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2010年02月 アーカイブ

2010年02月01日

鱈めし

 先日から読みたいと思っていた漫画アクションの2月2日号を入手しました。ねらいは若い女性の裸の写真ではありません。そこに掲載されている『駅弁ひとり旅』(画像)です。この第108話には直江津駅で売っている駅弁、鱈めしのことが描いてあるというので買い求めました。

 旅人は信越本線の各駅停車「妙高」3号で妙高市、上越市へとやってきます。妙高号の絵が正確に描かれていていい。妙高山、二本木駅のスイッチバック、高田駅、レルヒ像もちゃんと描いてあります。駅弁を紹介する漫画でありながら、その地域のことをよく調べて描いているのはとても好感が持てます。

 直江津駅に到着すると弁当売りのおじさんが出てきます。そして、いよいよ直江津名物、鱈めしの登場です。漫画ではハイマートの山崎社長の前で3人の旅人たちが鱈めしをたべるところが4ページにもわたって描き込まれています。「醤油で煮た甘辛のバランスが絶妙」の棒鱈、「外側が香ばしくて中はレアで香りも味も後ひく」焼きタラコ、千切り昆布とほんのり甘い錦糸玉子…。いや、ほんとうにうまそうです。次号では竹笊(ざる)で鱈を包むようにして煮る料理法も紹介するといいます。これも読まなきゃ。

 しかし、まあ、びっくりしましたね。直江津駅前のホテルハイマートの弁当がこれほど有名だとは。考えてみれば、私の場合、旅に出ても、駅弁はお昼か夕飯の時間帯にしか買いません。時々、乗り込む地元の駅にこんなにおいしいものがあるなら、今度は直江津で駅弁買って電車に乗り込むことにしましょう。でも、待ちきれない。近々、買って食べます。

 今回の情報は最近開設されたニュースサイト、上越タウンジャーナルで知りました。

母が眼の手術

 母が白内障の手術のため、一泊二日の入院をしました。母は1981年の1月、屋根から落ちて怪我をし、5ヶ月間入院をしたことがありますが、そのほかは、お陰様で入院しても1日だけで済んでいます。今回もきょうと来週の月曜日に一泊二日の入院をするだけで済みそうです。

 手術は午後から30分ほどで終わりました。夕方、妻と一緒に見舞いに行ったところ、とても元気でした。痛くなかったか、と尋ねたら、「いてかった」。たぶん、ちくんとしただけなのでしょう。明日の午前には迎えに行きます。ご安心ください(画像)

 きょうは午前に母を連れて病院へ行き、午後からはデスクワークでした。自治体研究社から出版する本の再校のチェック、随想集の編集作業と続きました。

 

2010年02月02日

日本農業新聞記者から電話

 午前は母を迎えに行きました。昨晩も今朝も食事をしっかりとり、よく眠ることができたそうです。今回は一泊二日の入院でしたが、入退院の手続きは通常と同じです。一番時間がかかったのは看護師さんからの薬の説明でした。眼薬や飲み薬などを数種類もらい、一つひとつ使い方を教えてもらったのですが、高齢者がおぼえるのはたいへんです。

 きょうは天気が良く、退院してから、帰りに板山周りで家に戻りました。大島区板山へは昨年の12月にも出かけていて、きょうは2カ月ぶりの訪問でした。昨日93歳になったばかりの伯母や従弟などと楽しいひと時を過ごさせてもらいました(画像)。先日のどか雪の時にどうしたか、近くの民宿の人たちが頑張っている様子などを教えてもらいました。約2時間遊ばせてもらって、帰りの時間、伯母は玄関の外に出て母とさよならしました。車が見えなくなるまで手を振って「バイ、バイ」する姉と妹、本当に仲良しの姉妹です。

 夕方、東京の日本農業新聞の記者のIさんから電話がありました。上越市の農業労働災害対策がいまどうなっているかをたずねる電話でした。同新聞では特集を組んで農業労働災害をなくす取り組みをしていますが、Iさんが私の2006年9月議会一般質問などを丁寧に読まれているのにはびっくりしました。全国的には依然として減らない農業労働災害をどう減らし、なくすか。きょうの情報交換で改めて、その重要性を認識しました。

2010年02月03日

この雪の降り方は何だ

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 いま午後4時42分です。市役所の議員控室から外を見ると、雪がさらさらと降り続いています。すごい降り方です。こういう降り方をしている時が一番積もります。わが家では朝からもう50センチほど降ったらしい。おそらく、道路も悪路になっているでしょう。これから妻を迎えに行き、吉川に戻ります。まともに戻れるかどうか心配です。

上越タウンジャーナルの編集者の一人と懇談

 きょうは午前中、吉川区で新聞代の集金と生活相談、午後からは市役所で主に原稿書きでした。

 午後には、ニュースサイト・上越タウンジャーナルの編集者の一人と懇談、地域情報の発信は今後どうなっていくかについて意見交換しました。多くの人が知りたがっている身近な情報をよりスピーディに、正確に発信する。情報は重いものだけでなく軽いものも発信していく。どんどん進んでいく情報通信技術を駆使する…。2、3年のうちに情報のあり方はがらりと変わっていくかも知れないと思いました。

 きょうも2つの出版社の編集部と連絡を取り合いながら仕事を進めました。集落再生に関する本についてはタイトルが『集落再生と日本の未来』(自治体研究社)と正式に決まりました。カバー案も示されました。あと2日くらいで最終校正が終わり、印刷製本へと進みます。私の随想集の編集作業もほぼ終わりました。タイトルはもう少し先になります。表紙に使う写真は地元のカメラマン、平田一幸さんにお願いしました。

 あ、そうそう、遅くなりました。雪のため道路はあちこちででこぼこ道となっていましたが、家まではいつもよりも30分ほど余計に時間がかかる程度ですみました。明日は日本共産党とくびき野森林組合との懇談(午後0時半から同組合事務所)、JAえちご上越との懇談(午後2時半から本部事務所)があります。大雪にならなければいいのですが。

2010年02月04日

JAえちご上越、くびき野森林組合と懇談

 ブルが一回除雪した後、明け方にまた雪がたくさん降る。除雪する側としては一番いやな感じの降り方をしました。今朝は「しんぶん赤旗」日刊紙の配達当番でした。アスファルトが出ていれば、1時間ちょっとですむのに、きょうは1時間45分もかかりました。どこの家でも早朝から車庫前の除雪などで大忙しでしたね。

 昨日からの降雪でわが家も牛舎も屋根の雪が落ちた雪とつながってしまいました。屋根下の雪を除雪しないと家を傷めてしまいます。小型除雪機で家と牛舎を行き来して、除雪作業をしました。合羽ズボンを履き、アノラックを着たスタイルで2時間あまり除雪したら、汗びっしょり。下着を替えました。心配した雪は私が除雪作業をする時には止み、青空も見えるようになりました。これで一安心です。

