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上越市のICT教育

 きょうは、市議会議員全員が集まっての勉強会がありました。「国内最先端にある上越市のICT教育について」というテーマで上越教育大学教授の石野正彦さんから講演していただき、その後、上越教育大学准教授の二人の先生から電子情報ボード(電子黒板)を使った授業がどう行われているかを見せてもらいました。とても参考になりました。

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 上越市のICT教育については教育雑誌などで進んでいるという評価を受けています。しかし、実際の取り組みについては、見たことも聞いたこともありませんでした。それだけに、授業改善のための情報化だけでなく、校務の情報化や社会教育の分野でも進んでいること知り、驚きました。

 特に、ふたりの准教授が見せてくださった電子情報ボードの活用の実際については驚きの連続でした。国語の教科書がそのままボードに映し出され、文字やカットの大きさを自由に変えることができる。漢字の筆順もボード上で色が変わって、みんなで学ぶことができます。会場となった第2委員会室では議員の目が輝いていましたね。手を上げ、ボードに集中し、すっかり「児童」になりきった議員を相手に楽しい「授業」となりました。電子黒板は良いが、どこかに冷たさが残っているのではないかとの心配も吹き飛びました。「橋爪法一を囲む会」でも電子情報ボードのような感じでスライドを活用できれば、より面白く、楽しいものになるだろうなとも思いました。

 石野さんの話の中には議員として黙過できない報告もありました。ひとつは、ICT教育の推進によって学校現場での先生方の事務量は減ったが、教育委員会職員の負担が重くなっている。職員数が少なすぎて、教育委員会に長く勤めていると寿命を縮めるという発言です。これは早急に実態を調べて改善しなければなりません。いまひとつ、電子情報ボードに使うソフトは教科書の改訂で買い替えなければならないので、予算措置を確実にやってほしいとの注文もありました。これも重要です。

 

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コメント (2)

曽田耕一:

 いつも上越のために活動いただきありがとうございます。

今回の上越タイムスの10月22日付 記事内容が気になり、上教大 石野教授に確認した情報を提供させていただきます。参考になれば幸いです。

Q:上越市では 黒板にかわるものではないという認識から電子黒板という言葉は使っていないはずですが。

A:国の施策の紹介で 電子黒板
 上越市の実態説明では 電子情報ボード 当日の操作説明ではスマートボード(商品名)で紹介しました。

Q:校務の情報化で教職員の負担は減ったが教育委員会の負担が増えたとありますが、その根拠や情報元はどこにあるのでしょうか

A:校務の情報化だけで教育委員会の負担が増えたと
言っていません。人口比での指導主事の配置人数が少ないということを言いました。広域になったため校務の情報化によって業務が効率化され、改善されたと話しました。
 学校での校務の仕事量がたいへん減ったということも言いました。しかし、それだけではカバーできない報告量の多さが教育委員会を圧迫している。
 何かがあると国や県や市議会が報告をもとめる。報告量が10年前に比べ増加しているので教育委員会を圧迫している。考えて欲しいと言いました。


ホーセ:

 曽田さん、コメントありがとうございました。石野先生が配布されたパワーポイントの配布資料では、「電子情報ボード(電子黒板)」となっていました。現場の先生に確認したところ、電子情報ボードという言葉がふさわしいようです。私のブログ上の表現も直しました。今後ともよろしくお願いします。

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2010年10月21日 23:37に投稿されたエントリーのページです。

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