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談合疑惑関連情報公開請求めぐり白熱の議論


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 小雨が降って何かうっとおしいですね。おはようございます。昨晩から雨がパラパラ降っています。野山の木々、畑や田んぼにはもっと降ってほしいと思うのですが、人間というのはわがままなところがあって、雨が降れば降ったでいやな気分になることもあります。

 昨日は市議会建設企業常任委員会でした。議案審査よりも所管事務調査が注目されました。私が12月議会でとり上げたガス水道局所管の談合疑惑問題と入札改革の議論が行われると思ったからです。

 談合疑惑問題では市が公取へ談合の疑いありと通知したものの、解明の動きはさっぱり見えません。通知を受けたかどうかも調査の都合上、明らかにしないということもありますが、私たち議員団の独自調査でも市内の業者に対して調査の動きは確認できていません。昨日の委員会では委員の質問に答えて、宮越ガス水道局長は、「公取委に2回、電話で確認したが、いずれも『教えられません』という回答だった」とのべていました。やはり議会の100条調査権発動が必要ですね。このまま、推移した場合、発注側であるガス水道局も困るはずです。一部で談合を認めた業者があるなかで、いつまでもこのまま入札を続けることができないからです。

 昨日は談合疑惑解明での審議は進みませんでしたが、想定外のことで議論が白熱化しました。市内のインターネット会社、D社が請求した情報公開関連で情報公開・個人情報保護審査会が9日、市長に答申しましたが、その中で、ガス水道局の決定は妥当としながらも、「実施機関が請求当初の部分公開決定の際に対象文書として認識せず、決定処分から遺漏していた文書があったことが、異議申立人の指摘を受けて初めて明らかになった」「このような誤った情報公開性その運用は(中略)市民の知る権利の保障をうたった条例の趣旨を埋没させる行為」「実施期間には、このことについて猛省し、条例第3条の責務を果たすよう強く求める」としたからです。また、「対象文書の遺漏のほかにも、この間の実施期間の対応には不十分な点があったことが認められる」とも書かれています。

 この答申をとりあげたのは本城委員。同委員は答申の主要部分を読み上げ、「答申がガス水道局の責任を指摘している点は重い。第3条の理念をどう理解されているのか」「ガス水道局は高飛車だ。もっと真摯に対応すべきだ」と追及しました。宮越ガス水道局長は、「十分な対応はできていなかった」と認めました。また、「原因としてはその文書まで思いが至らなかった」と答えました。

 私は委員ではありませんが、委員長の許可をもらい質問しました。私は「今回の問題は(情報公開を求めた)市民と市の関係にとどまらず、公正で透明性のある入札を実現していくうえで重要な問題だ」とのべた上で、「答申には『決定処分から遺漏している文書があった』と書かれているが、遺漏した文書はいくつあったのか。その中身は何か」「なぜこういう遺漏という事態になったのか、この徹底分析がない限り、二度とこういうことが起きないというところにつながっていかない。どの場で議論し、どういう結論になったのか」などと質問しました。

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 当局は、遺漏していた文書は、(委員)協議会の読みあげ原稿、想定質問の一部、委員協議会の席図、委員協議会の議事録の4点だと答えました。誰が見ても公開の対象になる文書でしたね。また、こうした文書を遺漏したことについては、「通常、議会のために準備する文書が自ら作成する文書に該当するということが抜けていた。ある意味、盲点だった。確認は課の中での検証だ」と答えました。いずれにしても今回のようなことは二度とあってはならないこと、宮越ガス水道局長は「今後、情報公開で問題が起きないよう、速やかに対策をとる」と答えていました。

 きょうは総務常任委員会です。集団的自衛権の行使容認反対の意見書を提出してほしいとの請願書の審査もあります。注目の一日となりそうです。

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2014年06月12日 06:50に投稿されたエントリーのページです。

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