 きょうは午後からくびき野森林組合、JAえちご上越との懇談会でした。日本共産党側からはかわえ明美参院比例代表予定候補(画像はかわえさんとの記念写真)と市議団(樋口議員は視察のため欠席)が出席しました。二つの組合の全国組織の大会には日本共産党の志位委員長が初めて出席して挨拶したという経過があります。懇談ではそのことが最初の話題になりました。くびき野森林組合の田中弘邦理事長からは「中身の充実した挨拶だった」という感想が寄せられ、JAえちご上越の市橋定吉理事長から志位市委員長の挨拶内容だけでなく、中央会会長との握手の場面まで詳しく語ってもらいました。森林組合や農協など、これまで日本共産党とはほとんど付き合いのなかった団体と新しい関係が始まりつつある、という印象を持ちました。

 くびき野森林組合との懇談では田中弘邦組合長は、「(森林振興については)一見追い風の形だが、現実的には振興策の中身が乏しい」「公共的な建物は地元木材を使うことを原則にする。入札の時にそれを条件にしてほしい」「組合の本命は森林整備だが、それだけでは成り立たなくなっていて、請負工事とか林業廃棄物の処理などの仕事をしている」などとのべました。森林の果たす役割、県産材の活用などで懇談は活発に行われましたが、政策的に一致できる点が多いというのが実感です(画像)

 JAえちご上越の市橋定吉理事長からは、日米FTA交渉の話が出され、JAの役員をやっている議員が議会で反対の立場に立たないことがあってはならないとの発言がありました。手には日本共産党妙高市議団の市政リポートを持っての発言でした。市橋理事長とは地域農業の担い手をどうするか、農地保全と中山間地対策などについて意見交換しました。市橋理事長はこれから吉川区で懇談会だとか。今後も懇談を重ねていきたいと思います(画像)

2010年02月05日

あったかく まっすぐに

 昨日はくびき野森林組合、JAえちご上越との懇談で日本共産党の参院比例代表予定候補者のかわえ明美さんと一緒でした。いつも笑顔でさわやかな語り口が印象に残りました。
 かわえさんが「かわえ明美あったか日記」というブログを書いています。きょう、初めて読みました。そのブログに掲載してあるかわえさんの写真がいい。手に持つボードには「あったかく まっすぐに」とあります。私が日頃から心がけていることと同じなので、うれしくなりました。
 「かわえ明美あったか日記」には昨日の行動についても書かれています。ぜひ訪問してみてください。

わが家の除雪機が再び故障

 また早朝に雪が降りました。今朝は20センチほどでしたが、昨晩からの降雪もあり、除雪機の出番です。ところが30分ほど除雪したところで走行ベルトがはずれ、前進もバックもできなくなりました。高崎の葬儀の時に故障して以来、2度の修理をしてもらったのですが、どうもいまいちです。きょうも修理屋さんに来てもらいました。すでに製造していない部品のところの故障とあって、新しい除雪機の購入を勧められました。しかし、カタログを見ると200万円前後の高額です。困りました。

 きょうは市政レポートを印刷後、中山間地を中心に「しんぶん赤旗」日曜版の配達をしました。雪道は狭く、除雪中の場合もあるだろうと、支部の仲間と二人がかりで配達しましたので、3時間弱で終えることができました。途中、要援護世帯を訪問していた市役所職員の人たちに会いました。きょうのような降り方をしている時は不安が大きくなりますので、タイムリーな訪問活動です。がんばっているなと思いました。明日は平場での配達です。
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 写真は吉川区の山間部で撮ってもらいました。

2010年02月06日

豪雪対策本部設置を検討すべきだ

 すごい吹雪です。朝6時前、「しんぶん赤旗」日刊紙の配達に出ましたが、家に戻ってきたのは8時20分、吹雪に泣かされました。暗い時間帯はこんな感じです。
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 そして明るくなった時も
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 いずれの写真も前に進めなくなった時に車内から撮影したものです。ラジオ体操の時間に放送が一時中断され、大雪警報発令が報道されました。吹雪いて、さらに大雪が降る、たいへんなことになってきました。
 これから主要地方道新井柿崎線などを走り、道路状況を見てきますが、もう大雪警戒対策本部の段階から豪雪対策本部へと切り替えるべき時が来たと思います。防災計画では、①市域に大規模な被害が発生し、第一配備体制では対処できない場合、②市長が必要と認めたとき、という対策本部設置基準が定められてはいますが、市長の判断が重要です。

恐怖の新井柿崎線

 午前9時すぎに家を出て、主要地方道新井柿崎線を通って板倉区まで行ってきました。板倉区では日本共産党支部などが「新春の集い」をするというので、来賓として招かれていました。開会は10時半。ところが地吹雪のため遅れ、到着したのは11時半でした。

 新井柿崎線は近年、防雪柵の整備が進んでいますが、案の定、防雪柵のないところでの地吹雪がすごかった。特に青野十文字から三和区越柳の間、同区杉林から川浦間ではなかなか吹雪が止まず、車は何度も立ち往生しました。前がまったく見えないなかで車を進めるのは恐怖感を伴います。地吹雪が発生している時に頼りになるのは電柱と前を走る車のバックランプです。写真は川浦を過ぎ、橋の上でストップしてしまった時のものです。
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 板倉区での集いでは刺身やシシ鍋が用意されていました。イノシシの肉は硬いという先入観があったのですが、きょうの肉は煮方が良かったのか、とても柔らかく美味しかったです。
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 どうです。美味しそうでしょう。集いの中では牛飼いだった人がいて、牛飼いの苦労話など懐かしい話を教えてもらいました。

 帰りは国道に出て戻りました。きょうは新井柿崎線をもう一度通る気にはなれませんでした。早く防雪柵等の整備をしてもらい、地吹雪が発生しても安心できる道にしなければなりません。

 家に戻ったら市役所からファックスが入っていました。上越市は午前11時に大雪災害対策本部を設置したという内容です。

  
 

2010年02月07日

雪崩発生危険個所情報を!

 6日午後7時40分ころ、長野県山ノ内町の志賀高原・前山スキー場で雪崩が発生し、近くのホテルに流れ込んだというニュースが流れています。本日の2時7分に新潟気象台が発表した警報・注意報情報でも、「上越東頸城地域」に「大雪,風雪,雷,波浪,なだれ,着雪注意報」が発令されています。

 こういう時は、しっかりした情報がほしいところです。上越市大雪災害対策本部の設置とともに、呼びかけられた文章には、「これから寒気が緩み気温が上がり、雪崩が多発することが予想されます。雪崩危険箇所または雪崩が予想される場所を通るときは、安全を確認し災害の回避に努めてください」とあるものの、ホームページではどこが発生危険個所なのか伝えられていないのです。こういう点は直ちに改善してほしい。すぐ掲載が間に合わないなら、とりあえず、新潟県庁ホームページの「なだれ危険箇所マップ」にリンクを張ってでも対応すべきです。

新委員長に伊藤誠さん

 大雪災害対策本部が設置されて2日目。昨日の荒れた天気とは打って変って穏やかな一日となりました。気温が上昇するというので、朝のうちに市内北部の雪崩危険個所を見て回りました。クラックの入ったところや雪しわの出ているところがないか、危険個所に指定されていないにもかかわらず危険な所がないか、などが注目点です。nadarekikennkasyo100207.JPG時間の制約があって、きょうは十分チェックできませんでしたので、明日も継続します。市内北部の区災害対策本部も訪ねてきました。これは激励と日曜日の体制を見るためです。

