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沼津市でリノベーションによるまちづくり学ぶ

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 久々によく眠れました。おはようございます。今朝は東京は赤坂のビジネスホテルからの発信です。外は曇り空、セミの声も小鳥の声も聞こえてきません。さみしいもんですねぇ。上の写真は昨日、わが家から柿崎駅に向かっている時に撮ったものです。

 昨日から市議会総務常任委員会の管外視察がはじまりました。19日までの3日間です。

 1日目の昨日は、沼津市にて、「リノベーションのまちづくり」を学びました。リノベーションというのは最近流行りのカタカナ語ですが、「既存建物を大規模に改装し,用途変更や機能の高度化を図り,建築物に新しい価値を加えること」(ヤフー辞書)をいいます。同市には空き家が全体の16.5%を占める等増え続ける遊休不動産が大きな問題となっています。これを逆手に取り、こうした不動産を活用して街を再生していこうというのです。上越でも同じ課題を抱えていますので、強い関心を持って取組状況をお聞きしてきました。

 同市は市域は187平方キロで上越市の5分の1以下ですが、人口は20万人弱とほぼ同じです。視察に先だって同市議会の浅原和美議長が、「立ち上げてまだわずかですので参考になるかどうか」といいながら、同市の特徴や鉄道高架事業などの主要事業について説明しました。また、5年前の議員定数削減(34人から28人へ)に触れ、「若い者が議会に出にくくなった」と振り返りました。興味深い言葉でした。

 さて本題です。説明役をしてくださったのは、同市の企画部、「ぬまづの宝推進課」の植松係長です。説明によると、産業の停滞だけでなく、東海地震による津波懸念もあって人口に転出超過が続いているということでした。「リノベーションによるまちづくり」は、上越市と同じく「まち・ひと・しごと創生総合戦略」のなかで位置づけられた取組です。一定のエリアにおいて、複数の遊休不動産再生を面的に展開して、雇用の創出、コミュニティの再生、エリアの価値向上を図りたいということでした。

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 説明では、まちづくりシンポなど様々な取り組みをする中で、サイクルショップやカレーパン屋さんなどの成功事例がいくつか出てきているものの、なかなか面的展開には至らないと、率直に語っていただきました。不動産オーナーの問題などいろいろとあるんですね。同市では本格的な取り組みのために、リノベーションスクールにも取り組むとか。「小粒でも街をあたためることが重要」という植松さんの話には説得力がありました。植松さんからは北九州市など全国の取組状況も教えていただきました。これも参考になりました。

 質疑では、「不動産オーナーの理解をどう得ようとしてきたのか」「リノベーションスクールへの参加申し込みはどうか」など総務常任委員会のメンバー全員が質問しました。私も、リノベーションによるまちづくりの意義、可能性について一定の評価をしながら、「市全体の経済が活性化していかないとこの取り組みは持続していかないのではないか」「市議会での議論はどうなっているのか」と質問させてもらいました。家に帰ったら、今回の研修視察の成果を整理し、9月議会の質問に活かしていきたいと思います。

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 ところで、沼津市議会でいただいた資料の中に興味深いものがありました。「市政ミニ概要」です。自動車の免許証よりもちょっと大きいくらい。市の人口など主なデータ、予算決算、主な施策などがコンパクトに掲載されています。最近、上越市議会でも話題となっている斎場使用料金、沼津市では火葬使用料は無料となっていました。ただし、霊安室、待合室は1回につき1000円かかりますが。参考になりました。

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 きょうは普通交付税の算定方法の見直しなどで総務省へ要請行動します。その後、春日部市に向かいます。

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2016年08月18日 06:50に投稿されたエントリーのページです。

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