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2010年03月 アーカイブ

2010年03月01日

手袋を失くし見つけてまた失くす

 今朝の新潟日報の読者文芸欄に妻の川柳が載りました。手袋を失くし見つけてまた失くす。このまんまです、わが妻は。一言でいえば「忘れっぽい」または「おっちょこちょい」。しょっちゅう、「携帯どこに行った」「手袋がない」などとやっています。読んで笑ってしまいましたが、最近の私も同じです。

『若者のための労働ハンドブック』

 日本共産党の前県議、五十嵐完二さんの質問で県が約束していた『若者のための労働ハンドブック』(画像)(作成は新潟県産業労働観光部労政雇用課、025-280-5259)がこのほど出来上がり、ハローワークなどで配布されています。きょうは、朝一番に上越のハローワークに行き、この本をもらってきました。わが家の子どもたちにも読ませたいと思ったからです。

 わずか60数ページの本ですが、中味は就職活動の話から始まって、ビジネスマナーの基本や仕事の進め方、働くルールなど最低限知っておきたいことが盛り込まれていて、たいへん分かりやすくまとめられています。労働関係の法律はある程度読んでいて、わかったつもりでいたのですが、賃金支払い5原則とか、黄犬契約、支配介入など不当労働行為の記述などは復習になりました。

 参考になるのは法律問題だけではありません。私のような世間知らずの者には勉強になることばかりです。「応接室は長椅子が来客用、肘掛椅子が自社用の場合が一般的」「名刺交換は、文字や会社のロゴ等に指がかからないように」「いただいた名刺はすぐにしまわず、用件が済むまでは机に置く」「電話は、コールが鳴って3回以内に受話器を取り、明るく聞きやすい声で」。長年の経験でこれに近いことはやってきましたが、きちんと学んだのは初めてです。

2010年03月02日

市長がブログをスタート

 村山市長がブログをきょうからスタートさせました。名前は「ごぼうのつぶやき」です。昨年の12月議会で私が、「市のホームページで市長のページが大事。このページで市のホームページの善し悪しが決まる。ぜひ、市長の想いを書いて」と訴えました。それが実現したわけです。まずは拍手です。

 年来の友人の方から梅の便りが届いたと書いてあります。どんな素敵な便りだったのか知りたくなりますね。初の予算議会に臨む緊張した気持ちも書いてありました。まあ、肩の力を抜いて、どんどん書いてください。私もブログで市長とやりとりできればうれしく思います。
 

3月議会がはじまりました

 きょうから3月議会がはじまりました。午前は市長の提案理由の説明がありました。前段は所信表明です。市長が考える目指すまちの姿は「すこやかなまち」。そして、「すこやかな暮らしの基本は、すべての市民がまちの中に心地良い居場所を持ち、自らの存在意義やライフワークを見いだし、生きがいと尊厳、地域への愛着や誇りを持ちながら、いきいきした生活を営むこと」だと言います。「市民一人一人が、地域づくりのプレーヤー、主人公」など所信表明では抽象的ながら、「その通り」と言いたくなることがいくつも語られました。問題は、個別の課題、取り組みでそうなっているかどうかです。これらは、これからの本会議や委員会審議で大いに活用させてもらおうと思います。

 午後からは総括質疑です。杉田議員、柳沢議員等4人が登壇しました。行政組織の改編、地域活動支援事業などは私の質疑項目とだぶります。メモを取りながらやりとりを聞きました。2億円の地域活動資金については、先日も地域協議会会長を集めて説明会をやり、その後、各地の地域協議会で議論が始まっています。そのなかで、資金の活用の仕組みをめぐって期待とともに戸惑いも起きています。その点は、市長のところにも届いているのでしょう。きょうの答弁では、「いま多くの意見が出てきている。このことを一回謙虚に受け止めて、新年度早々に地域協議会で議論してもらう」という発言がありました。良い新規事業なので評価はしますが、ぜひ、市民をど真ん中にした議論をしてほしいものです。

明日も総括質疑が続きます。明日登壇するのは5人、私は明日の4番手です。おそらく午後1時から3時までの間に登壇することになるものと思います。インターネット中継もあります。ぜひご覧ください。

2010年03月03日

総括質疑終わる

 総括質疑が終わりました。9月議会の時と同じく、「時間が足りなかった」というのがいまの気持ちです。今回は専決処分、新年度一般会計予算、行政組織条例全部改正の案件で質疑を展開しました。質疑の模様は市議会ホームページの過去の議会中継でご覧いただけます。

 総合計画で示された財政フレームを大きく超えた予算規模について質疑をしたところ、市長は、「確かな歳入の範囲内で歳出予算を計上しているからご懸念には及ばない」と答弁しました。でも長期的な視点に立って見た時に、こうだから大丈夫だという説明はほとんどありませんでしたね。

 注目の「事務事業の総ざらい」については、きょうの質疑で概要が明らかになりました。市長は、「行政が自らの責任において、主体的に、組織の総力を挙げて実施したい」「まず、中期的な歳入見通しの詳細な検証に着手し、それと並行して、すべての事務事業を対象とする中でのリストアップと事業費見積りなどの作業を、おおよそ6月末までに進めてまいりたい。その上で、9月末を目途に事務事業の『総ざらい』を行う。個々の事務事業について、市民ニーズに沿っているか、成果はどの程度得られているかなどの評価項目を設定して総点検・総見直しを行い、その必要性や優先順位などを検証・整理していきたい」とのべました。中味は、だいぶ見えてきました。こまかいところは委員会で詰めていきたいと思います。

 新規事業の「地域活動支援事業」。約2億円のお金を地域自治区に配分して、自主的な地域づくりを大いに盛り上げようというものです。これまでの地域自治推進の議論の到達点を考えれば、予算と権限の移譲が課題となっていましたので貴重な前進です。その点は評価するものの、事業申請の仕組みがシンプルでなくむずかしいので、だれでも簡単に手をあげることができるように、また、申請を採択するかどうかは総合事務所長(旧上越市にあっては事務所)の権限にすべきだと主張しました。答弁の中で市長は、事業採択は総合事務所長に任せることを明かにしました。

 行政組織の改編についてはやはり市民の声を聞くことなくすすめていました。市民の声を聞くことが怖いのでしょうか。行政組織のことは内部のことだから職員だけでやるという意識では良い改革はできません。良い改革どころか間違った判断をすることがあると思います。今回、男女共同参画推進課の廃止反対の立場から質疑をやりましたが、男女共同参画推進の立場の人たちの動きが活発になってきました。行政組織条例についてはいくつも問題があるので常任委員会審査でがっちりとやる予定です。

 時間がなかったとはいえ、今回は、全体として詰めの弱さを残した質疑となりました。この分は常任委員会審議でうめていきたいと思います。

2010年03月04日

いいですね、この調子でどんどん書いて…

 村山市長のページがどうなっているかとのぞいてみたら、2日から始めた「ごぼうのつぶやき」(市長の雑感)が更新されていました。

 率直に言って、初回の「つぶやき」はつぶやきというよりは挨拶でした。しかも新聞報道では「10日に1回更新の予定」となっていましたから、これではブログにならないなと感じていました。

 でも2回目…。「『ごぼう』の気持ち」はとても良い文章でした。雑感のタイトルは、広報対話課の皆さんの知恵も借りて決めたということです。「ごぼう」は市長の小学生時代のあだ名だったが、当時はこのあだ名がいやだった。でもいまは懐かしいとも書いてありました。そして最後は、埼玉県幸手市に住む弟さんからの便りの話。「今度、幸せを手にできる町に越しました。花の季節を楽しみにできる町だから、是非お出かけ下さい」という便りに感動する市長の気持ち、よくわかりました。

 ここまで来ると、明日はどんなことを書かれるのか楽しみです。この調子でどんどん書いてください。

「専決処分に対する認識甘い」と議長も

 市は先月19日、5億円の除雪費を追加する一般会計補正予算を専決処分しました。専決処分は、地方自治法第179条に定めがあり、議会を開くいとまがないなどの特別の理由がないとできないことになっています。昨日の総括質疑では、「2月上旬のどか雪で除雪費が足りなくなることは予測がついたはずだ。議会を開くいとまがなかったとは言い難い。議会軽視だ」と厳しく指摘しました。

 きょうの市議会建設企業常任委員会でもこの専決処分に対して、樋口議員や本城議員等などが相次いで発言しました。委員会に同席していた山岸行則議長も特に発言を求め、「専決処分に対する市の認識が甘い。議会軽視と言われても仕方がない。17日に臨時議会があったが、追加補正ができるいとまもあったし、内容もあった」とのべました。昨日の総括質疑では、「こんなことをやっていると議長に怒られますよ」と言っておきましたが、それに反応してくれたようです。

 なお、専決処分そのものは、樋口議員以外の委員の賛成で承認されました。

従兄たちも私の質疑に関心

 きょうはどうも頭がしっかりしません。鼻水がしょっちゅう出るので、風邪気味です。質疑で登壇した昨日でなくて良かった。午前は建設企業常任委員会を傍聴、午後からは生活相談、デスクワークと続きました。

 夜になっても仕事に集中できず、ぼんやりとテレビを観て過ごしました。ちょうど、『ツレがうつになりまして』の再放送をやっていました。この原作の漫画は長女に薦められ、私も読んでいます。漫画だといって軽くみる人もいるかもしれませんが、うつとの付き合い方がわかる良い漫画本でした。テレビドラマもよくできていましたね。来週が楽しみです。