 きょうは上越地区党会議でした。先の党大会や新潟県党会議の決定を受けて、上越地区党の総合計画案などを審議し、決定しました。総合計画案は伊藤誠副委員長が提案、これまでにない新鮮さと分かりやすさが評判になりました。sougoukeikaku100207.JPG
代議員による討論では、今回も上野議員が発言、党大会後の全国からの反響と決意が感動を呼びました。しばらくは「頸城支部のように頑張ろう」という声が続きそうです。きょうの地区党会議では新役員も選出されました。12年間、委員長を務めた阿部正義さんに替わって、新地区委員長は35歳の伊藤誠さんが就任しました。副委員長は橋本正幸さんと平良木哲也市議です。

 夕方からは地元のカメラマン、平田一幸さんと来月に出版を予定している私の随想集の表紙写真について話し合いました。あらかじめ、私の原稿を読んでいただき、本にふさわしい写真は何がいいか検討してもらっていたのですが、私の考えと平田さんの考えはぴたり一致しました。家族、親子が力を合わせていて、ほのぼのとした雰囲気が感じられるものです。数十万枚のカットの中から選び出されたのは「つくしんぼ」です。明日、出版社に送り、デザイナーから検討してもらいます。

2010年02月08日

中ノ俣地区を視察

 きょうは、議員団会議が終わってから平良木、樋口両議員とともに上越市西部の中ノ俣地区まで出かけてきました。冬場に中ノ俣まで出かけたのは初めてです。吉川区の山間部以上に雪が深く、玄関へ入るには雪の階段を下りていかなければならない家が何軒もありました。しかも高齢者が家を守っていました。改めて、たいへんだなと感じました。

 中ノ俣へ出かけた理由のひとつは道路状況の視察です。特に、県道沿いに雪崩危険個所があるのか、ないのか確認したかったのです。県のホームページでは集落を巻き込む可能性がある雪崩危険個所は表示してあるものの、道路沿いの危険個所は表示してありません
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実際に車を走らせてみて、こうした危険個所が何か所もあることがわかりました。きょうは気温が上昇し、斜面のあちこちに巻きだれやスノーボールができていました。とても危険な状態でしたね。早く機械で削り落すなどの対応をすべきだと判断してきました。

 出かけたもう一つの理由は高齢者世帯などの屋根雪、民家周囲の除雪状況がどうなっているかを見ることでした。きょうは穏やかな天気となっていたので、何軒もの家でスコップやスノーダンプで除雪していました。このうちの一軒を樋口議員と訪問したところ、ひとりの女性がもくもくとスノーダンプで雪どかしをしていました。話を聞いたら、若い時には、農業の合間に㈱新潟事業に出ていて、私が育った吉川区源地区で土方仕事をしたことがあるとか。急に親しみを感じました。
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今冬の雪で一番厳しかったのは先月半ばの降雪だったということでした。あのどか雪で、除雪が間に合わず、ガラスを2枚割ってしまったそうです。数日前からの降雪に伴う雪どかしも簡単ではありません。手作業ではまだ数日はかかりそうに見えました。

 中ノ俣での視察を終えて、車に乗り込んだら、食品、日用品販売の車がこの地区に入っている姿が目にとまりました。そして、ステッキカーを押して歩いてくる背の曲がったおばあさんの姿も。
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雪深い山間部の集落に出かけ販売活動をしている人がいて、それをあてにして暮らしている人たちがいる。もうけ第一ではできないことです。とても感動しました。

2010年02月09日

県には道路沿いの雪崩危険個所のカルテがある

 昨日書き忘れたことがあります。昨日の夕方、新潟県上越地域振興局地域整備部に寄ってきました。雪崩危険個所について確認したいことがあったからです。それは事前に現地調査した県道高田横畑線沿いの雪崩危険個所を県の担当部課が把握しているかどうかです。

 地域整備部での調査でわかったことは、県当局は集落を雪崩が襲う可能性のある危険個所だけでなく、道路沿いの危険個所についても把握していることがわかりました。そして、その危険個所については一つひとつ、図面が作成されていること(これを職員の皆さんはカルテと呼んでいました)、管内全体の道路沿いの危険個所を図面に落としていることもわかりました。

 これからの時期、降雪にたいする注意も大事ですが、雪崩に対する警戒も重視すべき課題のひとつです。これらのデータが関係地区住民に徹底されているかどうか、防災ガイドブックなどで公開してあるかどうか、調べてみようと思います。こうしたデータはホームページなどでもぜひ公開してほしいものです。

2010年02月10日

「土砂災害危険区域図」

 きょうは中山間地対策特別委員会の勉強会がありました。中山間地域対策、中山間地域振興条例(仮称)について同委員会で検討してきたことについて企画地域振興部長、自治・地域振興課長などとフランクに意見交換しました。このなかで市側は、新年度予算の中で中山間地域に住む人たちが安心して住めるような施策を盛り込む予定であることを明らかにしました。具体的な内容は22日に明らかにされるものと思います。市議会が市に求めていた中山間地域振興対策の総合窓口の設置についても新年度に何らかの動きが出そうです。

 勉強会は午前で終了。午後からは、いったん家に戻り、にいがた自治体研究所に上越市内の地域協議会の最近の動きについて報告しました。昨日のにいがた自治体研究所の会議で、上越市の地域協議会の頑張りが大きな話題となったことから、一定の情報収集をして伝えたのです。ちょうどタイミング良く、杉本前市議から高田区地域協議会の最近の会議のもようがメールで届いていました。メールには新聞で報道された高田の三重櫓について、冬場の閉鎖に反対であるとした答申の全文と私が総務常任委員会でとりあげた旧西城スポーツ広場にあるヒマラヤスギ等伐採問題についての意見書が添付されていました。

 このうち、ヒマラヤスギ等の伐採に関する意見書には、「上越市は『上越市景観条例』、『上越市民みどりの憲章』を定めており、これらを遵守する観点からも、景観やみどりを守るべき立場である市の所有地において安易に樹木が伐採されることは避けなければならないと考えます」「3月末のヒマラヤスギ等の伐採までの間に、新潟県等との協議、工事方法の再検討等を行い、旧西城スポーツ広場のヒマラヤスギ等を残せるよう引き続き取り組むべき」と書かれていました。地元住民の声を代弁する公的な審議機関でこうした意見書が提出されたことは伐採問題に今後、大きな影響を与えるものと思います。

 きょうは午後3時過ぎから、吉川区、浦川原区、牧区を車で走り、雪崩危険個所のチェックをしてきました。

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今回は単独行動です。きょう、私が走った路線は、一昨日に議員団で視察した県道高田横畑線に比べれば危険度は低いところでした。雪崩防止柵がよく整備されていて、安心感がありましたね。途中、吉川区と牧区で総合事務所をたずねましたが、吉川区では9年前(2001年)に作成された「土砂災害危険区域図」を一部分けてもらいました。

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これには土石流など土砂災害危険個所とその対策が中心に書かれていますが、雪崩危険個所についても記載されていて、じつによくできています。私が生まれ育った蛍場も雪崩危険個所に入っているのには驚きました。

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この「土砂災害危険区域図」はどうも新潟県新井砂防事務所管内の市町村全域で作成されたらしいのです。上越市内のものは全部入手したい。

