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(仮称)厚生産業会館問題で強い慎重論

 上越市はこのほど(仮称)厚生産業会館基本構想(案)をまとめ、昨日の建設企業常任委員会で明らかにしました。このなかで市は、建設理由及び目的について、「市内のホール系施設の稼働率は非常に高く、季節によっては予約が取れない」「高田地区公民館が施設の老朽化していることなどを踏まえ、生涯学習の拠点となる施設の建設要望が寄せられている」「市民活動の活発化や市内の地域内交流を促進するとともに、ひいては広域観光や中心市街地の活性化にもつなげることを目的としている」と説明しました。また、マスコミなどで話題となった建設場所については、高田公園内のプール跡地とするとのべました。

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 説明後の質疑では、もっと広く意見を聞くべきで、急ぐなという声が強く出されたのが特徴です。櫻庭、本城両議員から「市民のニーズが本当に熟しているかと言えば、熟していない。いまの経済状況の中で、この施設が本当に必要なのかしっかりと話し合うべきだ。検討委員会では、建設(の是非)そのものについて検討しないできている」「13区の利用を本気で考えているなら、13区の地域協議会にも諮問すべきだ」「まだ(建設場所をめぐる)陳情合戦が渦巻いている。事前に陳情者と話し合うステップを踏んでいるか。市民の中からはいろいろな声が出始めている。市民の合意を得るために、建設時期については合併特例債の期限を考えて、先延ばしもいいのではないか」などという声が出ました。

 こうした意見、質問に対して市側は、「これまでいろいろな人の意見を聞きながら構想案をまとめてきた。今後は地域協議会に諮るほか、パブリックコメントを行い、幅広く意見を聞いていきたい。諮問する地域協議会は、あくまでも建設する場所の地域協議会に諮るというルールから、高田区ということになる」「陳情者とは、市長が直接会って、話し合うという丁寧な対応をしてきた。市として急いでいるつもりはまったくない。検討委員会から報告をもらって、2カ月をかけて市としての考えをまとめた」と答えていました。

 質疑の中では、市の構想(案)で「中心市街地の活性化につながる」としている点について、滝沢一成議員などから「どうやったら中心市街地の活性化にむすびつくのか明確に説明していただきたい」など疑問視する声も相次ぎました。

 こうした声がある一方で、「行政対応が遅いといわれているなかで、よくここまでこぎつけた」「越後、上越の匠の技を活かした設計を」など賛成の声も2、3ありました。議会では、今後、この問題は一般質問でも議論されます。日本共産党議員団では、先日の「市民のみなさんのご意見をお聴きする会」でのご意見を踏まえて平良木議員が質問する予定です。

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2012年09月12日 07:31に投稿されたエントリーのページです。

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