 久しぶりに大島区の従兄から携帯電話がありました。携帯電話がかかってくる時は、良くない知らせが多かったので、一瞬、「何があったのだろう」と思いましたが、用件は、「パソコンで議会中継を見ているが音声が出ない。どうしたらいいか」という問い合わせでした。音声が出なかったのはパソコンの音声がオンになっていなかったから。「足谷と一緒に見ようと思ってさ」従兄たちが私の総括質疑を見ようとしていてくれるのはうれしい。

 明日は地元の吉川中学校の卒業式です。終わり次第、市議会建設企業常任委員会の傍聴に行きます。

2010年03月05日

サヨナラは悲しい言葉じゃない

 きょうは吉川中学校の卒業式でした。3月議会中ではありますが、私の常任委員会と重ならない時は出席するようにしています。郷土の未来を担う若者たちが巣立つ時はみんなで祝ってあげたいからです。本当は中学校の卒業式の日を休会とする日程にしてほしいなと思っています。

 今回は第31回の卒業式。卒業生44人の名簿を見たら、よく知っている生徒の名前がいくつもありました。従弟の子どものTさん、母親に連れられてわが家の牛舎に何回も遊びに来たKさん、酪農仲間だった人の孫さんであるIさん(この生徒さんは町政レポートで何回も登場してもらいました)、一昨年の市議選前の100日間の朝の辻立ちの際、いつもはずかしそうに「おはようございます」と声をかけてくれたUさん、夏休みの宿題で「市会議員をやることになった動機はなんですか」とインタビューしてくれたKさんなどです。みんな大きくなって、たくましくなりました。

 吉川中学校は今年度が創立30周年です。青木孝史校長のはなむけの言葉、在校生の送る言葉、卒業生の巣立ちの言葉、いずれも30周年記念事業として取り組んだ体育祭や音楽祭などにふれていましたね。

 青木校長は、「30周年という年に最高学年としてリーダーシップを発揮し、全校をまとめてくれた。音楽祭での3年生の合唱は聴くものの心をゆさぶった。鳥は自分の翼で飛ぶ。みなさんも自分の翼だけで大空を悠々と飛ぶように。自分らしさを出すための努力をしてほしい」とはなむけの言葉を送りました。

 在校生を代表して送る言葉をのべたのは松原春菜さんです。「先輩の皆さん方からは手を引いて励ましてもらったから早く学校生活に慣れることができた。(30周年記念の)体育祭では先輩たちの真剣な表情を見て、全員が本気になった。音楽祭では、みなさんの美しく、澄んだ歌声が体育館に響いた。みなさんの歌声はこれからも私たちの胸の中で響き続けるでしょう」と卒業生に感謝の気持ちを伝えました。

 巣立ちの言葉は江村祐太さんが代表してのべました。
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 最初に学校生活でお世話になった先輩、後輩、先生などに感謝の言葉をのべた後、ここでも30周年記念事業にふれました。「体育祭では様々なドラマがあった。ただひとつ、優勝を目指して、毎日学校に通い、夕方まで頑張った。本番の体育祭では最高のダンスができた。音楽祭では、未来への希望が込められた歌を通してクラスの絆を実感できた」と語りました。そして、最後に、「中学時代は、これからの人生でも忘れることのできない、かけがえのない時間だった。44人の仲間と一緒に泣いて、笑って、たくさんの思い出をつくった。時にはお互いすれ違ったこともある。でも、この仲間なら絶対笑って卒業できると思っていた。みんながいたから悩みや困難を乗り越えることができた。本当にありがとう」とのべると、体育館では拍手が起き、すすり泣く生徒もいました。

 卒業式が終わってから、恒例となった卒業生による全員合唱、今回は「YELL」でした。
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「♪サヨナラは悲しい言葉じゃない いつかまためぐり逢うそのときまで 忘れはしない誇りよ 友よ 空へ」。いい歌でした。

2010年03月06日

名札や持参資料にも目が行く

 市議会での総括質疑の模様をテレビやインターネットで見ていた人から感想を寄せられています。励ましの言葉がほとんどですが、画像を見ている人の視線はいろんなところに向けられていることが分かりました。

 ひとつは私の名札です。
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 今回、私たち共産党議員団は、初めて名札をつけて議場や委員会室に入りました。時々忘れることもありますが。3日の総括質疑では、私の顔よりも名札が注目されたようです。ある人は、今度、議員も全員名札をつけることになったのかと聞いてきました。いま、名札をつけているのは私たち議員団だけです。この名札は平良木議員が作成してくれたもの。市役所の職員でも議員の名前を知らない人がたくさんいますから、普段でもつけています。

 今朝、出会った人からは、「資料、見つかってよかったね」と言われ、こちらはキョトン。実は、この人、私が登壇している時、引用しようとしていた資料がなかなか見つからず困っていた様子をテレビで見ていたのです。私は質問する時に持参する資料には質問項目ごとに色の違う付箋をつけています。こうすれば、戸惑うことがないからです。ところが、今回、どこで落としたのか、付箋がついていなかったのです。この人からは、「おまんの質問は、普段のまんまの言葉でいい」とほめてもらいました。ありがとうございます。

 そうそう、昨日書き忘れましたが、上越地域で配布されている情報求人誌、「adva(あどば)」3月号で、『集落再生と日本の未来』(自治体研究社、税込1890円)を紹介していただきました。
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 アドバランキングでは第5位になっていました。これもうれしい。

雪消え進む

 きょうは朝から夕方まで「しんぶん赤旗」日刊紙、日曜版の配達でした。気温は県道新井柿崎線沿いにある温度計で8度、この気温のおかげであちこちに靄が発生していました。
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 写真は吉川区河沢地内で撮影したものです。車のライトが必要なところもありました。こういう状態が続くと、雪はどんどん消えていきます。

 久しぶりにホームページの「私の好きな風景」を更新しました。「カービングアートがある風景」など4枚の写真を掲載してあります。ご覧ください。

2010年03月07日

尾神細打ちうどん

 昨晩から朝にかけてがんばりました。今月下旬に発行予定の随想集の初校チェックです。誤字脱字を中心に修正個所は付箋をつけながら作業を進めました。出版社には明日までに届けるとの約束でしたので、妻からも手伝ってもらいました。「うなずく」が「うなづく」になっていたり、ふりがなをつけるべきところにつけていないのがあったり、付箋は20か所くらいつけました。

 午前10時からは葬儀に参列してきました。先週土曜日にお会いした時にはお元気だったのに、急に亡くなってびっくりでした。亡くなったKさんは次男坊、川崎市で働いていたところ、お兄さんが戦争で亡くなり実家に戻った経歴の持ち主でした。田んぼと酒屋者の出稼ぎで家族を支えてきたKさんについて、息子さんは「尊敬している」とのべて言葉を詰まらせました。

 午後からは党の会議でした。昼食後、少し時間があったので、会議前に上越観光物産センターに立ち寄りました。そこで見つけたものは
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 尾神うどんです。生のものは食べたことがありますが、尾神うどんの乾麺は初めて。さっそく買い求めて一袋だけゆでて食べました。味は、生うどんと同じ、とまではいきませんが、なかなか美味しい。十分、土産として使えます。一袋336円、3袋入りの箱で買うと1100円です。販売元はえちご上越農業協同組合。

 新潟日報の今週の「売れている本」、『集落再生と日本の未来』(自治体研究社)は先週に続き、上越で第2位でした。党の会議でも持参した本はあっという間に売れてしまいました。ありがたいことです。

2010年03月08日

就学援助適用率12%台に

 速報です。午前の文教経済常任委員会で小中学校の就学援助費補助事業が取り上げられ、就学援助の適用率が小学校で12.59%(平成21年度末段階で)に、中学校で12.1%(同)となることが明らかにされました。昨今の不況の影響が大きく反映したものと思われます。

 同事業については平成21年度補正予算で、小学校で1037万円(補正前9553万円)、中学校で1157万円(補正前6841万円)増額計上されています。年度末では、小学校で当初見込みを213人上回り、中学校で100人上回る予想であることが委員会資料で示されています。

 これについて、委員会審査では、「当初は前年度を9人上回るだけの予算だった。経済変動をしっかり予想していない、甘いものだったと言わざるを得ない」「経済状況をよく見て予算化すべきだ」「上越市の支援の弱さの表れではないか。こういうことをきっとやることが大事ではないか」などと発言が相次ぎました。

 笹井教育部長は、「事業の実施にあたっては、もれなく対象になるように対応させていただいてきた。経済的な見通しは甘かったので、この点は反省しながら執行してまいりたい」とのべました。

児童虐待に関する相談、年間66件も

 速報第2弾です。文教経済常任委員会で衝撃的な事実が明らかになりました。虐待されていることで子どもが先生などに訴える件数が平成20年度、上越市内において66件にものぼっていたというのです。虐待を受けた子どもの人数は延べで126人であることも明らかにされました。

 これは永島義雄議員(無所属)の「子どもが虐待で悩み、教育現場で相談するケースはないか」との質問に教育センターの村山信一所長が答えたもの。村山所長は、「子どもたちが先生に訴えるだけでなく、親子が相談に来るケースもある。場合によっては、暴力を避けるため施設で保護したり、遠隔地に避難してもらうこともある」とのべていました。

 再質問で永島議員は、「上越でもご多聞にもれず、かなりの件数にのぼっていると思った。不況の中で、一番弱い、無抵抗の子どもにあたるケースも増えているのではないか。自殺など(重大事態)に至らないうちに早め、早めに対応を」と訴えていました。

