示す」「診療報酬の引き上げを求める要請は県知事も行っている。病床削減の話は11万床削減計画の前から出ている」「柏崎、上越両市とは相談している(いつから?)。柏崎、大島での説明会は(指摘されたので)開催する」などと答えました。

全体を通じて感じたのは、県病院局の姿勢が住民に寄り添っていないことです。

そもそも松代病院が無床になったとき、夜間はどうなるのでしょうか。誰か医師なり看護師を置くのでしょうか。置かないなら、時間との闘いとなる緊急事態に間に合わないことがあることが予想されます。地域密着型医療はこれまでと同じようにするといいますが、定期的な訪問診療だけでなく、訪問診療することが可能なのでしょうか。特に夜間の往診はどうなるのでしょうか。説明が不十分です。

松代病院は「現状の外来診療科を基本的に維持できる人員体制を確保」するとして、他の公立診療所を参考にスタッフをどうするか決め、9月の住民説明会で明らかにするとしていますが、県の「内部留保資金の枯渇回避に向けた対応」では、松代病院を含むいくつかの病院の機能・規模の適正化で単年度収支を20憶円程度改善できるとしています。すでに医師は何名、看護師何名と決めているからこういう試算ができるのではありませんか。公立の診療所の多くは医師1名、看護師2~3名です。9月まで時間をかけるのはおかしい。これまで何度も反対運動が起きた地域なので、そういう時間を与えないようにしているのではないかという声も出ています。下の資料は県病院局が昨日配布した資料を基に私が作成したものです。

病院局が示した今後のスケジュール(予定)では、9月頃にもう一度住民説明会をやって、12月定例県議会で条例「改正」案を出す予定とのことでした。こんなにスピードを上げて、住民の理解を得られるのでしょうか。住民の命と健康をしっかり守れるのでしょうか。病院再編を急ピッチで進める県の姿勢は直ちに改めていただきたいものです。

時間です。きょうは午前中に生活相談対応、夕方からは吉川観光協会総会です。

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