2010年02月11日

日刊「しんぶん赤旗」で市議団調査紹介

 今朝の「しんぶん赤旗」に日本共産党上越市議団が8日に行った市内の山間豪雪地現地調査のことが掲載されました。全文はこちらをクリックしてごらんください。この調査は市内西部の中ノ俣地区を対象に除雪状況の確認や雪崩危険個所のチェックを目的に行ったものです。

 記事の中で、「市議団では、道路パトロールの強化等の対策を市や県に申し入れることを検討しています」と書かれていますが、県に対しては竹島県議を通じてすでに働きかけをしています。また、昨日の午後、党市議団を代表して、市の災害対策本部の川上防災局長に、道路パトロールの強化、雪庇(せっぴ)落としの状況把握などを口頭で申し入れています。

 なお、掲載したPDFファイルはスキャナーの関係で、記事の見出しと写真の一部が入りきれませんでした。

障害者福祉の基礎を学ぶ

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 きょうは午前中に「実践者に学ぼう…障がい者福祉の最初の一歩」と題した学習講演会がありました。講師は吉川区出身で、現在、特定非営利法人、「りとるらいふ」理事長の片桐公彦さん。主催は「まちづくり吉川」です。来年の4月に吉川高等特別支援学校が開校するので、それに合わせた企画でした。

 片桐さんは障がい者福祉の歴史や特別支援学校と最近の傾向、支援のポイントなどについて約1時間20分にわたって語りました。現場で苦労している人だけに、話す事例も豊富で、じつに分かりやすかった。今回の講演で、高等特別支援学校を地元としてどう支援していったらいいか少し見えてきたように思います。

 講演を聴いて印象に残ったことのひとつは、障がいのある人に対する見方です。最近、障がい者アートの世界が注目され、表現活動がたいへん評価されているといいます。考えてみれば、私たちの住むこの上越地方でも、ちぎり絵で大きな評価を受けている人がいますが、特殊の例ではなく、優れた表現活動をする人が大勢いるというのはすごいことですね。また、アジアの国々では、障がいを持った子どもが生まれると神の子が生まれたと歓迎されているという話は新鮮でした。障がい者をどう見るべきか改めて考えさせられました。

 障がい者支援はどうすればいいかについて片桐さんが語ったことのひとつは、何かの支援をすることによって障がいがあることがチャラになるようにすること。たとえば、海水パンツのヒモをびろーんと出しているのを嫌いだという、こだわりの強い子どもさんがプールに行く場合、場内放送で、「海水パンツからヒモを出している方はパンツに中にしっかり入れてください」とアナウンスされれば、問題は起きないという話、なるほどと思いました。

 片桐さんの講演は録音しましたので、復習のため、もう一度、聴いてみようと思います。

くいぞの火

 なかなかやりますねぇ。NPO法人素人芝居大浦安のみなさんの芝居、吉川公演のことです。なんでもカネが優先する社会、考え方を批判し、地域に根差した真面目な生き方を求めていく。「ずんずら寒い」など方言丸出しのセリフが笑いを誘い、観客席からは拍手や掛け声が出る。きょうの「くいぞの火」公演(画像)は大成功でした。

 私は「くいぞ」という言葉を初めて知りました。いろりでゆっくりと燃える木の根のどんごろのことを「くいぞ」と呼ぶのだそうです。いろりでどんごろを燃やす様子は私も子どもの頃、よく見てきました。雪がしんしんと降る中で、どれだけ人々の体と心を暖めてくれたことか。このどんごろの働きと親鸞聖人の教えには通じるものがあるというのは、私が真宗大谷派の人間だからかも知れませんが、わかるような気がします。

 こうした芝居は生き物です。役者のセリフが練られ、その場の雰囲気の中で替えられることもあります。政治とカネのことが国政で大きな話題になっていますが、きょうの役者のセリフの中では、与党幹部の4億円のことが出たほか、「今朝の吉川の雪景色はいいねぇ」というアドリブも出て拍手喝さいでした。舞台の人たちと観客が一体となった公演は久しぶりでした。議会での質問もこんなふうにやれるようになりたいですね。

2010年02月12日

まず現場を見てほしい

 新潟県防災局が雪崩危険個所マップや安全パトロール等に関する私どもの提案を検討してくれているという情報が竹島県議を通じて入ってきています。たいへん、ありがたいことです。

 検討にあたって大事だと思うポイントをいくつかあげてみたいと思います。
① まずは現場を見ることです。防災局の担当者自ら、雪崩発生が予想される地域の道路(たとえば、県道高田横畑線)を車で走行し、県のホームページに掲載してある危険個所だけでいいかどうかなどを市民の目線で見ることです。危険個所がちゃんと掲載されているかどうかは一目でわかるでしょう。また、雪崩の前兆現象を確認した場合、雪崩パトロールの人たちがすでに確認しているかどうか、業者に雪庇落とし等の処理を指示しているかどうか、確認してから処理が終わるまでの時間などをチェックしてほしい。パトロールが現在のやり方でいいかどうかの判断ができるでしょう。
② 上越地域だけでなく、県内全域の雪崩危険個所がどうなっているかをチェックすることです。県内には十日町市域など他にも雪崩危険個所がたくさんあります。それらも含めて、現状でいいかどうかを検討してほしいですね。
③ もうひとつ、地元市町村と連携することです。平成13年に新井砂防事務所と上越地域市町村が共同して「土砂災害危険区域図」を作成しましたが、その経験を生かし、対応していただきたい。

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 きょう、市の防災局から市内全域の「土砂災害危険区域図」を一部ずつもらいました。このうち、名立区以外は平成13年に作成されています。平良木議員と一緒に見ながら、「わかりやすね。よくできている」と感心しました。このマップは全戸配布されたようです。お金がかかることではありますが、新しい情報を入れながら、5年に1回は作成し配布してほしいものです。

2010年02月13日

『集落再生と日本の未来』到着!

 出来上がったばかりの『集落再生と日本の未来』(自治体研究社)がきょうの午前、宅急便でわが家に送られてきました。

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 これまで何回も経験してきたことなのですが、自分がかかわった本が出来上がってくる時のうれしさは特別です。出来上がったばかりの本の匂いもかぎました。手にとってぱらぱらとめくり、自分が書いたところを読む。それから序章へ。ひとつの仕事が終わったという実感がします。この本がきっかけとなって、集落再生を求める動きが大きくなってくれたら最高です。編集などで難儀された中嶋信先生や自治体研究社の深田さん、それから執筆されたみなさん、ご苦労様でした。

 このブログの読者のみなさんでお読みになりたい方は本屋またはインターネットで注文していただくか、私のところに直接ご連絡ください。

高田地区の「新春のつどい」に参加

 夕方、日本共産党高田地区後援会の「新春のつどい」に参加してきました。参院選新潟選挙区予定候補の武田勝利さんの挨拶を最初に聴いていて思ったのは、新政権にたいする世論の変化です。大企業本位の政治に本格的なメスが入らない、対米関係ではぐずぐずしている。大企業優遇の税制度にほとんど手をつけずに、消費税増税の検討について口に出す。当初、新政権に期待していた人たちもこれではがっかりです。県内各地を回っている武田さんに何とかしてという声が寄せられているというのはうなづけます。