 市教委では新年度に学校問題解決支援プロジェクトチームを新設(約270万円を予算措置)し、いじめ、不登校などの問題に迅速・的確に対応することにしています。問題の早期解決を図るため、ソーシャルワーカーを採用、指導主事や教育相談部長などとともにチームを編成し、これまでの相談体制を強化して学校支援を強めたいとしています。

「ゆとりのある職員体制にすることが最重要課題」と教育長

 速報、第3弾です。文教経済常任委員会で日本共産党議員団の上野議員が教職員の休職、多忙化問題を取り上げました。同議員は、「文科省発表のデータによるとうつ病などで休職する先生などが増えている。それも40代以上のベテランの人に多い。原因をしっかりつかんでキチンと対応していくことが必要だ」と訴えました。

 堀川文章学校教育課長は、「平成20年度で17人が休職されている。子どもにたいする指導がうまくいかないケース、保護者とうまくいかないケースもある。衛生責任者をおいて校長などと一緒に対応している」と答えました。

 この質問に関連して、中野敏明教育長が注目すべき発言を行いました。同教育長は、「学校の人数の割に、教員の配置基準は相変わらずだ。35人学級、30人学級へと流れは変わりつつあるが、先進的な国ではみんな20人学級だ。教育現場では心理的なゆとりがない。教育行政が取り組むべき最重要課題は、現場にゆとりを与える人的な体制強化だ」とのべたのです。まったく同感です。

2010年03月09日

2009年度の新規就農者は41人に

 文教経済常任委員会審査の速報です。午前中の審査の中で注目されたことを2つお知らせします。

 まず新規就農者についてです。委員会の中で2009年度(平成21年度)の新規就農者が41人であることが明らかにされました。2006年度(平成18年度)は19人でしたから大きな伸びといえます。新規就農者のほとんどは20代、30代の若者で、地元の人が多いといいます。この増加について野口和広農林水産部長は、「最近は農業が魅力的に見えてきたのかと期待している」とのべました。

 新規就農者の内訳を問われた笹川肇農業振興課長は、「新規就農者41人のうち、法人に雇用された人は33人だ。これは上越農業が変わる第一歩だと見ている。通年で雇用となると園芸などの複合を考えていかねばならない。複合を行う会社につながる。これからも強力に進めていきたい」とのべました。

 イノシシ被害面積は前年度の1.5倍、14.4ヘクタールに増加

 2009年度(平成21年度)の農業共済で確認されたイノシシの被害面積は14.4ヘクタールに増加していることが同委員会審査で発表されました。前年度は9.2ヘクタールでしたから、1.5倍にも増えたことになります。

 被害はこれまで柿崎区の山間部が中心でした。それがこの1年間に吉川区、大島区、合併前上越市の桑取地区など全市域に広がりました。委員からは、被害の拡大防止を求める手立てについて質問が集中しました。

 答弁に立った笹川農業振興課長は、「対策としては、①個体数を早く減らす。②などによる被害防止の2つを考えている。電気柵は昨年、総延長で50キロにわたって設置したが、今年度は地域からの要望もあり、87キロに増やした」とのべました。

 上越市は今年度、鳥獣被害防止対策事業として、新年度予算で1240万円を計上しています。これは国の100%補助事業で、市の鳥獣被害防止対策協議会が主体となって取り組む計画となっています。

地域協議会委員はイキイキしていて、楽しそう

 きょうは午後から市議団ニュースの編集、文教経済常任委員会の傍聴、生活相談、高田区地域協議会傍聴と続きました。一般質問通告の締め切りは明日の夕方までですが、通告内容の整理がいまだ出来ず、どうも明日の締め切りギリギリまでかかりそうです。

 高田区地域協議会は初めて傍聴しました。
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 新鮮!新鮮! 総合事務所の幹部ではなくまちづくりセンターの職員が一生懸命説明をする姿、女性会長である荻原佐知子さんの議長としての采配、いずれも好感が持てました。もちろん、地域協議会委員もいい。自分で資料を用意し、全員分をコピーしてくる人がふたりもいて、発言は次々と行われる。時間はいくらあっても足りなくなりそうでした。各委員は生き生きとしていて、しかも楽しそうでした。

 私が高田区地域協議会を傍聴したのには理由があります。15日に予定されている総務常任委員会で新年度からの新規事業、地域活動支援事業(地域活動資金)について発言するために、旧上越市内の地域協議会委員の皆さんはどう受け止めているかをどうしても知りたかったのです。「地域自治区ごとの予算配分などについて事前に相談がない」「全市で活動する団体はどこで申請すればいいのか」「年度末までに配分額を全部使いきれなかった場合にどうするか」などの発言を聞いたおかげで、だいぶ頭の整理が出来ました。

 家に到着したのは午後10時ちょっと前。自分で発言したわけでもないのにずいぶん疲れました。

2010年03月10日

新型インフルエンザ予防接種事業での接種率は18%台

 上越市が未就学児等を対象に行ってきた新型インフルエンザワクチンの集団接種の接種率が当初見込み65%を大きく下回る18.4%だったことが明らかにされました。市が計画した接種対象者は1歳から6歳までの子ども、小学校1年生から3年生までの1万6000人。このうち、接種者数は2942人でした。

 きょうの厚生常任委員会では、当初見込みと違った原因や今後の新型インフルエンザ対策体制などについて質問がありました。

 当初見込みを下回った原因について流石玲子健康づくり推進課長は、「計画時点では83%の人たちが新型インフルエンザにかかっていなかったが、11月から12月上旬にかけてかかった人がかなり出たことがある。また、(ワクチンが重点的に供給された)医療機関での接種が行われたこともあって接種率が下回った」と答えました。

 野澤朗健康福祉部長は、「新型インフルエンザワクチン接種については総合病院に集中しがちであったことから、(集団接種をという)切実な訴えがあった。ワクチンの偏在もあったし、医療機関との連携をめぐって県との間で話し合っていく必要があると感じている。しかし、集団接種、医療機関での接種、罹患者合計で抗体を持った人たちの割合は77.3%となり、県内の他地区と比べて高いものとなった。(市の取り組みは)保健所からも高い評価を受けた。今年、一年は貴重な一年だったと言える」とのべました。

要援護世帯の除雪支援で新たな制度設計を示唆

 今月下旬に発行される随想集のカバーが出来上がってきました。
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 写真とタイトルがかみ合っていて、イメージしていた通りになったと喜んでいます。夜、妻に見せたら、「なかなかいいね」と言ってくれました。これでカバーはオーケーです。明日の午前には再校原稿が到着する予定です。私の所属する総務常任委員会の直前で忙しい日ではありますが、早めに校正を終え、発送したいと思っています。

 きょうの厚生常任委員会では、新型インフルエンザ対策、児童虐待、要援護世帯除雪費助成事業などをめぐって活発な議論が行われました。

 児童虐待問題を取り上げたのは平良木議員です。同議員は、野澤朗健康福祉部長が説明の中で、「申請主義にとどまらず、制度を必要としている方に必要としている制度がもれなく行き届くよう、意を用いてまいりたい」とのべたことを評価したうえで、「子どもの虐待を事前に防ぐ積極的な手立てをとるスタンスが必要だ。具体策の検討を」と訴えました。

 これに対して野澤部長は、「現場の実感としては非常に増えている。問題は、いつも虐待が見つかってから我々の対応となることだ。匿名でも結構だから(虐待に関する情報を)早めに教えていただきたいと思っている。DVを含め、(現状では)市職員が問題を抱え込んでも対応しきれない。熟練した人による対応が求められているので、市役所の中では人材育成まで含めて(対策を)考える時期に来ている」と答えました。

 要援護世帯除雪費助成事業は今冬の大雪を経験する中で見直しが求められています。平良木議員は、「この事業の拡充は市民の要望となっている。(資力がない人の)融雪屋根の灯油代、頼む人がいないなかで除雪機等を使って自力で除雪せざるを得ない場合など助成の対象とすべき時が来ているのではないか」と質問しました。

 現行の実施要綱では自力で除雪できる人は対象となっていません。いまの要綱の規定自身を見直すべきだとの平良木議員の主張について、野澤部長は、「実態が厳しいことは承知している。ただ、ひとえに行政の支援費として議論していくだけでいいのか。今冬のような短期集中型豪雪では要援護世帯でなくても重大事態となった。そこを踏まえた中でどういう支援が適切か議論が必要だ。制度は普遍的で平等性のあるものにしていかなければならない。冬に向けて議論をしていきたい」とのべ、新たな制度設計の検討を示唆しました。

2010年03月11日

顎に痛み

 午前11時頃、右耳の下あたりに痛みを感じました。指でそっと押してみたところ、はやり痛い。ひょっとしたら、リンパ腺がはれたのかな、風邪を引いたわけでもないのにおかしいな、そう思いました。痛みは一回だけではなく、話していても感じます。昼食をとった時もほっぺたの右側に違和感を持ちました。

 きょうは朝から大忙しの日でした。随想集の原稿の最終チェックを短時間で済ませ、市役所へ。市役所では一般質問の質問取りを最優先し、その後、明日からの常任委員会審査の最終準備をする予定でした。しかし、右ほっぺの痛みはとれず、午後から近くの口腔外科で診察してもらうことにしました。

 口の中を診てもらい、レントゲンを撮った結果の診断は顎関節炎でした。顎の付け根の部分に中間板のようなものがあって、どうもそこが腫れているらしいというのです。しばらくはこの部分を休ませることが大事だと言われました。具体的には硬いものを食べない、頬杖をつかない、大声を出さないようにと言われました。明日から私の所属する常任委員会です。もっとも顎を使わなければならない時に、できるだけ静かにしていなければならないとは。困りました。

