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吉川区内で初のキャッチボールトーク

 うーん、まいった。市政レポートは昨日のうちに原稿がほぼ出来上がっていたのですが、印刷の前に読みなおしたところ一部を書き直したくなり、印刷完了となったのは午前10時半過ぎになってしまったのです。書き直したのは「春よ来い」の第127回、最後の3行を書き直すのにこんなにもかかるとは……。

 きょうの午前は素晴らしい天気でした。尾神岳、米山の景色はこの秋一番の美しさと言ってよいでしょう。私のホームページのトップページの写真を入れ替えました。米山もご覧いただきましょう。

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 「しんぶん赤旗」日曜版は通常、金曜日から配達をします。今回は土日に東京へ行くので、きょうから配達を始めました。午後からは雲も広がってきましたが、そばや豆、小豆などを干している人が随分いましたね。写真は吉川区町田地内で撮影したものです。豆の高さで写真を撮ると、こんなふうになります。

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 さて、きょうは吉川区内で初めてのキャッチボールトーク(市長と市民の対話集会)が午後7時から吉川コミュニティプラザで行われました。会場となった3階の大会議室には、吉川区内在住の市民や市役所職員など約80人が集まりました。

 きょうのトークの第1部は「農業と都市交流」についての意見交換でした。

 農業問題では、年配の人からだけでなく、若手からも良い発言が出ました。

 石谷の曽根さんは、山間地農業の担い手について、「集落にまったく後継者がいない。農業従事者の高齢化が進み、最高齢は大潟区から通勤農業をやっている83歳の人だ。ぜひ、若い新規就農者に入ってもらいたい。斡旋してもらえないか」と訴えました。

 梶の農業青年、大滝さんは、「新しい若い人材を確保するには早い方がいい。最近就農してくる若い人は、つなぎで農業生産法人などに勤める人しかいない。農業という仕事を意識した説明会をやってほしい。農業をやる人をどうやって増やしていくかという発想が必要だ」とのべました。

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 コメの販売に関して発言したのは泉の農業青年、中嶋さんと道之下の野呂さんです。中嶋さんは、「平成19年から、上越市や北陸研究センターなどと共同開発を行い、新品種を作った。コシヒカリよりも美味しいという評価をもらっている。市としてどう取り組むか」と質問。野呂さんは、品質のばらつきを解消し、農協と共同した販売の努力を求めました。

 村山市長は、「下から上がって行く地域連携、支援」を当面の担い手不足解消策のひとつとして考えていることを明らかにし、「出口(販売)でどうするかが一番の課題だ。米以外の園芸にもシフトしていく体質改善も必要」とのべました。大滝さんの提言には、「非常に参考になった。ヒントをもらえた」と答えていました。

 都市交流に関しても活発な意見交換が行われましたね。

 下川谷の松浦さんは、10周年を迎えた法政大学との交流の実態を紹介して市長に理解を求めました。学生たちの現地学習(フィールドスタディ)については、「学生たちが作る大根はいろんな品評会などで1等賞になる。管理している人が(野菜作りが)うまいんだと思うが…」とユーモアたっぷりに言い、硬くなっていた意見交換の雰囲気を和らげました。

 下小沢で喫茶店を営む大滝さん。越後田舎体験の受け入れについて提案を行い、注目されました。大滝さんは、「田舎体験をしに来た子どもたちはみんないい子だが、受入れの時期に問題がある。稲刈りなどいろんなことができる時期を提案していただきたい」「せっかく来てもらっても、吉川のことを知ってもらうネタがない。天明さんのブルーベリー、山岸さんのトマトなどいいものがあるのにどこへ行ったらいいかわからない。簡単なものでいいから観光マップを作成してもらえないか」と訴えました。

 村山市長は、「吉川の持っている情報をどう発信していくか頑張ってもらいたい。いろんなものを発信していくことが出口(販売)につながっていく。私は何回かトマトを買いに来ている。今度、機会があったら、(あなたのお店にも)寄せてもらいます」と答えていました。

 第2部はフリートーク。梶の田中さんをはじめとして5人の人たちが質問、意見、要望をのべました。

 「まちづくり吉川」の田中さんは、越後よしかわ酒まつりなど吉川区内のイベントに対する補助を減らさないこと、総合事務所職員を減員しないことを求めました。
 このうち、総合事務所職員に関して市長は、「いまの段階で31人体制はギリギリの体制だと思っている。事務所の職員は一人で4課、5課の仕事をしているが、どういう仕事のあり方がいいのか検討中だ」とのべました。
 区内の市民の間では、まだ減らされるのではないかという声も聞こえてきますが、ホッとしました。

 竹直の山岸さんは、話題となっている地域事業費について、「土地開発公社の問題は(地域事業の最終年度である)平成26年度までに整理すべきだ。地域事業については見直すべきではない」と主張しました。
 これに対して市長は、「合併前上越市の地域事業費の執行率は76%にもなっており、このままいくと、枠を超えてしまう。枠を超えたら執行できないということになると、新幹線新駅前の広場などができなくなってしまう。そういうことが起きてきますよと言ったのであって、他区の金を減らして旧上越市に持っていくなんて言っていない」「シュミレーションを含めて整理したい」とのべていました。
 市長の地域事業費見直し発言は、今後の議会で大きな議論となること必至です。

 下川谷の松浦さんは、地域バスの存続と改善について訴えました。「バスは4駆のマイクロバスのため、車高が高く、乗り降りがたいへん。現在、10人が利用しているが、床の低いワゴン車に替えてほしい」との訴えに、市長は、「約束できると思うのでがんばります」と答えていました。利用者の人たちは大喜びするでしょう。よかった。 

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2010年11月04日 23:53に投稿されたエントリーのページです。

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