おはようございます。今朝は4時過ぎに起きてイラストを何枚か描きました。その後、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達に出ました。
いやー、びっくりしました。田んぼやその周辺には、カエル、トンボ、ガムシなどじつにいろんな生き物がいるんですね。昨日、吉川区石谷で行われた生き物調査に行ってきて、とても勉強になりました。案内役は佐渡市の環境アドバイザーの服部謙次さん。調査には30人ほどが参加していました。そのうち子どもたちが半分くらいかな。なかには東京都からの参加者もありましたよ。
調査が行われた田んぼは尾神岳にのふもとにあります。県道大潟高柳線のトンネルから直線で300㍍ほどの棚田です。水が入っていて、田んぼの稲の上にはトンボがいくつも飛んでいました。田んぼの中に入るとき、服部さんから「虫たちの気持ちになって調査しましょう」とアドバイスがありました。畔元で視線を低くして水面を見ると、見えました、見えました。小さな生き物たちが水面や水の中で動いています。タモを使ってそれらを捕まえました。さらに田んぼの中に進むと、カエルもガムシもいました。カエルの中にはオタマジャクシからカエルになる途中のものもいました。私は畔で皆さんの動きを見させていただきましたが、イトトンボやトノサマガエル、ツチガエルなどが見えました。私の嫌いなヒルは見当たりませんでした。



30分ほど生き物を捕ってから、石谷の集会所前に集まり、どんな生き物がいたかをみんなで確認し、それぞれの生き物の特徴などを服部さんから説明していただきました。生き物の周りには子どもたちが集まっていましたが、子どもたちが生き物のことをよく知っているのには驚きました。この様子はトップのイラストをご覧ください。
「はーい、これ、何だ」「トノサマガエルです」「正解!」「このカエルには吸着盤がないんだよ」「ほー、よく知っているね。トノサマガエルには吸い盤がないからコンクリートの側溝では生きていけない。山間部の棚田にでも行かないと見られなくなっているんだよ」「トノサマガエルの背中には何で緑の線があるんですか」「うーん、それはわかんないな」
子どもたちと服部さんのやりとりは実に楽しいものでした。子どもたちの中には「昆虫子ども博士」とでも言いたくなるような子どもがいました。アマガエルは今年の2月だか3月に、京都から東の方のアマガエルは新種であることが判明し、ヒガシニホンアマガエルと名付けられました。そのヒガシニホンアマガエルについてもわかりやすく説明してもらいました。
昨日のイベントにはドキュメンタリ―映画の柴田昌平監督も参加しておられました。「橋爪です」というと、「太りましたか」と言われてしまいました。監督の作品のうち、今春放映されたNHKEテレの作品は6月議会でも使いましたが、柴田監督の農村ドキュメンタリー映画はどれも農村の実情を農家の目線でしっかりとらえ、これからの農業、人間の暮らしのあるべき方向を示しています。今回の取材がどんな作品に結実していくのか楽しみです。
午後からは卯の花音楽祭でした。今回は21回目、会場のくびき希望館大ホールには大勢の人たちが詰めかけていました。今回は高田のマリキータのコンサートと重なっていて困ったのですが、大潟区の従妹が出演する卯の花音楽祭を優先させてもらいました。
卯の花音楽祭は今回も卯の花ジュニア合唱団の『夏は来ぬ』からはじまりました。この曲は子どもたちが歌うと、故郷のみんなの歌だと感じます。大潟オカリナアンサンブル、コーラスゆりかご、合唱団くびき火曜会など7つのグループが日ごろの練習の成果を発表し、大きな拍手を浴びました。
今回の音楽祭では「被爆ピアノ」とそれを使った演奏があるということで注目していました。最初に「被爆ピアノ」管理者の矢川光則さんがスピーチされました。「核兵器はありとあらゆるものを破壊する。自分のできる平和運動ということで、(被爆ピアノによる演奏を)2001年から始めた。北海道の稚内から沖縄まですべての都道府県をまわった。海外でもニューヨークやノルウエーなどに行っている。2017年からはノルウエーの首都オスロで取り組まれているノーベル平和コンサートにて使われていて、全世界にヒロシマの心を伝えている。このピアノにはいくつかのキズがあるが、当時のことを伝えるために修繕は最低限にしている。ピアノ線は2本だけ変えたが、あとはそのままだ。いまのピアノと音は質が違うが、改めて平和の尊さを感じていただければと思っている」とのべられました。


この「被爆ピアノ」を使った演奏では、市の多文化共生課の職員さんの司会でソプラノ歌手の平原和泉さんが、『夏は来ぬ』『一本の鉛筆』『いのちの歌』などを歌いました。美しく、迫力満点の歌声でした。ピアノの伴奏は岩船杏子さんでした。
卯の花音楽祭の最後は卯の花合唱団による歌、そして『夏は来ぬ』の全員合唱でした。卯の花児童合唱団のみなさんが2階のホールでお客さんを『夏は来ぬ』で見送ってくれたのにはびっくりでした。
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