2010年03月12日

わが家の雪割草が咲いた

 今朝、わが家の庭を見てみたら、雪割草が花を咲かせていました。
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 2週間ほど前に小型除雪機でわが家の庭にたまっていた雪を飛ばしたおかげで雪は完全になくなり、咲くのは時間の問題だと思っていました。この花を見ると山に行きたくなります。おそらく、山間部でも雪が消えたところでは、そろりと花をつけるはずです。議会が終わったら、行ってきます。

 今朝は凍み渡りも出来ました。この冬、二回目です。先日の一回目と違って、ゆっくり雪の上で遊んでいたら、長靴を履いたまま市役所に来てしまいました。議会事務局の人から靴を借りて、委員会室に入ることにしました。

「市民がど真ん中」が泣いている

 きょうから私の所属する総務常任委員会です。このブログを読んでいてくださる人が答弁席に何人もいて、「大丈夫ですか」と声をかけてもらいました。顎を動かすと痛むので、どうしても発言しておきたいことを決めておき、手をあげたいことがあってもできるだけがまんするようにしました。こんなことは32年の議員生活でも初めてのことです。

 財務部の審査では、昨年の3月議会で大もめした西城スポーツ広場の売却問題にしぼって質問しました。昨年の議会では、この広場については高田のシンボル的な空間であり、売却するにしても上越教育大学に限定するという付帯決議をつけたという経緯があります。野口財務部長から、「数回にわたり協議したが、今年1月に大学側から購入しないという回答があった」と説明がありました。私は、「議会も市民も関心を寄せていた案件だったが、購入せずとの回答があった段階で議長に報告したか。大学側との協議が数回にわたったということは、条件によっては購入してもいいよ、ということだったのか。もう少し詳しい経過報告をしてほしい」と質問しました。答弁は、「議長には報告していない」「大学には活用していない財産があり、それを先に処理すべきとの指導があった」ということでした。どういう結果であろうと、もっと早めに議会に知らせてほしかったですね。

 総務部の審査では、行政組織条例の全部「改正」について発言しました。今回の改正の大きな柱は何か、どういうやり方で今回の改編を検討したか、男女共同参画推進課を共生まちづくり課のなかの一部署とするなら、これまでの仕事を維持するだけでなく、さらに良くなるということを示せと追及しました。市村総務部長は、組織機構の簡素化と政策調整機能の強化が大きな柱だと答弁しました。全部「改正」なので、全庁の英知を結集する検討組織をつくって検討したのかと思ったら、そういう組織はつくらずに人事課と行革推進課が中心になって検討してきたことがわかりました。きょうの答弁で一番気になったのは、行政組織は市長の補助機関だから、市民の声をきかなくとも職員だけで検討していいことだとする見解です。市長が選挙時に使ったキャッチフレーズ、「市民がど真ん中」が泣いています。

 委員会で書いたメモを市役所に忘れてきてしまいました。残念ながら、委員会室でやりとりした生の言葉でお伝えできません。お許しください。きょうの委員会は午後6時頃まで行われました。不思議なことに、いっぱいしゃべらないようにしていたら、顎の痛みがほとんど消えていました。

2010年03月13日

キクザキイチゲも開花

 今朝、新聞配達をしていて、キクザキイチゲが咲いているのを確認しました。
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 この花はお日様が当たらないと花が開かないのですが、今朝は日が差さないにもかかわらず、ちょっぴり花を開けてくれました。毎年のことながら、最初に見つけた時の感動は新鮮です。
 これから野の花が次々と開花します。愛好家としては忙しい季節がやってきました。

苗代除雪が始まった

 新聞配達の途中、遠くから除雪機の音が聞こえてきました。「ヴォー」という音のする方を見ると雪が曲線を描いて飛ばされています。
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 除雪をしていた場所は田んぼで、苗代にする場所です。小型除雪機を運転していたKさんによると、一回平らにしたぐらいでは雪がたくさん残り、2段くらいは飛ばさなければならないだろうということでした。

2010年03月14日

くびき野の歌

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 昨晩、上越文化会館で行われた「くびき野の歌」を観てきました。同館創立30周年を記念した市民による手づくりの音楽劇です。脚本は児童文学作家の杉みき子さん、作曲は阿部亮太郎さん、そして総合監督は上野正人さん。くびき野の大地やそこに住む人たちの魅力をどう描いてくれるのか、とても楽しみにしていた作品です。
 
 くびき野には雪が降ります。今年は大雪でした。どうしても、「たいへんで、やっかいなもの」である点に目が行ってしまいます。でも、人生を振り返ってみれば、けっしてそうばかりではありませんでした。凍み渡りやスキーなど楽しい思い出がたくさんあり、雪に育ててもらっています。
 今晩、子どもたちが最初の登場したのは、真っ白い衣装をまとった子どもたちでした。雪そのものとなって、飛び跳ねて、キラキラ輝いている。そうです、ここに生まれ育った者はみんな、雪の中を飛び跳ねて楽しむ「雪ん子」だったのです。
 そして、やはり、「雪道」が出てきましたね。雪の一本道を歩く人々は譲り合いながら歩いてきました。これはくびき野に住む人の良さのひとつです。今晩は、この雪道を「横」から見ることができました。片方の足でよけて、人に道を譲る。いいもんですね。私にとって雪道は、毎朝大人たちが準備してくれた道でした。学校の帰り、郵便屋さんだけが歩いて残った足跡を頼りに雪道を歩いて帰った記憶もよみがえりました。

 朝市で店を出している女性の一人だったでしょうか、「一年の良さは一年を通してでないとわからない」と言いました。その通りです。劇の中で、「いいな」「その通り」だと思ったセリフがいくつもありました。「今年の穂はキツネのしっぽのようになって、10俵獲れるわね」「カエルに手で触って命を手で感じる(ことが大事?)」「雪の底って青いのね。海みたい」「春が過ぎて、夏が過ぎて、秋が過ぎるとまた冬が来るんだよ。誰かがいなくなると誰かが戻ってくるもんさ。後戻りはしないもんさ、自然も人間も」。
 そうそう、「急がず 休まず」という言葉も印象に残りました。『集落再生と日本の未来』(自治体研究社)で紹介した清里区櫛池農業振興会の前会長の小山文男さんが良く使う言葉も、「急がない 止まらない 無理しない」でした。「急がない」「休まない」はくびき野の人たちのすばらしい「個性」なのかも知れません。

 大人役を演じた人たちも良かったけれど、今回の劇で大活躍したのは子どもたちと青年です。ふるさとに生き続けることを力強く宣言したゲン、テトラポットを体全体で見事に表現したリュウなど、このくびき野の大地を担ってくれる人たちの姿の中にくびき野の希望を感じました。
 なかでも3年生の大地を演じた清水悠人くんが良かった。どうしてこんなに伸び伸びと演技ができるのかと、ずっと彼の姿を追いました。海で流されて一時はどうなるかと心配しましたが、生きていてくれて本当に良かった。この大地くんが劇の中で、こんなことを言いました。このくびき野は、「毎日、道草がいっぱいできる」から良いと。14市町村が合併して5年が経ったこの上越市、「もっとゆっくりと歩いて」、ふるさとの魅力を見つけたいと思いました。

春に向かって

 穏やかな一日となりました。晴れていて、しかも暖か、みんな外に出たくなります。きょうはフキノトウを採りに出掛ける人、外で春作業をする人が何人もいました。
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 写真は柿崎区百木の風景です。堆肥を撒くマニアスプレッダーが田んぼまで運ばれていました。田んぼが乾き次第、堆肥撒きをすぐにやろうというのでしょう。今年の豪雪では農家のパイプハウスも被害にあいました。でも、つぶされても、ハウスの中は暖かく、菜の花が満開となっています。
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 このなかではタネツケバナやヒメオドリコソウがすでに花をつけていました。
 春の準備は自然界だけではありません。政治の世界でも「政治に春を」と始まっています。きょうは支部の仲間が到着したばかりの新しいポスターを張り出してくれました。
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2010年03月15日

小鳥たちの鳴き声も賑やかに

 今朝も穏やかな日になりました。わが家の周辺では小鳥たちの鳴き声が賑やかになってきました。
 春を告げる素敵な鳴き声をどうぞお聴きください。職場で聴けない人は帰宅後、いま一度クリックを。

夜9時過ぎまで委員会審査

 きょうは総務常任委員会の2日目です。午前10時に開会し、終わったのは午後9時15分、くたびれました。先日も文教経済常任委員会が午後9時半までかかったといいますから、それに次ぐ遅い閉会の記録です。議会の効率化の名のもとに、3日間だった常任委員会の審査日程を2日間に短縮した結果がこの異常に遅い閉会です。予備日があるとはいえ、こんな強行日程では質問したいことも遠慮しなければならなくなります。早く元に戻すことが必要です。

 きょうの審査は総務部と企画・地域振興部関係議案でした。総務部関係では町内会集会所の耐震診断と耐震補強工事、第三セクター経営検討委員会の報告が出ていないことなどをとりあげました。集会所の耐震診断と耐震改修については2005年(平成17年)から始まりました。先進的な取り組みではあるものの、今年も7件しか予算化されないなどなかなか進みません。これまでの取り組みを見直し、施策をどう改善したら進展するか検討をとの訴えに市村総務部長は検討を約束しました。

