映画『百姓の百の声』

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おはようございます。今朝は6時過ぎに起床しました。今朝も薄暗くてパッとしない天気ですが、寒くないのがありがたいです。

昨日は午前11時頃まで事務所でデスクワーク、その後、買い物などで出かけました。買い物はコピックペンです。黒、紺、肌色などよく使うものは、じきに少なくなってしまいます。コピックペンは私の知る限り、市内では本町3の大島画廊にしかありません。今回も4種の色のコピックペンを購入しました。

大島画廊では大口満さんのフレーミング展が開催されていて、それも観てきました。「雪道」などこれまで見たことのある絵がどんなふうに額装されているか、興味深くみて回りました。それと注目したのは、浅草寺や電車内でのスケッチです。絵の描きはじめがどんな感じかがよくわかって勉強になりました。

その後、市民プラザへ行きました。直江津写真フェア(上越写真連盟主催)をのぞいてみたかったからです。直接の契機は私がフェイスブックでアップした初霜の風景写真のタイトル「冷たさと暖かさと」と同じ感じのものが展示されているという情報です。市役所の職員さんの写真でしたが、いただいた情報の写真よりも「世界に一つだけの自分」というコスモスの写真に引き込まれました。花と遠くの山、そして人間がとてもいい配置になっていましたし、「私は自分らしく咲いていこうと思いました」というコメントが素敵でした。お礼に、明日の委員会審査ではこの人のパートナーさんにやさしく、しっかりと質問しようと思います。

この写真展では、吉川区在住の人など知っている人がたくさん出展しているのにびっくりしました。うれしかったのは、「わたしたちが学んで見つけた直江津のステキ」という展示コーナーで、「日本を半分に分けて北と南の植物が混じりあっている」「五智公園には北と南の植物や食虫植物が生えていることは知りませんでした」というコメントを見つけたことです。ガイド役の方の説明を聴いて感動されたのでしょうが、「北と南が混じり合っている」は上越市の大きな特徴の一つです。もっと広めていきたいものです。

午後2時からは高田世界館へ行きました。

生き生きと農業に取り組み、いつも笑顔で頑張っている農業者が全国にはたくさんいる。こういう農業者が広がっていけば、日本の農業には未来がある。昨日、柴田昌平監督のドキュメンタリー映画、「百姓の百の声」を高田世界館で観て、そう思いました。

柴田監督の映画は数年前、柿崎コミュニティプラザで「千年の一滴 だし しょうゆ」を観て以来です。今回も映画づくりの丁寧さと誠実さを感じました。観終わったときの何とも言えない満足感は、映画を観て気持ちが前向きになるからでしょうか。

私も長年農業をやってきましたが、この映画から学ぶことはいくつもありました。例えば、農家における子育てです。横田卓士さんの「子どもの前では楽しいことを言いなさい」の言葉が心に響きました。わが家でも草刈りなどに連れて行ったけれど、野に咲く花や昆虫たちについてもっと語ればよかったなと思いました。農家の技術を共有財産にするという考え方もそう、茨城県の酪農家、鈴木茂さんが二本立て給与法を全国に広がるために飛び回っておられたことを思い出しました。

50年ほど前、私の周りの農家では、キュウリやメロン、スイカなどの種を自分の家の畑で採って大事にしていました。それがいま、ほとんどの農家は大型店で苗を買って間に合わせています。忙しいからやむを得ないと思いがちですが、板倉区機織のSさんのように地元の白瓜の種を70年以上も守り続けている人もいます。映画を観て、改めて、「在来の種」など種を守ることの大切さを意識しました。

柴田監督は映画が終わってからのスピーチで、この映画をつくるうえでのエピソードとともに、映画紹介のパンフレットの最後に掲載した「百姓の視点でみた戦後農業年表」づくりにも力を入れたと言われました。パンフを購入して読みましたが、この年表は戦後農業史をコンパクトにまとめた優れものです。高田世界館で映画を観たらぜひ読んでみて下さい。

きょうは厚生常任委員会審査です。半分くらい傍聴し、残りは明日の準備に使いたいと思います。9時頃に市役所に向かいます。

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