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世の中、どんどん進んでいる

 昨日は自治体学校二日目でした。私は「脱原発そして再生エネルギーの社会」の分科会で一日中学んできました。昨日の感想を一言で言うなら、「世の中、どんどん進んでいる」ということです。掛川市や飯田市の先進的な実例報告、静岡労連の報告、そして名城大学の井内尚樹教授の講演が実にすばらしかった。

 掛川市の報告は環境政策課の志村課長さん(お名前を確認しないで来てしまいました。間違っていたらどなたか教えてください)でした。「環境日本一」「健康医療日本一」「市民活動日本一」の3つの日本一をめざして計画的な取り組みをしており、数値目標を持っているのにはびっくりでした。太陽光発電は5年後までに建屋住宅の2割まで普及するといいます。すでに市内のすべての小中学校(31校)で太陽光発電が設置されていました。

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 掛川市が当面目標としている自治体はお隣の長野県飯田市でした。「環境文化都市」の創造。「環境首都」をめざす取り組みは全国でもトップだと思いました。水道業務課長の小林敏昭さんの報告に圧倒されました。60枚のスライドを駆使し、30分、密度の高い報告でした。既設の信号を外し、5方向交差点に全国初の「ラウンドアバウト」を導入する。2050年までに温室効果ガスを2005年対比で70%削減する。「エネルギーの域産域消」を掲げ、市内の保育園や公民館など38か所で太陽光発電所を運営している。山本有三の『心に太陽を持て』(新潮文庫)で紹介された「りんごのなみ木」の話。報告に出てきた本はすべて読みたくなりました。

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 井内教授の講演にも惹きつけられました。「脱原発を目指したら産業構造をつくりかえる理論が求められている」「地域でエネルギーをつくれば雇用が生まれる。エネルギーは自分たちがつくる時代だ」「自動車の燃費よりも自分の家の燃費表示を義務化すべきではないか」「自然エネルギーは農家の副業となる」「飯田市のように地域経済全体を根本から変えるビジョンをつくらないといけない」心に残る言葉が一杯ありました。自治体単位で経済自立度を高める視点、自然エネルギー条例を持つことの重要性など、学ぶことの多い講演でした。

 市政レポート1562号、「春よ来い」の第212回、「昆虫の世界」を私のホームページに掲載しました。

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2012年07月23日 06:16に投稿されたエントリーのページです。

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