 企画・地域振興関係では過疎地域自立促進計画の改訂、男女共同参画事業、集落支援事業、地域活動支援事業をとりあげました。このうち、集落支援員については、新年度上期に60歳以上人口が集落の過半数を占める集落を対象に基礎調査を行い、その結果を踏まえて2人の集落支援員を配置するといいます。自治・地域振興課の説明によると、ひとりの集落支援員は10集落を担当し、月額12万円の報酬で働いてもらうとのことです。私は明治大学の小田切徳美教授のコラムを紹介し、「支援員から地域マネージャへ」「支援から定住へ」という動きを支える仕組みとしていくよう訴えました。

 きょうの審査で最も賑やかとなったのは地域活動支援事業です。各委員からは、「各区に配分する支援額の均等割額500万円はどういう根拠か」「採択方針の決定をなぜ急ぐのか」「常任委員会資料と地域協議会委員に配布された資料が違うのはいかがのものか」などの質問や意見が続出しました。私は、この事業についての説明があった2つの地域協議会を傍聴した感想をまとめつつ、これまでの検討で定まった事項とまだ検討中のものを整理して示すよう求めました。竹田企画・地域振興部長は検討を約束しました。この問題での質疑全体を通じて感じたのは新制度の設計がまだ出来上がっていないということです。各区地域活動に予算をつけること自体は良いことですので、早くスタートできるようにしてほしいものです。

2010年03月16日

景観条例改正案をどう見るか、どうするか

 市議会総務常任委員会(栗田英明委員長)は15日、市が提案した景観条例改正案を審査した結果、「継続審査」としました。「継続審査」(けいぞくしんさ)というのは、議会会期中に議決されなかった案件を、次の会期で引き続き審査することをいいます。昨日の委員会では私を含め10人の委員が「継続審査」に賛成しました。反対は飯塚義隆委員ひとりでした。

 委員会の審査では、現在の条例の前文にある「春日山城跡や高田城跡、五智国分寺」など固有名詞をはずして「歴史的な資産やまちなみ」と表現することにたいする異論や同じく前文に総合計画の将来都市像、「海に山に大地に 学びと出会いが織りなす 共生・創造都市 上越」を盛り込むことへの反発などが出ました。栗田委員長は採決前に休憩をとり、委員間で対応策を協議しました。その結果、前文の一部を「歴史的な資産やまちなみ」とすることについてはほぼ全委員が疑問視、「継続審査」とする方向となったのです。再開した委員会では、これを受けて、「継続審査」と決定しました。議会での正式決定は26日の本会議で決まります。

 ここで問題となった前文の箇所を見てみましょう。

 現条例の文面は、
春日山城跡や高田城跡、五智国分寺などの歴史的遺産をはじめ、雁がん木、寺町、加賀街道の松並木に代表される歴史的まちなみは、いにしえの面影を今も私たちに伝え、広大な日本海や雄大な南葉の山々、そして山里のたたずまいや久比岐野に広がるのどかな田園風景は、上越市の原風景として、私たちの心のよりどころとなっている」

 改正案の文面は、
歴史的資産やまちなみは、いにしえの面影を今も私たちに伝え、広大な日本海や雄大な南葉の山々、そして山里のたたずまいや久比岐野に広がるのどかな田園風景は、上越市の原風景として、私たちの心のよりどころとなっている」

 まずは2つの文を読み比べてみてください。どうでしょうか。私は、わかりやすさという点からみて、文句なしに現条例の文面がいいと思います。委員会では「遺産」がいいか、それとも「資産」がいいかという議論がありました。上越市の景観計画などで「資産」という言葉が多用されているように、「資産」という言葉を使うことは間違いではありません。大いに使って結構です。でも、使い方が問題だと思うのです。景観「資産」のなかには、建造物もあれば、高田の雁木のようなまちなみも、さらには久比岐野の田園風景なども入るのです。そのことを考えれば、改正案の文面はおかしいと思います。

 では、どうすればよいか。現条例の文面をそのまま使うのが一番だと思います。どうしても、改正案を使って修正したいということであれば、「歴史的資産やまちなみ」を「歴史的建造物やまちなみ」とするということになりましょうか。みなさんのご意見をお寄せ下さい。

黒塗りの地図を見てびっくり

 「しんぶん赤旗」日刊紙の配達当番の人から、「旅行で出かけているので配達を代わってほしい」と頼まれていたことを深夜に思い出し、その後、眠れなくなりました。きょうは高校の入試です。妻から「午前8時までに職場に送ってもらいたい」と頼まれていたこともあって、ぐっすり眠って遅くなってはいけないと緊張したのでしょう。でも、布団からは早めに出たおかげでいくつか原稿書きの仕事ができました。

 きょうの午前、文教経済常任委員会の所管事務調査がありました。テーマは上越農業振興地域整備計画の見直しについてです。委員会資料を見て、改めて、いまの上越市は14市町村が合併してできた自治体だと思いました。というのは、これまで上越市内の農業振興地域が14の区域となっていて一本化していなかったからです。それといまひとつ、農用地区域内農用地面積の変更をこまめにやっていたところと長期間やってこなかったところの差が変更面積の差として表れました。なかには35年も変更していなかったところもありました。いろいろな自治体があったんだなとびっくりしました。

 きょうの委員会調査は30分くらいでさっと終わるのではないかと予想していました。ところが委員も答弁する側も次第に熱が入り、1時間以上かかりました。「農業振興地域整備計画の見直し」という、普段あまり話題とならないことがテーマとあって、担当の農政企画課では大きな地図を委員会室に持ち込み、説明や答弁を行いました。この丁寧さ、わかりやすくしようという姿勢がよかったですね。山林・原野化した農用地を地図上に黒く塗ったもの(画像)については、私も身を乗り出してしまいました。

 今回の農用地利用計画の変更によって、上越市の農用地面積は変更前の20,783㌶から16,786㌶へと大幅に減少しました。合併前の区域によっては、30数年のうちに3分の1近くにまで落ち込んだ区域があります。これらは長年の農民無視の農政の結果です。

2010年03月17日

一般質問始まる

 きょうの議会は行政組織条例の全部改正についての委員長報告から。その後、この案件の討論と採決が行われました。討論には党議員団の上野幹事長が登壇、①市の基本施策を的確にすすめる上で改編される組織そのものに見逃すことのできない問題点を含んでいること、②行政組織は市長の補助機関だから職員だけで決めるのは当然だという姿勢、③職員の声を集め、知恵を結集する点でも不十分さがあったことの3点を反対理由にあげ、具体的にのべました。これにたいして賛成討論はありませんでした。採決では、党議員団のみが反対、あとは賛成でした。前回の全部改正の時(2005年の3月議会)は賛成討論をやったのに一体どうしたのでしょうか。

 一般質問、初日のきょうは7人が登壇。江口、永島両議員は支持者に傍聴を呼び掛け、大勢の傍聴者を前に質問を展開しました。この点は、私たちの議員団も学ばなければなりません。近藤、宮崎両議員が今冬の豪雪時における歩道除雪などについて言及しました。やはり、安全第一ですね。私のところに寄せられている要望ともだぶっていたのでメモを取りながらやりとりを聴きました。中川議員は市長に「真の住民自治の実現」について質問していました。これは私の質問テーマとも重なります。市長の答弁を聴いて、私の考えとだいぶズレがあることがわかりました。いつものことながら、自分以外の議員の質問と答弁を聴いていると、自分の質問の組み立てをどうしたらいいかが徐々に見えてきます。

 きょうは朝からごみ当番、代表者会議、本会議と続きました。高田を回って帰ったので、帰宅したのは7時半過ぎとなりました。たまには疲れをとるのに発泡酒でも飲もうかと思ったら、在庫はなし。それで妻が贈答用に用意しているサルナシワインをグラスに軽く注いで2杯ほどいただきました。アルコールの効き目は十分、すぐに眠ってしまいました。一眠りした後、日本共産党参院比例代表のかわえ明美さんが、参院新潟県選挙区予定候補の武田勝利さん、前県会議員の五十嵐完二さんとともに政府交渉を行ったという情報が入りました。国土交通省に対しては、上越市などが豪雪で道路除排雪費が倍になっていることを訴え、臨時特例措置を行うよう求めてきたといいます。詳しい交渉内容は近日中に入ってくるでしょう。

2010年03月18日

味のある質問がいくつも

 一般質問は2日目です。トップバッターの滝沢逸男議員はまず直江津港活性化対策について質問しました。そのなかで行政組織の改編で廃止が決まった直江津港振興課にふれ、「ここは係りから室になり、そして課になった。まだまだやることがあるのに(廃止を)決めたのはおかしい」と批判しました。答弁に立った市長は、「これからの港の活性化は単なるポートセールスではだめだ。企業と一体となり、提案していくことが大切になってくる」とのべましたが、今回の行政組織改編について、まさか議会最大会派の代表からこうした批判が出るとは。批判の声は私たち議員団だけでなく、市民改革ネット、政新、さらに創風クラブからも上がったことになります。

 きょうも登壇したのは7人です。それぞれ持ち味を発揮し、「なかなかやるなぁ」と思わせる質問がいくつもありました。スキー技術の向上についてとりあげた山崎一勇議員は、バンクーバーオリンピックの女子30キロクラシカルで5位に入賞した石田選手の今回のレースでのエピソードを紹介し、ワックスと走りなどの重要性を語りました。それは、まるでNHKのスペシャル番組を思わせる見事な展開でした。また、最後に登壇した瀬下半治議員は、85歳の男性から寄せられた、「免許証を返上したいが、週に何回か妻を病院に連れていかなければならないし、買い物にもでなければならない」という声を紹介、老老介護をしている世帯住民にとって公共交通がいかに大事かを浮き彫りにしました。答えた市長は、同じく85歳である父親のことを思い出したと述べ、これまた感動を与えました。きょうの市長の答弁には心がありました。

