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参考になった研修会が2つ

 おはようございます。今朝は6時半に起床し、活動レポートの修正作業、そして印刷をしました。作業が終わって、新聞屋さんへ持ち込んだのが30分ほど前です。疲れました。外は曇り空ですが、ミンミンとツクツクボウシが激しく鳴いています。

 昨日は朝6時半過ぎに家を出て、大島区、安塚区に行ってきました。朝早い時間帯でしたが、早くから仕事をされている人が多いのにはびっくりでした。いつもの家の玄関先の生け花ですが、本来なら、前日に撮影予定でした。花たちは少し元気がなくなっていましたが、美しさは保たれていましたのでアップします。また、ある家では、事故にあったツバメの赤ちゃんの世話をされている光景を目にしました。ムサシに行ってエサを買い、一日にそれこそ何十回もエサくれしなければならないとのことでした。世話のかいあって、赤ちゃんは元気そのものです。もう数日後には巣立ちすると思います。

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 昨日は午前10時から夕方まで、研修会、会議が続きました。
 
 午前は防災士議員連盟と市議会災害対策特別委員会合同の研修会がありました。新潟県建築士会会長の田中隆司さんが講師を務め、建築分野における防災・減災対策について学びました。
田中さんは地震、火災、水害、風雪災害の現状や課題、対策の基本について建築の専門家としての視点で具体的に語ってくださいました。

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 例えば、地震における建物の耐震化推進については、「まだ9割近くがあぶない建物となっている。公共は終わっているが問題は民間だ」とのべ、耐震診断、耐震改修等の実際について説明しました。強い壁をバランスよく増やす、柱・土台・梁・筋かい接合部分に金物を使うなどのポイント説明は基本事項ですが、わかりやすく勉強になりました。

 私は建築についてはまったくの素人です。建築基準法には、火災から建物を守るために、外部からの延焼防止対策として外壁では防火構造が求められていること、各室防火としてせっこうボードが必要であることなどが書かれていることなどを学びました。糸魚川の火災を例にした、網入りガラスが防火設備としてどう役立つかの説明など、とても新鮮でした。水害についても、下水の逆流を防ぐために、ビニール袋に水を入れた「水のう」が効果があることなど、「なるほど」と思うことがいくつもありました。

 議会で現地調査をしたり、対策を議論するときに、こういう基礎知識を持っているかどうかは、その活動の質、良し悪しに大きくかかわります。きょうのような研修の機会を大事にしたいと思います。イラストはいくつかの場面を組み合わせて描きました。

 午後からの議員勉強会は、『下流社会』(光文社新書)の著者として知られる三浦展(みうら・あつし)さんの講演です。初めて聴きました。三浦さんは上越市高田出身の方です。講演のタイトルは、「社会デザインの視点から見た、人口激減時代に上越市が生き延びる方法」という長いものでしたが、講演のレジュメでは、短くして「シン・ジョウエツー上越市の将来像ー)と短くされました。

 三浦さんは、講演の冒頭、「聴いてもさっそく明日に役立つ話ではない」と言われましたが、私には、すぐに役立つヒントがいっぱいの講演でした。昨日、総務常任委員会で上越市の第7次総合計画についての議論をしましたが、この講演がもう一日早く行われたら良かったのに、と思ったくらいです。

 三浦さんは、いまの社会を、「どこにでも大型店、スーパーがあり、車に乗って出かけ、大量生産された商品を買い求める。子どもたちはと言えば、ゲーム、スマホに夢中になり、左手はスマホ型になってしまっている。肥満が増加し、生活能力が低下している。日本中が画一化、マクドナル化、ファーストフード化した」などと指摘。そして、持続不可能な社会になり、犯罪も増加したなどとのべました。

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 では、どうやったら持続可能な、楽しいまちをつくれるのか。三浦さんは子育て、教育、娯楽、働く女性の居場所確保、空き家・空きビルリノベーション、歴史や伝統を大事にし、本来の意味の風土を大切にすること等に言及しました。なかでも力を込めて訴えたのは少子化対策です。大都市圏から子育て世帯を集め、出生率は3.0をめざす。空き家・空き店舗はタダで貸し、子育て世帯はコメを無料にする。教育費も無料にし、教育水準を最高水準に引き上げる。リアルな自然体験、生活体験を重視し、生きる力を身につける。出生率2.9を超えた岡山県奈義町、2.3の長崎県平戸市等の実例をあげての説明は説得力がありましたね。そして三浦さんは、上越には山があって、川があって、田園も海もある。いまある魅力だけじゃなく、新しい魅力も作り出してほしい。日本に1個しかないものをたくさん作ってほしいと訴えました。

 講演は、国の経済などの政策との関連で問題を解明しないなど疑問に思うこともいくつかありましたが、独自の視点と分析はとても興味深く、持続可能な、楽しい「シン・ジョウエツ」をめざす気持ちがわいてくるものでした。『下流社会』を再読し、『ファスト風土化する日本』なども読んでみたいと思います。

 きょうは、「しんぶん赤旗」日曜版の配達が中心です。

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2022年08月20日 08:42に投稿されたエントリーのページです。

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