 会場でも稲作農家の人が戸別所得補償の複雑さ、土地改良予算の削減について私に話かけてきました。いま取り組んでいる土地改良は今後の生産活動を考えたら絶対必要なもの、あと2年で終了する予定だったのにストップとなってしまった。こんなことは許されない。近々、用水関係者の集まりがあるが、そこでどう説明したらいいか、と訴えてこられました。

 つどいの第二部はお楽しみ会です。この地区の「新春の集い」の参加者はいろいろな人が集まってきます。フルート演奏、腹話術(画像)、そして「龍馬伝」に登場する役者にふんしての寸劇(画像)と続きました。演奏にはうっとりして聴き、腹話術や寸劇では大笑いしました。そして全員参加で盛り上がるビンゴゲーム、私は名刺入れとハンカチをゲットしました。

2010年02月14日

新潟日報窓欄に弟の投稿文掲載

 今朝の新潟日報窓欄に大潟区に住む弟の文章が載りました。弟の投稿文(画像)は、「母に気を使わせず『はいよー』」というタイトル。母から次々と頼まれる仕事を引き受ける気持ちを書いています。市議になってからは、私は大忙し。家のことも母のことも手を出せないことが多いのですが、そうした時に手助けしてくれているのは妻やこどもたち、そして投稿した弟なのです。特に軽トラを持つ弟にはずいぶん助けてもらっています。兄が言うのもなんですが、なかなかいい文章です。ご一読ください。

 

2010年02月15日

市長等の「反問」めぐり活発な議論

 飲み疲れて昨晩は日記の書き込みをせずに眠ってしましました。昨日は新潟市でにいがた自治体研究所の総会と講演会がありました。okadakouenn100214.JPG長崎明理事長が顧問となり、新理事長に石崎誠也新潟大学教授が就任しました。講演会では民主党政権下での地方自治をめぐって話が展開され、とても参考になりました。終わってから岡田知弘京都大学教授を囲んでの懇親会に参加。地域自治組織などについての発言をしっかりと聴きながら、魚料理を楽しみました。okoze100214.JPG写真はオコゼ、初めて食べました。高校時代に「オコゼ」というあだ名をつけた先生の顔とそっくりなのですぐには手をつけられませんでした。じつに美味しい魚です。

 きょうは朝一番に清里区の櫛池農業振興会事務所を訪ねました。『集落再生と日本の未来』の原稿を書くにあたって取材などでたいへんお世話になった同会の幹部の皆さんに本を届けるためです。まだ開館前だったので、羽深明治会長に電話でお礼をのべ、本を郵便箱に入れて市役所へ向かいました。

 きょうは朝から会議続きでした。まず、党議員団会議。17日の臨時議会対策、議員団ニュースの検討が中心です。地域活性化・きめ細やかな臨時交付金を活用した各種修繕などの予算の付け方などをめぐって調査や議論をしました。団ニュースの編集作業では2日に行われた高田区地域協議会での答申とヒマラヤスギ意見書の意義について意見交換しました。

 午後からは議会基本条例策定検討委員会でした。たたき台についての各派の意見、修正案を採用するかどうかの検討をしました。きょうの会議で一番議論になったのは市長等の「反問」の範囲をめぐってでした。議員の政策提言を含む質問に対して、議長や委員長の許可のもとに質問の趣旨を確認するだけでなく、議論を深めていくものも認めていくことを確認しました。議員が提案する条例、修正案などについても「反問」できるという意見がありましたが、これは「反問」の範囲を超えた発言であり、今回は盛り込まないという整理をしました。

2010年02月16日

分からないことは質問するな

 分からないことを訊くのは幼稚園型の質問だ。中途半端のことを訊くとあなどられる。議会では十分調べあげてから質問せよ。質問にあたっては相手を安心させることが大事だ。緊張させるな。相手の心を打てば勝負ありだ。縦糸と横糸の関係を重視せよ。他の自治体との比較を。5年、10年の経過を検証すべし。決算委員会は動かし難い事実追及の場だ。資料要求の十分、不十分が質問の成否を分ける……きょうの全県党議員会議で元県議の福島富さんが講演しました。24年間の県議活動をもとに約1時間、議会活動と論戦力について語った内容はなるほどと思うことばかりでした。福島元県議のレベルに少しでも近づきたいものです。

 福島さんは論戦力だけでなく、資料整理と議会図書室の活用のすごさでも知られています。きょうも「都道府県は、当該都道府県の区域内の市町村議会及び他の都道府県の議会に、公報及び適当と認める刊行物を送付しなければならない」など地方自治法の規定をひっぱりだしながら、「皆さんの議会には県が発行している『市町村財政の状況』『新潟県市町村民経済計算』がありますか。自治体の財政や産業活動を見るには必読の資料です。古いやつほど重要です。届いていますか」と語りかけていました。学ばなければなりません。

 きょうは全県党議員会議を途中で抜け出し、新潟から柿崎へ。県立柿崎病院後援会の懇談会に参加してきました。藤森病院長からは柿崎病院の現状報告がされました。

 

2010年02月17日

計画そのものを示さないで審議

 きょうは臨時議会でした。中心議案は約20億円を追加する一般会計補正予算です。地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用した緊急経済対策として道路、橋梁の整備、補修、市民生活に直結した公共施設等の整備(更新・修繕)などが盛り込まれました。これまでの市の経済対策に「さらに厚みを持たせ、切れ目なく対応していく」(市長の提案理由)ということなので、仕事がなくて苦しむ市内の中小企業のことを考えて賛成しました。

 上越市は定例会であろうが臨時会であろうが、議会に提出する資料は丁寧、親切なことで有名です。ところが、きょうの臨時会ではおやっと思うことがいくつもありました。そのひとつは、地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用した事業の実施計画そのものを議会に提示しなかったことです。総務常任委員会では、私や内山議員がこのことを問題にしました。財務の担当者の説明では、実施計画は「平成22年度に計上する予定であったものや平成23年度以降に予定していた事業の中から比較的小規模な事業を中心に選定し、できるだけ多くの企業・事業所や市民にその効果が及ぶ経済対策となるように策定した」といいます。しかし、今回の対策でどれくらいの事業者に効果が及ぶのかを示すことができませんでした。また、平成22年度予定していたものと平成23年度以降に予定していたものについては、それぞれの総額は示したものの、個別事業の分類は示せないとしました。

 もうひとつ、高田城三重櫓の外壁の計画的な改修をするとして、今回、183万円が計上されました。塗装劣化が進行している外壁南面の塗装経費です。計画的な改修と説明されたので、どういう計画かなと思って委員会資料を見たものの、これは記載されていませんでした。質問して答弁でかえってきたのは、平成25年度まで年次計画で4面の外壁をひとつずつ塗装し、総額は720万円になるというものでした。これだって、初めから示すべきものです。

 委員会審議が終わって、本会議が再開され、委員長報告が行われました。この段階で隣席の樋口議員が私にひとつの資料を見せてくれました。厚生常任委員会で出された資料です。びっくりしましたね。総務常任委員会では内山議員の要求に応じなかった「平成22年度に計上する予定であったものから選定したもの、平成23年度以降に予定していた事業の中から選定したものの一覧表」がちゃんと出ていたからです。こんなことは二度とあってはなりません。出せるものはすぐ出さなきゃダメです。