 さて、今朝も大忙しでした。「しんぶん赤旗」日刊紙を配達し、妻を職場に送り届け、口腔外科へ。顎の痛みはひいたものの、まだ完全には治っていませんでした。歯をかみ合わせる時、下顎がスライドします。しばらく薬を飲み続けないといけないそうです。ただ、薬を飲むと強い眠気がやってきます。これじゃ会議にも出られません。担当医師からは、「夜だけでも飲むように」と言われました。
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花が咲いたマンサクを一枝折って、わが家のテーブルの上に置いたところ、昨日あたりから芽吹きがはじまりました。マンサクは黄色い花もいいけれど、緑の葉もまた素敵です。

2010年03月19日

日本図書館協会選定図書に

 うれしいニュースが入ってきました。先月、出版されたばかりの『集落再生と日本の未来』(自治体研究社)が日本図書館協会選定図書になったというのです。同協会の選定図書は、各専門分野の選定委員約50名が、実際の書籍を一冊一冊に必ず目を通し、公共図書館に適している本として選択されたものです。この選定で、全国の多くの図書館に同書が置いてもらえる可能性が大きくなりました。

 きょうは一般質問の3日目です。3日連続で夕方までやりとりを聴いていると疲れます。質問者はきょうも7人でした。きょうの一般質問で議員もマスコミも注目したことのひとつは競艇の場外舟券売場を設置する計画について村山秀幸市長がどう答えるかでした。上越市富岡のウイングマーケットセンター内の空き店舗を使った舟券売場設置計画については渡辺隆議員とわが議員団の平良木議員が質問しました。平良木議員は昨日の説明会に参加して、そこで得た情報をもとに追及しました。市長に、「住民の理解が大前提である」「地域協議会や学校PTAなど幅広く意見を聴く」ことを確認したのは大きな意義があります。きょうはわが議員団の樋口議員も登壇、特養ホーム入所待機者解消問題などでがんばりました。

 夕方、妻とともに柏崎の父を見舞いました。久しぶりに娘の顔を見た義父は大喜びでした。私が途中で買っていった発泡酒を一缶プレゼントしたら、「こりゃ、うまいビールだのぉ」。108円の買い物でこんなに喜んでもらえるとは思いませんでした。約1時間ほどいて、妻とともに帰ろうとしたら、「雁の総立ちかい」とさみしそうでした。ゆっくりいてやれればいいのですが、明日はまた、早朝から予定が入っています。申し訳ないけれど、がまんしてもらうしかありません。

2010年03月21日

黄砂か

 昨日、家に戻ったのは夜の11時頃となりました。朝から「しんぶん赤旗」日刊紙、日曜版の配達、生活相談、講演会、再び配達、映画鑑賞、お風呂と動き回って、家に着いたらすぐに布団に入りました。強い睡魔に襲われ、目が開かなくなったのです。

 気温は21度。昨日、県道新井柿崎線を通った時の気温です。これは午前の気温でしたから、その後、さらに上昇したかもしれません。車の暖房は必要なし、上着も脱いで新聞配達をしました。先週から気になってしょうがないのは野の花です。吉川区については、どこにどんな花が咲くかだいたいわかっていますので、昨日は配達をしながらキクザキイチゲを探しました。もちろん、デジカメ持参です。昨日撮影したなかで一番のお気に入りはこれです。
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 どうです。きれいでしょう。撮影場所は吉川区国田地内です。

 新聞配達の途中で上越市埋蔵文化財センターへ行ってきました。「文化財は楽しい!遺跡で人は呼べるか」をテーマにした3人の研究者による鼎談です。3人というのは奈良文化財研究所名誉研究員の岡村道雄さん、上越教育大学教授の川村知行さん、新潟県文化財保護指導委員の小島幸雄さん、いずれも上越市歴史文化基本構想等策定委員のメンバーです。
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 市内には、宮口古墳群、水科古墳群等のほか最近注目されている吹上遺跡、釜蓋遺跡があります。3人は著名な専門家なのでむずかしい話をされるのかと思ったら、とてもわかりやすくて、ぐいぐい引き込まれました。
 「法隆寺、東大寺は国宝だらけだ。人々は聖徳太子を追いかけて法隆寺に行く。人々は物語を追いかけている」「(吹上などに)人はいないというけれど、人はいたし、いまもいる。自分たちで掘り起こし、物語をつくっていってほしい」「斐太、吹上、釜蓋遺跡がある地域は山から川まで俯瞰できるところだ。遺跡を単独で残すのではなく、もっと広い視野で考えていくべきだ」「いままで遺跡をどう使うかについては固定的に考えすぎだった。そこでやってきたことはすべていまにつながっている。自分たちが誇りとしてきたこと、伝えたいことをもっと大切に」ヒントになる言葉がたくさんありましたね。
 閉会のまとめを行った中西聰生涯学習推進課副課長は、「きょうは日本のトップレベルの話し合いだったと思う。今回は(遺跡をどう活用するかを考える)発想の大転換の場となった。今年は切り口を替えてこうした会を何回もやっていきたい」とのべました。次が楽しみです。

 鼎談が終わって再び吉川区へ。約1時間半、新聞配達をしました。昨日は配達員のひとりが風邪でダウン、ピンチヒッターでいつもとちがう地域にも出かけてきました。みんな久しぶりに会った人ばかりです。「とうちゃん、橋爪さんだよ。きない、きない」そういって私との再会を喜んでくださる人が何人かおられました。うれしいですね。議会のこととか、今週出来あげってくる随想集のことなどで話がはずみました。その後、マックスシアターへ急ぎました。26日まで上映されている映画「おとうと」をみるためです。死の直前にVサインをするおとうと、涙が流れました。

 さて、今朝も「しんぶん赤旗」日曜版の配達です。いま、朝食のため、いったん、家に戻ってきました。今朝は黄砂交じりの強風が吹き荒れています。わたしの故郷、蛍場の景色をご覧ください。
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 こういう景色が見られるようになると、春はぐんぐん近づいてきます。写真を撮っていたら、雪解け水の流れる音が聞こえました。この音も大好きです。残念ながら、今朝は録音機を持っていくのを忘れていました。失敗、失敗。
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 今朝の母です。強風だというのに母は朝から畑に出かけてきました。畑の大根をとるのだとか。また、何かを作って、近所の人たちとお茶会をやろうというのでしょう。

法事の準備

 やはり黄砂でしたね。黄砂で車は汚れて台無しでしたが、その後の雨でだいぶ汚れが取れました。

 きょうは新聞配達の後、友人の見舞い、来週日曜日の法事の準備と忙しく動きました。法事では、集まっていただいた方々に父の歩んできた道をスライドで見ていただこうと整理作業をしています。お経を聴いて、酒を飲んで終わりではなく、少し工夫してみたいと思っているのです。

 明日は約束している生活相談をした後、一般質問の準備をしようと思っています。私の出番は24日の午後となるでしょう。質問のテーマは市政の基本問題、豪雪対策などです。

2010年03月22日

きょうも法事の準備やデスクワークなどで

 きょうも法事の準備から。重い雪のため折れたわが家の庭木をのこぎりで切るのは、単純な作業ながら疲れました。のこぎりを普段使わないので、汗びっしょりになりました。庭木の片づけをしていてわかったことですが、庭の中はずいぶん荒れています。考えてみると、父が庭の手入れをできなくなってから4年ほど経っています。父がいたから庭の管理ができていたことを改めて知りました。

 車の手入れもしました。手入れというのは大げさかな。じつはこれまで乗り慣れていた軽乗用車が来月で車検切れとなります。走行距離は17万キロになります。だいぶガタがきましたので、廃車することにしました。車を洗い、車内のものを整理しました。困ったのは車検証が見当たらないことです。前回の車検で使ったきりで、他に使った覚えがないのに行方不明になったまま。どこへ行ったのかな。

 デスクワークもしました。今週は議員団ニュースの担当ですので、先週、一般質問をした平良木議員、樋口議員と連絡を取り合いながら、原稿を書いてもらい編集しました。その後は、私の一般質問の準備です。同じテーマですでに終わった他党派議員の質問をインターネットでいま一度見る、再質問用の資料をさがすなどをやっているとすぐに時間が経ってしまいます。途中、ヤマガラが窓際までやってきて激励してくれました。鳴き声はこちらから。

2010年03月23日

随想集の到着は26日に

 休み明けの議会でした。どういうわけか、これまでの疲れを引きずったままきょうの議会を迎えた感じです。きょうは一般質問4日目。吉田議員をはじめ7人の議員が質問に立ちました。

 きょうは、わが議員団の上野幹事長も登壇しました。厚生労働省が22年度末に廃止すると決定した地域職業訓練センター問題では、市長から「当市にとっては極めて重要な施設だ。存続は必要」との答弁を引き出しました。また、くびき野森林組合との懇談で出された林業再生策についても良い答弁をもらっていました。休憩時間に、「あれだけの答弁をもらえば、再質問しなくてもよかったのでは」という声も聞かれるほどでした。

 連休中に2件の問い合わせや生活相談がありました。きょうは朝からこれらの対応もしました。連休中に受けた相談では、「休み明けまで待ってほしい」と答えていましたので、早速、関係課に連絡しました。なんとか、解決の道筋をつけることができましたので、ホッとしています。
 
