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「新潟県立病院のあゆみ」を整理

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 おはようございます。今朝は雨が降らないうちにと、「しんぶん赤旗」日曜版を30分ほど配達してきました。写真も何枚か撮りました。上の写真はそのうちの1枚です。地元事務所のそばにこういう花が咲くんです。有り難いですね。

 昨日は午前に、活動レポートのポスト下ろしをし、昼食後、高田図書館へ行きました。9日から始まっている市主催の「平和展」を見るためです。「死んだ者に、敵も味方もありゃせん」と直江津捕虜収容所の死者の遺骨を引き受けた覚真寺の円理住職の話は何度見聞きしても感動します。新潟県内の空襲で初めて被害を出した1945年5月5日の直江津空襲のパネルで7月16日にも空襲があったことを知りました。広島に落とされた原爆のパネルでは、「死の同心円」「広島になぜ原爆が落とされたか」に注目しました。「大戦後のソ連との勢力争いに備えて、アメリカの威力を見せつけることが目的だった」とは。会場では、「もっと早く戦争をやめる決断をすれば、こういうことにならなかったのに」という声も上がっていました。「平和展」は8月16日までです。

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 午後2時過ぎには市役所に行き、団会議などを行いました。いま市民に係わりのある重要政治課題は新型コロナ問題だけではありません。水族館、うみがたりのイルカの死亡、小木ー直江津航路に就航してた「あかね」の運行中止と売却などいくつもあります。来週はこれらに関する会議が続くので、意見交換してきました。

 夕方からはデスクワーク。先日、藤野保史衆院議員が共産党議員会議への報告でふれられた「新潟県立病院のあゆみ」、新潟県立病院等設置条例を審議した昭和24年6月定例議会の会議録を読んでみました。新潟県の県立病院は当時の医療関係者、県知事、県議会の皆さんなどが県民のいのちと健康を守ろうと全力をあげて設立されたもので、まさに“県民の宝”であることがよくわかりました。

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 「新潟県立病院のあゆみ」では、まず、
●「新潟県立病院は、昭和17年2月に制定公布された国民医療法にもとづく日本医療団にその発端をおくものである」
●「日本医療団は、国民体力向上の要請にこたえ、医療普及策を大規模かつ組織的に推進するため特殊法人として設置され、医療機関の全国的な整備が一元的な運営のもとに実施されることになり、その目的とするところは、結核の予防と撲滅、無医地区の解消、医療内容の向上と普及をはかることにあった」
●「戦争の推移とともに事業の円滑な進行が妨げられて、予期の効果をあげえないまま終戦を迎えて、昭和22年10月『医師会、歯科医師会及び日本医療団の解散に関する法律』にもとづき解散することになった」
●「新潟県における日本医療団の経営する施設は、全国で最も発達し、全国施設総数の12%を占め、その分布は県全体に行きわたっていた」ことなどが書かれています。

 そして、注目したのは医療団施設から県立病院への移管の経過です。県内における日本医療団の施設の処理については、「日本医療団の施設になる際の旧所有者との契約条件その他により、それぞれの施設の内部事情が異なっていたので、一括県移管ということが極めて困難であった」なか、「県当局及び県議会並びに医療団側の理事者及び労働組合ともに、一括県移管が将来の県内医療機関の整備のために必要であるとの認識にたって、この実現をはかることとした」というのです。そのために県議会は特別委員会で議論を深め、医療団は県立病院設立協議会を設立して努力を重ねました。

 昭和24年6月の県議会定例会に提案された新潟県立病院等設置条例。当時の岡田県知事の提案理由では、「かねてから御協力をいただきました、管下医療機関整備の嚆矢といたしまして、医療団病院11、診療所27施設の買収移管の目途がつきましたので、おおむね9月1日から実施の予定をもちまして県立病院を公営といたしまして、県民の健康的、かつ、文化的な生活保持増進に資して参りたいと存じて所要の条例及び予算案を提案いたした次第でありまするが、将来とも特に一段の御協力を切望いたしてやみません」とありました。すばらしい内容ですね。

 これらの文書を読み、新潟県はなぜ県立病院が多くあるのか、先人が県民のいのちと健康を守るために全力を挙げた経過などがよくわかりました。花角知事にはぜひこれらの歴史資料を一読していただきたいものです。

 きょうは、「しんぶん赤旗」日曜版の配達、生活相談等が続きます。

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2020年07月11日 09:18に投稿されたエントリーのページです。

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