2010年02月18日

春陽館書店にも到着

 『集落再生と日本の未来』(自治体研究社・税込みで1890円)が高田の本町4丁目にある本屋さん、春陽館書店にも入りました。出版社の話によると、新潟県内では新潟市の紀伊国屋書店と上越市の春陽館書店に同書を置くようお願いしてあるそうです。ぜひ立ち寄って手にして見てください。

 きょうは市役所で新潟日報と上越よみうりの記者さんから取材されました。近いうちに本の紹介記事が掲載されることと思います。これもごらんください。

上越タウンジャーナルでも紹介

 『集落再生と日本の未来』(自治体研究社刊、税込1890円)を地元のニュースサイト、上越タウンジャーナルがとりあげてくれました。本の紹介を文字で書いてくれただけでなく、動画による私からの宣伝まで掲載してあります。ネクタイが曲がっていてだらしなく見えるけど、うれしいし、ちょっぴりはずかしい。

 妻と子どもにこの動画を見せたところ、妻は、「光が一方から入って来ているからかなぁ、お父さんとちょっと違うみたい。実際はもう少し良い男なんだけど…」。長男は、「こんなもんさ、お父さんは」。いや、ありがとう、ありがとう。ホワイトデーには、いつもよりも少し高いものをプレゼントするか。

2010年02月19日

本当に間に合うか

 昨日、書かなかったことをふたつほど書いておきます。ひとつは、総務常任委員会の審査の中で私が質問した、公文書等保存活用事業についてです。今回の予算は地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用して公文書及び古文書などの保存箇所のひとつである旧竹直小学校(吉川区)の2階の教室に除湿機と整理棚を入れる(予算額は702万円)というものです。

 旧竹直小学校にこうした予算をつけることには賛成ですが、委員会では、公文書、古文書などの保管場所の保存環境を問題にしました。総務課とのやりとりのなかで、市内には公文書、古文書などの保管場所は25か所あり、そのうち、保管施設全体または一部で除湿機能があるのは7か所であることが判明しました。そして、古文書などの資料で除湿などの保存環境が整っているところへ移転すべきものは移転していく、という方針が明らかになりました。紙の文書はいうまでもなく湿気と虫に弱いのが特徴です。問題はこの7か所だけで本当に間に合うかどうかです。この点、もっと詰めておけばよかった。今度、いくつかの保管場所を見て、しっかりと点検していこうと思います。

 もうひとつ、政務調査費についてです。昨日の臨時会の前に各派代表者会議が開かれ、政務調査費についてどうするかの議論が行われました。これは前から議論が重ねられてきたものですが、①無所属議員については個人分30万円(年額)のみとする、②複数議員が所属する会派であろうが、ひとりだけの無所属議員であろうが差はつけず、現行の会派分、個人分合計60万円とする、③無所属議員の会派分は複数議員がいる会派よりも減額する、の3案のうち、②の案に賛成したのは市民ネット改革と日本共産党議員団のみで、①案が多数を占めたのです。山岸議長は、①案が多数なのでこれでいきたいとのべましたが、「ここで分かりましたというわけにはいかない。きょうの審議状況を議員団にまず報告させてもらいたい」と主張しました。今回は、一応、会派への持ち帰りとなりましたが、私どもは、無所属議員と二人以上会派所属議員との間で差をつけることには絶対反対です。

 きょうは月例議員懇談会、議員勉強会、議会基本条例についての全議員の検討会と続きました。新政権の戸別所得補償政策について北陸農政局の方から説明していただきましたが、なかなかむずかしい。農民連の主張なども読んで、しっかり勉強せねば……。

2010年02月20日

タイガーマスク、吉川に

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 おお、すごい、すごい。これぞタイガーマスクだ。今朝、新聞配達をしていたところ、吉川区の河沢(こうぞう)集落センターの玄関脇を見て驚きました。いつも牛と仲良く並んでいるトラの頭に雪がかぶっていて、タイガーマスクとそっくりになっていたからです。雪のいたずらとはいえ、タイガーマスクの登場は大歓迎です。

 今朝の新潟日報上越版に『集落再生と日本の未来』(自治体研究社刊、税込1890円)を紹介していただきました。マスコミの影響はおおきいもので、さっそく柿崎区の市民などから注文の電話が入りました。その人とは話が弾んで、来月、随想集も出しますよと言ったら、それもほしいと言われました。ありがたいことです。新潟日報の紹介文はこちらをクリックしてごらんください。

 これから「しんぶん赤旗」日曜版の配達に出て、その後、妙高市に向かいます。党役員の研修会があるのです。今晩は帰らず、明日、戻ります。

2010年02月21日

盛り上がった「新春のつどい」

 きょうは妙高市の矢代地区で朝を迎えました。暗いうちに、冷たくて軽い雪が20センチほど降って、朝からは青空です。窓の外はきれいな景色が広がっていました。同室だった農家の人が、「雪の降った朝のこの景色がいいねぇ。(農政などで)苦しめられてきた者はこの景色で救われる」と言っていましたが、ほんとうにすばらしい景色でした。こんな時は写真を撮らなきゃもったいないと、帰り道、妙高山を何枚か撮りました。
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 晴れの天気は一日続きました。夕方、柿崎区の上小野付近で米山の写真を撮りました。これもごらんください。
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 きょうは地元支部と後援会主催の「新春のつどい」でした。いろんなイベント、会議などがある中で昨年のつどいを大きく上回る30人ほどの方々から参加していただきました。上野公悦市議からも参加してもらい、参院選勝利や次期市議選勝利をめざして頑張る決意を固めるつどいとなりました。私は総選挙後の政治の変化、議会活動の様子などをスライドを使って報告しました。つどいの二部は懇親会です。朗読やゲームなどいずれも盛り上がって楽しいひと時を過ごしました。
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 さいごにお知らせです。今朝の上越タイムスに『集落再生と日本の未来』(自治体研究社刊、税込1890円)を紹介してもらいました(画像)。それから、シリーズ「春よ来い」の112回を私のホームページに掲載しました。今回は、「最後の輝き」、従姉の連れ合いが亡くなったときのことを書きました。

2010年02月22日

凍み渡り

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 どうです、うらやましいでしょう。凍み渡りをしているところの写真です。雪があれば、どこへでも歩いて行かれます。凍み渡りは今年初めて。昨晩、お月さまが笑っていましたので、これは凍みるな、と思っていました。雪はしっかりと固まっていて、長靴でドンドンと力を入れて歩いてもまったくうまりません。もう最高の気分です。写真は今朝7時半頃、妻に撮ってもらったものです。

過去最大規模の新年度予算発表

 きょうは朝9時から市長による新年度予算の説明会がありました。新年度予算を審議する3月議会は3月2日からですが、マスコミに予算の発表をする前に議会議員に説明するというのは恒例となっています。