 さて、私の随想集、「『5センチ』になった母」(同時代社、税込1000円)ですが、きょう、連絡が入り、26日に到着することが決まりました。本屋さんには来週前半に出るでしょう。これで、28日の父の法事にも間に合うことが確実になりました。良かったです。

2010年03月24日

きょうの一般質問の4番目に登壇します

 一般質問はきょうが最終日です。私はきょうの4番目に登壇します。テーマは市政運営の基本問題、脳脊髄液減少症対策、豪雪対策の3つです。時間的には午後1時過ぎから3時くらいの間となるでしょう。前の3人の質問がどれだけ時間がかかるかによって開始時間は動きます。上越市議会のインターネットで中継されます。ぜひご覧ください。

還暦を迎えました

 一般質問が終わりました。きょうは60歳の誕生日でした。ですから、記念すべき日の質問となりました。

 質問の中で注目されたことのひとつは豪雪時の救急車の動きです。雪がない時なら119番の電話を受けて10分前後(全国平均は平成20年度で7.7分)で現場に到着するはずの救急車がその数倍も時間がかかるという現実です。時間がかかるのはいうまでもなく雪で道路状況が悪いから。きょうの質問には上越地域消防事務組合の1月13日から15日までのデータを使い、最長で41分もかかるケースもあったと紹介しました。
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 こういう状況が発生していても災害救助法の適用にならない現実はおかしい。適用基準の見直しを求めるべきだとの質問に市長は前向きでした。これで少しでも動いてくれればいいのですが。

2010年03月25日

国際啄木学会前会長・近藤典彦氏が5月に吉川区で講演

 うれしいニュースです。国際啄木学会の前会長の近藤典彦氏が5月8日(土)に上越市吉川区に来られ、講演してくださることになったのです。近藤氏は群馬大学の元教授で、石川啄木のすぐれた研究者として知られています。著書に、『国家を撃つ者』(同時代社)『石川啄木と明治の日本』(吉川弘文館)『啄木短歌に時代を読む』(吉川弘文館)などがあります。

 今回、近藤氏が吉川区に来られるのは、同日の午後に予定している私の著書、「『5センチ』になった母」の出版記念会に参加するためですが、せっかくの機会ですので、講演をお願いしたところ、快く引き受けてくださったのです。吉川区で石川啄木研究者が講演するのは、数年前に講演された明治大学の池田功教授(吉川区吉井出身)に続いて二人目となります。

 近藤氏の講演テーマは、「石川啄木とふるさと」(仮題)。午前10時30分より約1時間半にわたる予定です。場所は吉川区坪野のスカイトピア遊ランド(尾神岳のふもとの体験交流施設。電話025-547-2221)。入場は無料で、どなたでも参加できます。主催は「『5センチ』になった母」出版記念会実行委員会。

景観条例一部「改正」、総務委で賛成6、反対5

 上越市景観条例の一部「改正」案は25日の総務常任委員会で審議され、採決の結果、賛成多数で可決されました。賛成は創風クラブ、政新、毘風所属の6委員、反対は市民ネット改革、日本共産党議員団、無所属(近藤委員)の5人でした。

 同条例一部「改正」案は15日の総務常任委員会で「継続審査」となっていました。本来なら、3月議会が終わってからの審査となりますが、25日の予備日をつかって審査しようということになり、本日の開催となりました。

 審査では、私が改正案の前文にある「歴史的な資産やまちなみ」という表現について、「まちなみも資産になることがある。言葉の使い方としては好ましくなく、違和感をおぼえる」と発言し、担当課長の見解をただしました。質問はこれくらいで、後は、委員会で各委員が改正案について意見表明をし、委員間討論をやりました。

 委員間討論では、小林克美委員などが、「春日山城など(『改正』前の前文に書かれている遺産)は13区を含めて上越市民の誇りだ。『改正』前の前文を記すことで故郷の歴史を具体的にイメージできる」「前文には感動を与えるメッセージがなければならない。『改正』前の前文の方が良い」などとのべ、「改正」前の前文を採用するよう主張しました。一方、内山委員などは、「(具体的な地名を」はずしたところで中味は変わらない。それよりも重点区域をどうするかが大事だ」「具体的な(遺産の)名前を入れるなら、13区にもいいものがある」などとのべ、「改正」案を支持しました。

 採決に先立ち、小林克美委員が修正案を提出、「改正」案前文の一部を元に戻すことを提案しました。これについては質疑なく、採決の結果、市民ネット改革、日本共産党議員団、無所属(近藤委員)の5人が賛成しましたが、他の6人は反対し、否決されました。

 今回の委員会審査をめぐっては「不純な動き」(吉田委員)がありました。稲荷副市長が「改正」案の趣旨を理解してもらうためにということで、「継続審査」決定後、水面下で複数の議員に働きかけをしたというのです。この点については、私や吉田委員が「二元代表制に反する行動だ。二度とこのようなことをすべきでない」と批判しました。

 景観条例一部「改正」案の動きについては16日の日記でも書いています。こちらも合わせてお読みください。

 ※きょうの総務常任委員会の模様は上越タウンジャーナルも報道しています。

討論原稿書き

 きょうは午前が総務常任委員会でした。その模様は、昼間エントリーした記事をお読みください。上越タウンジャーナルには、私と稲荷副市長とのやりとりが掲載されています。きょう、教えてもらったのですが、昨日の私の一般質問でとりあげた市役所ホームページについての質問も載っています。こちらの動画の後半には私が登場します。これも合わせてご覧ください。

 午後からは議員控室に来られたお客さんの対応と討論原稿作りで、夕方までかかりました。今回、党議員団が討論するのは、専決処分、新年度一般会計予算と介護保険特別会計予算、景観条例の一部改正にたいする修正案、政務調査費の交付に関する条例、請願です。原案は分担して書き、それを議員団で検討して仕上げます。どんなに力のある人でも、4人でチェックすると1個所や2か所はおかしなところがあります。集団の力というのはたいしたものだと思います。

 討論原稿を検討する時に大切にしているのは、賛成や反対の理由をわかりやすく書くことです。なるべく議会用語は使わず、多くの市民が聞いていて、すっと受け止めてもらえるようにと心がけていますが、これがまた、なかなか難しい。今回、準備した討論原稿で、一番時間がかかったのは新年度一般会計予算でした。理由が複数にわたっているので、その順番をどうするか、評価すべきことと、問題だと思っていることをどういう配分で書くかなどで悩み、何回も手直ししました。明日の朝になれば、また、直すべき箇所が出てくるかも知れません。

2010年03月26日

「『5センチ』になった母」到着

 この28日の父の法事に間に合わせようと準備してきた随想集がわが家に到着しました。宅急便がいつ着くかと気をもむのはいつものことですが、自分の子どもが誕生するのを待つ気分と同じです。ドキドキしますね。

 私の後援会事務局長の田子さんも、今回、一緒に本の到着を待ちました。午前8時50分に私の事務所に宅急便が着きました。段ボールから本を取り出すと、田子さんは、「俺にも拝ませて!」。ふたりで良い本になったねと喜びました。
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 この間、お世話になったみなさん、ありがとうございました。

 これから、議会に行きます。きょうは最終日です。討論原稿の最終チェックをやり、議会に臨みます。議会が終われば、直ちに本の配達です。すでに何人もの人たちから注文をいただいています。みんな、待っていてくださるので、いっときも早く届けたいと思います。

新年度一般会計予算に賛成

 3月議会が午後2時15分、終了しました。土日を挟んでいるとはいえ、2日からずっと緊張してきましたから、「ああ、疲れた」という感じです。きょうは委員長報告、討論、採決と続きました。原稿は書きましたが、私は登壇せず、議員団の仲間たちががんばってくれました。

 きょうの一番の話題は私たちが一般会計の当初予算に賛成したことでしょう。これまで、私が一般会計の当初予算に賛成したのは町議時代を含めたったの1回でした。今回も議員団の中ではいろんな議論があり、迷い、党の上級機関の指導も受けて最終的に議員団で判断しました。賛否の判断で迷ったのは私たちがこの間、力を入れてきたスクールバス無料化などで大きな前進があった一方で、学校給食民間委託の流れが今回も強まったことです。また、市民合意が必要な施設づくりの検討をスタートさせようとしている点も気になりました。こういうところを討論でどう書いたかは、実際の原稿を読んでみてください。

