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個性あふれる質問

 昨日は一般質問2日目。柳沢周治、宮崎政国議員等6人が登壇し、質問を繰り広げました。6人ともそれぞれ個性があって、おそらく傍聴していた人は、「議員というのは一人ひとりこんなにも違うものか」と思ったのではないでしょうか。

 このうちトップに質問した柳沢議員は、原子力災害対策についての質問が光りました。東電柏崎刈羽原子力発電所の対応についての実態が見えてこない、敷地内の断層評価の見直しなどがどこまで進んだか。放射線の測定値の公表にあたっては、見解を付けて数値を公表することなど、一つひとつ丹念に訊いていく質問のやり方はこの人ならではのものです。

 宮崎議員の質問は公の施設の統廃合についてと第三セクターの今後の方向性についてでした。マスコミは公の施設の統廃合の質問に注目したようでしたが、私はどちらかといえば第三セクターに関連した持ち株会社の質問に引き込まれました。まあ、とにかく、三セクの社長などから事前によく聴いて、調べて質問を組み立てていたのはすごかった。特に、9月30日までに持ち株会社に参加するか否かについて各三セクが答を求められている、しかも参加しない場合は契約をどうするこうするという裏事情まで調べての質問には迫力がありました。

 質問のユニークさでいうなら佐藤敏議員の右に出る人はいないでしょう。日本舞踊、落語をこなす佐藤議員が質問を始めると議場は「演芸場」かと錯覚しそうになるほど笑いが起きます。直江津駅自由通路に小学生や老人クラブなどが絵画などを展示するギャラリーを常設して活性化をと訴えた質問では、NHKの夕方の番組の「児童画廊」でのアナウンサーを「実演」し、設置を迫りました。そして質問の最後の締めくくりは、徒然草第52段の朗読です。仁和寺に、ある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ、心うく覚えて……。自分の得技を活かして、市民の願い実現を迫る姿は見事でした。

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2011年09月23日 12:23に投稿されたエントリーのページです。

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