 新年度の一般会計予算は前年当比4.9%(50億1025万円)増の1082億円1610万円、過去最大の当初予算となりました。昨年の市長選で公約した通学バスの無料化、子ども医療費助成の充実、総額2億円の地域自治区活動資金などが盛り込まれました。また、12月議会でほとんど語らなかった市政運営にあたっての基本方針も今回ようやく示しました。市長が“目指すまちの姿”は、「子育てしやすい、学びやすい、健康でいられる、老後を安心して豊かに過ごすことができる、そのような『すこやかなまち』」だと言います。さらに、「マニフェストはいつ実現するか明記すべき」との指摘をうけ、51項目の公約については、22年度予算で実現するもの、25年の任期までに実現するもの、検討するものの3つに分類して示しました。予算の中身などについては十分検討してから評価していきたいと思います。

 その後、議会運営委員会があり、3月議会の日程が決まりました。会期は3月2日から26日まで。2日、3日と総括質疑、4日からは委員会審査、17日から23日まで一般質問、そして最終日は26日です。

 議会運営委員会終了してから党議員団で新年度予算などについての勉強会をやりました。市政運営に対する市長の所信、新年度予算についての提案理由の説明に分け、読み合わせをやり、その後、感想を出し合い、意見交換をしました。「抽象的でよくわからないところがある。市民にもっとわかる言葉で語ってほしい」「全体として行政サービスから一歩踏み出して、市民に対して協力を求めている部分がある」「『事務事業の総ざらい』というのはあまり良い印象を与えない。総点検と言った方がいいのでは」などという声が出ました。意見交換でもっとも時間をかけたのは組織条例の「改正」です。スリムにしたい、機能性を高めたいという気持ちは理解できるものの、「企画と財政を一緒にするのはいかがなものか」「なんで財政担当政策監とせずに財政担当部長とするのか」「男女共同参画をどうするつもりか」など次々と出された声をめぐり、議員団としての整理を始めています。明日は委員会資料などにも踏み込んで意見交換を続け、その結果をもとに総括質疑の質問項目をまとめます。

 今朝の今朝の上越よみうりに『集落再生と日本の未来』(自治体研究社刊、税込1890円)を紹介してもらいました。これで3紙に書いてもらいました。お陰様で、電話による注文や問い合わせをいくつもいただきました。なかには、私の随想が書かれているかと勘違いした人もいて、びっくりしました。

2010年02月23日

文教経済常任委員会が㈱杜氏の郷を視察

 午前中は党議員団会議。議員団ニュースの編集と総括質疑の準備をしました。まずは議員団ニュースの編集作業です。17日に行われた臨時議会での議員団のメンバーの発言をコンパクトにまとめ、3月2日からの3月議会の日程を掲載しました。4人の力というのはいいものです。原稿の手直し、レイアウトの変更、そして見出しの再検討などそれぞれの意見が反映されて出来上がりました。ちなみに、「経済対策で20億円の追加補正」という大見出しの原案は、樋口議員の提案で「臨時議会でもがんばりました 日本共産党議員団」に直しました。その後、約2時間かけて、提出議案の検討を行いました。

 午後からは吉川区に戻りました。平日の午後、吉川区に戻るのは久しぶりです。文教経済常任委員会が管内視察で㈱杜氏の郷に来るというので、午後2時頃から合流しました。写真は、直売店で山本支配人からの説明を聞いているところです。
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 「よしかわ杜氏」「天恵楽」「有りがたし」などの銘柄の紹介、あおい輝彦、糸井重里による応援等の話、メンバーは真剣に耳を傾けていました。説明後、お酒や金平糖がたくさん売れました。
 きょうの視察では、小池杜氏から造りの現場の案内がありました。絞りの機械、もろみタンクなど、初めて見る人がほとんどだったようです。私はひと冬だけ、酒造りに出た経験がありますが、機械化が進んでいますね。現場にはマスコミ関係者も入りました。
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 現場視察が終わってからは、吉川区総合事務所の大会議室で意見交換会でした。これには総合事務所の八木所長のほか、武藤産業建設グループ長、阿部観光振興課長も参加しました。
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 八木所長は月次貸借対照表などをもとに㈱杜氏の郷の経営状況について説明、「今期は絶対赤字は許されない。好調を維持し、伸ばしていこうと役職員ががんばっている」とのべました。その後、視察メンバーからは、「良い店なのに外からよく見えない。もっと入りやすいように工夫した方がいい」「旅行エージェントと連携して、鵜の浜、妙高等とリンクできないものか」「観桜会に来た人たちに押しずし、尾神ソバとセットにして買ってもらうようにできたらいい」「銘柄が少し多すぎないか。酒は売るための一本柱があって、それにプラスする形がいいのでは…」などの声が出されました。

 

2010年02月24日

カーテンで仕切るだけでいいのか

 昨日のうちに書き終えようと思っていた随想集のあとがき、なかなか書くことに集中できず、きょうの午前まで引きずってしまいました。書けるようになったのは最初の一行が決まってから。正月早々に見た父についての夢の話からはじまって、牛の話、家族の話へと書き進むことができました。書いているうちに父のことが思い出され、眼頭が熱くなりました。

 午後からは上越地域消防事務組合の定例議会でした。議題は21年度の補正予算と新年度一般会計が中心です。本城文夫議員が火災報知機の普及が遅れていることを問題にし、設置済みシールの活用などの提案をしました。同議員の質問はよく準備されていて感心します。新年度予算の中で私が気になったのは、新型インフルエンザ対策の一環として取り組むことになった仮眠室簡易個室化工事です。工事は253万円(5署所分合計)かけて、仮眠室のベッドをカーテンで仕切るというもの。こんなことでいいのかと思い、ひとこと質問をさせてもらいました。市民の安全を守る重要部署の人たちの新型インフルエンザ対策については、国がもっとお金を出してキチンとした対策を講ずるべきです。

 夜10時からNHKテレビで歴史秘話ヒストリア「たった一人のあなたへ」を観ました。今晩の話は『蟹工船』を書いたプロレタリア文学者として有名な小林多喜二についてです。80年も前の小樽市の様子を動画では初めて見ました。多喜二の文学は自家の窮迫した境遇だけでなく、小樽港での過酷な労働実態を見ていたからこそ労働者の視点で書けたのだと思いました。それにしても治安維持法のひどさをよく描いてくれました。多喜二が築地署で虐殺され、家に戻ってきた時、布団に横たわる息子に向かって、「それ、みんなのためにもう一度立たんかい」と呼びかける母親セキさんの姿、涙が出ました。

2010年02月25日

春近し

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 きょうは「しんぶん赤旗」日刊紙の配達当番でした。明るくなるのが早くなりましたね。写真は午前6時3分、吉川区の梶十文字付近で撮ったものです。尾神岳のこの暖かな景色が見られるようになると春はもうすぐです。

 糸魚川市議の鈴木勢子さんが昨日付の日記「日々雑感」で『集落再生と日本の未来』(自治体研究社、税込1890円)をとりあげ、「身近な上越地域だけにとても参考になり、“集落再生の可能性”への知恵が凝縮されている元気の出る本」だと紹介してくださいました。鈴木さん、感謝です。

要援護世帯除雪費助成事業に関して意見交換

 朝、大島区の石塚地域協議会会長に電話をし、「地域協議会で自主審議してきた要援護世帯除雪費助成事業についての検討内容を教えてほしい」とお願いしました。きょうは地域活動資金についての説明会が木田庁舎で行われ、同会長もそこに出席されていたので、その会が終わってから30分ほど意見交換させてもらいました。今冬の大雪の中で、私たちの議員団が現地調査などで要援護世帯除雪費助成事業の実施要綱を見直すべきだと考えていたので、とてもいい意見交換の場となりました。

