食物アレルギー事故、課題いくつも

季節の風景

おはようございます。今朝は「しんぶん赤旗」日刊紙の配達でした。昨日、朝から夜までフル回転でしたので、なかなか起きれませんでした。ただ、遅く起きたおかげできれいな朝焼けの風景を見ることができました。その様子を撮ったのがトップの画像です。今朝はわずかの量でしたが、やっと入手できたむかごをご飯と一緒に食べることができました。満足です。

昨日は午前10時から臨時議会でした。議案の一つは一般会計補正予算です。市独自で7月から行っているエネルギー価格高騰支援金の増額(2億1696万円)、今夏の高温、少雨によるひび割れなどの被害を受けた水田復旧事業費の増額(4109万円)が内容です。総額で2億5805万円の増額となります。これは全会一致で可決されました。

総括質疑で私は、干ばつ災害水田復旧事業で対象面積が当初予想の倍以上となった経過をただすとともに、近隣の妙高市などで同種の復旧事業補助率が85%、67.5%となっていることを紹介し、当市も現行の65%の補助率を上げる検討をしなかったのかと質問しました。これに対して空農林水産部長は、上越市は65%ではあるけれども、対象を県の基準よりも広くしている、とのべるにとどまりました。下のイラストは総括質疑で登壇した私です。

また、農政建設常任委員会の審査でも私は、中山間地での水田農業を維持するためには、関係農家の声をしっかり聴いて、県や国とも連携した取組が必要であることを牧区坪山のため池を例に訴えました。農林水産部長からは前向きの答弁をもらっていますので、今後の動きを注視していきたいと思います。下のイラストは委員会審査の様子です。

本会議後、文教経済常任委員協議会が開かれました。ここでは、9月5日、市内の小学校でおきた食物アレルギー事故の経緯と今後の対応が報告されました。この事故は、ある市立小学校で食物アレルギーのある児童に提供してはならない「乳成分」が入った給食を食べさせてしまい、重篤なアレルギー症状を発症し、救急搬送され入院したというものです。

事故では、児童が給食を3分の1ほど食べた後、腹痛を訴えてトイレにかけこんだとのことで、この時点でアナフィラキシーショック(アレルギー反応が引き起こされ、血圧低下や意識状態の悪化などが出た状態)が生じていたことが推定されます。ところが、学校では、児童に対するその後の対応にいくつもの問題があり、アナフィラキシーショックに対応する緊急薬であるエピペンを打ったのは、発症から18分後だったということが明らかになりました。通常、エピペンは5分以内に打つべきとされていますので、これは重大問題です。また、この日の給食に乳成分が入ってしまった原因は、栄養職員が事前に成分を確認しなかったことや、調理員が原材料の確認の際に記載を見落としたことなどがあり、複数のミスが重なっていたことも明らかにされました。下のイラストは事故の経緯などを説明する教育委員会幹部です。

委員協議会では、教育委員会の説明後、委員から、「命にかかわる1分1秒を争う事案で、命をなくす危険性があった。対応に問題があると言わざるを得ない。教育委員会、学校現場の(二度と起こさないという)決意が伝わってこない」「適切な対応をとっていればこのようなことは起きなかった。事故概要の書き方はこれでいいのか。エピペンを打つまでに要した時間は8分とあるが、症状が出たところかからは18分だ。18分はものすごい危険な時間だ。訂正すべきだ」「検証委員会(発言は検討委かも)の議事録を公開してほしい」「事故の1か月前に研修があったのに、なぜ事故が起きたのか」などの質問が相次ぎました。

こうしたなかで市教委は、「『事故の概要』の記述は当初書いたものをそのまま載せた。直したい」「腹痛を訴えたところから(エピペンを打つまで)の時間は、合わせて18分だ」「議事録は個人情報が入ってくるので公開は考えていない」などと答えていました。

昨日の委員協議会の中では、事故の中身がかなり具体的にわかってきました。しかし、学校現場における校長など幹部の行動がどうであったか、学校運営協議会にどう説明したのか、市教委の説明でアレルギー症状が出てからエピペンを打つまでの時間をなぜ2つに区分したのか、担当専門医がいるにもかかわらず、その医師をのぞいて検証しようとしているのはなぜか、などわからないことがいくつもありました。ことは子どもの命にかかわる大問題ですので、今後、解明に向けて全力を挙げなければなりません。

夜は日本共産党上越市議団と馬場秀幸県議による市政・県政報告会の2回目を開催しました。今回は4人の議員が9月定例議会の報告をしたのち、市民から、「有間川海岸での立ち入り禁止看板は疑問だ。釣り人を危険なところに追いやっていないか」「LED街灯の交換の時期が来ている。補助制度がほしい」「新幹線上越妙高駅に朝昼晩だけでもいいから、かがやきをとめて」「最終処分のできない原発はやめてもらいたい」「医師確保に力を入れ、労災病院を守って」などの声が寄せられました。いずれの問題でも、議員団と市民間で有意義な意見交換ができました。

きょうは、地元で活動します。活動レポートの作成もしなければなりません。

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