 石塚会長との意見交換で確認できたことは、今冬のような大雪となった場合、現行の助成額ではとても足りないこと、人足も確保できないこと、助成対象とすべきものが対象となっていないケースがあること、民生委員さんに判断を任せる仕組みを再検討すべき時が来ていることなどです。きょうの話し合いの中で特に印象に残ったのは、緊急避難口の確保の重要性です。いざという時に逃げ場がない、雪によって逃げられないということがないようにしたいものです。要援護世帯除雪費助成制度は新たな制度設計を考える時期に来ているように思いました。

 きょうは午前から議員控室でデスクワークでした。これまでの議員団会議での議論を踏まえ総括質疑の通告の準備をする、市政レポートの原稿書き、議会基本条例のたたき台の検討など大忙しでした。総括質疑の通告では質疑対象として、専決処分、新年度一般会計予算、行政組織条例の3つの案件、10項目にしぼりました。通告の結果、私の総括質疑は8番目となりました。おそらく、3月3日の午前11時過ぎから午後2時頃の間に私の出番が回ってくるものと思います。

 家に帰ったのは午後6時半過ぎです。懐中電灯を持って近くの山に入りました。マンサクの花が咲いているかどうかの確認です。このところの陽気で咲き始めるものと判断し、数日前から毎日観察していますが、きょうは花が膨らみ始め、ちょっぴり黄色が見えるところまできました。私の判断では明日も暖かければ、午前中には咲くはずです。楽しみです。

2010年02月26日

グッドタイミング

 午前は市政レポートの作成と総括質疑の質問取り、午後から中山間地対策特別委員会、財政勉強会、夜は吉川区地域協議会と続きました。これだけ続くと、疲れますね。

 総括質疑で登壇する議員は私を含めて9人になりました。通告書の内容を見たところ、行政組織条例や話題の地域活動支援事業などでだぶりがかなりあります。私は8番目ですから、だぶりの質疑項目については視点を替えたり、前に質疑した人の論戦を深めるなどの工夫をしないと、「早くやめろ」ということになりかねません。私の頭が即座に反応できるかどうか、それが問題です。

 いったん通告を出すと、おもしろいことに、その後の会議や勉強会などでは通告した事柄と関連付けて聞いたり、見たりすることが多くなります。きょうの財政勉強会、講師が過去5年間の市一般会計の歳入、歳出の動きを分析しながら、新年度予算について説明してくれました。総括質疑で新年度予算と財政フレームについて訊くことにしていましたので、まさにグッドタイミングです。これで私の質疑もイメージがふくらみました。

 今晩の吉川区地域協議会でもっとも賑やかだったのは地域活動支援事業についての議論でした。総合事務所から同事業の説明をうけた委員からは、「イメージしていたものと違った。この資金を使うにはこんなにもむずかしいのか」「何かモデルでもつくらないとわからない」「新聞報道ではパーッと輝いて見えたが、詳しい説明を聞いたらキューッと縮まった」などの声が続出しました。この事業のねらいとする「住民の自主的・主体的な地域活動を推進する」こと自体はいいことですので、使い勝手のいい事業にしたいものです。この問題も通告していますので、質問を深める上でとても参考になりました。これもグッドタイミング。

 きょうは雨。太陽さんの顔は見ることができませんでした。楽しみにしていたマンサクの開花は明日以降に持ち越しです。明日は晴れてほしいなぁ。

2010年02月27日

マンサク開花

 朝早く、近くの山に行ったらマンサクが咲いていました。昨日の午前には咲いていませんでしたから、午後から開花したのかも知れません。

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 どうです、きれいでしょう。春に咲く、私の大好きな花の開花です。まだ、小枝にちらりとしか咲いていませんが、もう3日も経てば枝全体に花をつけるはずです。

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 今朝はこんな景色も見ることができました。これは田んぼにクンタンかなにかを撒いて雪を早く消そうとしているところです。おそらくは苗代のハウスでも建てようというのでしょう。

初校到着

 一日かけて「しんぶん赤旗」日曜版の配達と集金をしました。3月議会が始まりますから、きょうのうちにやっておかないとずっと先に行ってしまいそうなので議会の準備もせずに頑張りました。午後からは日も差して、ずいぶん暖かくなりました。朝の段階で確認したマンサクの花も広がり始めています。

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 稲古の報恩寺の近くの土手にはフキノトウが出ていました。

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 もう数日もすれば、フキノトウの入ったフキ味噌を食べられるでしょう。

 家に戻ったら、来月下旬に出す随想集の初校が送られてきていました。タイトルは『「五センチ」になった母』。来週中にはチェックを終えたいと思います。きょうは、全体をざっと読み、ふりがな、カットの説明、接続詞の使い方のおかしなところをいくつか直しました。

2010年02月28日

『集落再生と日本の未来』が第2位

 毎週日曜日の新潟日報に東京、新潟、長岡、上越の書店で「売れている本」の紹介があります。私はこの欄を読むのが習慣になっていますが、今朝の日報を見て眼を疑いました。上越の書店の「売れている本」の第2位に、なんと『集落再生と日本の未来』(自治体研究社、税込1890円)が入っていたからです(画像)。どなたが買って下さったのか、さっぱりわかりませんが、まさか、この種の本が五木寛之の『親鸞』よりも売れるとは思いませんでした。どうあれ、感謝、感謝です。

 きょうは高崎で法事でした。北越急行ほくほく線で越後湯沢まで行って、そこからは上越新幹線で高崎に行く。これはいつものパターンですが、直江津発8時09分の電車に乗ったところ、きょうは「イベント電車」となっていました。トンネルに入ると、車内の天井に映像が映し出されるのです。春から冬までの風景、夜空など、あまりにもきれいなので、夢中になってデジカメで撮影し続けました。電車の中で、こんなことを楽しめるのはここだけかも知れません。感激しました。
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 法事が行われたのは高崎市赤坂町の長松寺。法事が終わったときに、お寺さんから、「2月しか公開しない涅槃図はきょうまでです。ぜひご覧ください。それから、天井に描かれた龍の絵もご覧になってください。いずれも市の重要指定文化財です」と案内がありました。運が良かったというものです、こんなにいいものを見られるとは。
 最初に涅槃画像(1805年筆)をご覧ください。
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 それから大間(だいま)天井絵(1791年筆)です。
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 これらはいずれも狩野探雲作です。

 そうそう、もうひとつ、この長松寺で出されたお菓子のことについて書いておきましょう。まずはご覧ください。
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 お菓子の名前は「ブルーノ タウト」。名前のもとはいうまでもなく『日本美の再発見』(岩波新書)で有名なブルーノ・タウトです。この人が高崎でも2年ほど住み、群馬県工業試験場高崎分場で、家具、竹、和紙、漆器など日本の素材を生かし、モダンな作品を発表していたのです。人の名前がお菓子の名前になっているのはめずらしいですね。お菓子はクルミの味が活かされた美味しいものでした。高崎市南町7の(有)九重ねぼけ堂でつくられています。

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