 以下、討論の全文を掲載します。

 今議会に提出された平成22年度一般会計予算案は、私たち日本共産党議員団が、長年にわたり市民生活を守るために掲げてきた政策の中でも、特に重視してきた政策を複数にわたり実現する予算案となっています。この点を高く評価し、賛成するものであります。
 具体的にあげますと、一つは、スクールバスの無料運行であります。これは、合併協議により、合併前上越市の制度に基本的に合わせるとしていたものを、多くの市民の切実な願いに応え、市民本位に修正するものであります。このように、いったん方向を定めたものであっても、市民の要望に沿う形で適宜修正するという姿勢はきわめて重要であります。
 二つめは、中山間地域における集落の暮らしを守り、さらには活力の維持・向上を図るための地域集落支援事業を実施するとしたことであります。平成18年度における調査よりもさらに対象を広げ、中山間地域が抱える課題や行政ニーズを把握する集落支援員を配置するなどの取り組みは、全国の先進をいく取り組みとして評価するものであります。
 さらに、三つ目は、私たちが一貫して要求してきた国民健康保険特別会計への引き続く法定外繰り入れであります。今年度の4億3千万円には及ばないとはいえ、新たに2億円の繰り入れを行い、国保税の値上げを押さえたことは、国保加入者のみならず、すべての市民への大きな励ましであります。
 このほかにも、子ども医療費助成の拡充、教育補助員・介護員の増員、私立高校授業料補助拡充、一連の中小企業振興策や雇用対策など、市民生活を守る政策の実現を図る予算が盛り込まれていることも、評価できる点であります。
 これらは、市民福祉を実現する機関としての自治体のあるべき姿に立ったものであり、今後とも貫き通していただきたいと期待するものであります。
 鳩山政権は、後期高齢者医療制度の廃止や労働者派遣法の抜本改正など、昨年の総選挙で掲げた国民生活を守る公約を次々に先送りし、国民の怒りをよんでいます。上越市政にあっては、こうした国のやり方に一線を画し、あくまでも市民生活を守りぬく姿勢を今後とも貫いてほしいと考えます。
 その一方、いくつかの懸念を含んでいますので指摘せざるを得ません。
 懸念の一つは、学校給食の民間委託を推進しようとする姿勢を変えていない点です。安上がりであるという理由で民間委託を推し進めながら、先日の一般質問でも指摘させていただいた民間委託による問題点、危険性を、市民が納得できる形で払拭する説明が行われていません。また、偽装請負になるのではないかという指摘に関しても、いまだに説得力のある説明がなされておりません。
 なによりも、給食民間委託を突破口に、アウトソ-シングを推し進めることにつながりかねないこうした姿勢は、きわめて危険であります。今後はこうした民間委託については、根本的な見直しに向けて、是非最大限の努力をすべきであると考えます。
 なお、次年度以降もこうした民間委託が拡がるようであれば、その点を重視した対応をせざるを得ないことを申し添えます。
 二つめの懸念は、市民的合意が必要な(仮称)厚生産業会館や、新水族館などの施設建設の検討がされようとしている点です。これらは市長の公約であり、その実現を目指すとしています。しかし、市長が記者会見でも明らかにしているとおり、市長の公約すべてを市民の皆さんがOKしたわけではありません。これら施設は、それぞれについて市民的な合意が必要な施設であります。それだけに、市民生活を圧迫しないよう数年間を見通した財政計画を提示した上での計画策定とすべきです。また、経済活動の地域内循環を念頭に置き、どんな地域経済を作っていくのか、そしてそのために必要なものであるのかどうかを見据えた上で計画すべきです。さらに、市長が繰り返し強調している住民自治の精神を生かす上でも、住民参加で設計し、住民参加で運営できるものにしていくことが重要であると考えます。今後の問題として、以上の点を勘案し、慎重に取り組むべきことを要請し、討論といたします。

 読んでいただいてお分かりのように、私たちは今回の予算に賛成したのであり、今後、ずっと賛成することにしたわけではありません。毎回、議員団で議論し、賛成できるものかどうか決めていくことになります。討論の中で「懸念すること」としてあげたことが次年度はどうなるか、注目していくことになります。

2010年03月27日

うっすらと雪化粧

 もうじき4月がやってくるというのに今朝は再び雪景色となりました。昨晩、冷えましたからね。でも、降るとは思っていませんでした。吉川区の一部では除雪車が出動しました。まず、朝の5時半過ぎの写真をご覧ください。柿崎区の百木と下小野の間で撮影したものです。
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 次は吉川区の旭保育園の近くで撮ったものです。
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 きれいでしょう。この雪、夕方までに消えていく雪です。ちょっぴり、もったいない気もします。

本を読んで思い出す

 あわただしい一日でした。「しんぶん赤旗」日刊紙、日曜版の配達と集金、「『5センチ』になった母」の配達、法事のお客さんの迎え、法事の直前の準備と動き回りました。

 群馬からやってきた従姉たちはわが家に来ておもしろい話を教えてくれました。従姉たちは「『5センチ』になった母」を読んで、父と母の結婚式が3日間にもわたったことや、父が母の姿を見る前に、「小さい女性」か「大きい女性」か、をとても気にしていたことを思い出したというのです。従姉たちが父と母の結婚式に出ていたこと、初めて知りました。

 私の本を読んで思い出すことがあったのは従姉たちだけではありません。きょう、本屋さんで「『5センチ』になった母」を買い求めたというNさんが、夜、電話をくださいました。Nさんは本を読んで、私の父のことだけでなく、数年前に亡くなった自分の連れ合いのことを思い出したそうです。それでうれしくなって電話をかけてきてくださったのです。この本がこうした役割をはたしてくれるなんてうれしいですね。

 久しぶりにわが家に来た従姉たちは、20数年前までわが家のあった蛍場まで行きたいと言い出しました。こちらは忙しいからダメだとは言えません。「しんぶん赤旗」日曜版の配達、集金にも付き合ってもらい、蛍場まで行ってきました。

 夜は愛知県に住む弟夫婦も合流、母の手料理を食べながら、懐かしい思い出話をたくさんしました。母が用意してくれた料理のなかで旬の味はフキ味噌です。
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 写真の一番手前の料理です。目で味わって下さい。

2010年03月28日

父の1周忌法要

 父が旅立って約1年。きょうは1周忌法要でした。家族や親戚の人たち約40人が集いました。本来ならばお経、納骨、お斎という流れになるはずでしたが、わが家の墓の周辺にはまだかなりの雪が残っています。納骨については来月、改めてお願いすることにしました。そのおかげで、きょうは余裕を持ってお斎の時間を持つことができました。

 きょうの法要のために準備してきたことがふたつあります。ひとつは父や母のことを書きためてきたものを1冊の本にすることです。これはすでにお知らせしたとおり、「『5センチ』になった母」として出版でき、何とか間に合いました。本は引き出物のひとつにしました。何人もの人たちがこの本の出版を待っていてくださり、お斎の席で袋から出して読み始める人もいました。

 いまひとつはスライド作成です。「橋爪照義、懐かしの写真集」として62枚の写真を用意し、パワーポイントを使って参加者の皆さんに見ていただきました。
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写真は父や母の写真だけでなく、できるだけ多くの参加者の懐かしの写真も加えました。これにはみんなびっくりしたようです。
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連れ合いを68歳で亡くした叔父は、自分の結婚式の当時の写真を見て、「いい女だったなぁ」と声を出して喜んでくれました。今回、写真で登場した人たちには、その写真ごとに手をあげてもらうことにしました。これは参加型の法要にするための私の作戦です。手をあげるだけであっても参加者の気持ちはずいぶん違います。それに、写真と手をあげた人がどういう関係にあり、わが家とどういう親戚関係にあるかをわかってもらう手助けになったはずです。

 法要が終わってわが家に帰ってから、何人かの親戚の人たちや家族とお茶会をやりました。ここでも本の話やスライドの話が中心になりました。金沢市で仕事をしている次男は、「お父さんのことだから、必ずおれたちの結婚式の写真を使うと思っていた」と言い、その連れ合いは「私たちの結婚式のこと、本に載っているんですか」と笑顔で訊いてきました。従姉のひとりは、「よく、あんな古い写真、あったね。私の若い時分の写真、頂戴」。スライド上映の余韻はしばらく消えませんでした。

 市政レポート1442号をホームページに載せました。ご覧ください。

2010年03月29日

議会報告作成を急がないと

 寒ーい一日でした。午前は議員団会議、議員団ニュースの編集を中心にすすめました。定例議会が終わっても議会報告チラシの作成が終わらないと本当に終わった気がしません。この週刊の議員団ニュースの次には市議団の「市議会報告」をつくることになっています。これも急ぎたい。他会派議員の中には、すでに議会報告チラシを配布している人もいます。競争です。議会報告は内容が一番大事ですが、スピードを早くしないと鮮度がどんどん落ちていきます。負けてはいられません。

 「しんぶん赤旗」記者からの取材もありました。これは午後から。村山市長の新年度予算と私たちの対応に関心が寄せられ、どういう経過でスクールバスの無料化が実現したのかなどこれまでの動きとの関連での質問がいくつもありました。また、中山間地対策における集落調査の先進性などで説明を求められました。これは1回目の「高齢化が進んだ集落調査」より対象を広げ、60歳以上者が過半数を占めている集落も調査をするので、どういう結果が出るのか注目されていますね。

 午後2時過ぎからは市役所を出て、『「5センチ」になった母』(同時代社、1000円)の配達です。「もう出た(出版)頃だと思っていたので、電話しようと思っていた」と声をかけてきた人もいます。これほど心待ちにしていてくださるなんてうれしいです。書いた者としては。風花がいつのまにか吹雪になりました。屋根も白くなってきました。暖かい春は一気にやってきませんね。

2010年03月30日

苗代除雪に支援の手を!

 大島区の旭地区へ行ってきました。「おらったり、雪がいっぱいだ」と親戚の人たちから聞いてはいましたが、1メートルをはるかに超える積雪になっているのにはビックリでした。雪があるためかも知れませんが、もうすぐ4月だというのに、ひんやりした感じがしました。

 旭地区へ行った目的のひとつは苗代除雪の現地調査です。従兄のトラックに乗せてもらい除雪の現場に向かいましたが、農道には人間の背丈を超える雪がまだ残っています。
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北向きの斜面なら日当たりはよくありませんから、ところによってはこれだけの残雪があっても不思議ではありません。ところが、この農道は南向きの斜面にあるのです。これはすごい。

 現場は柏崎市高柳地区の黒姫山を望めるところにありました。積雪は1メートル70センチから80センチです。
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これが苗代の場所です。面積は約30アールあります。竹平共同育苗組合に参加している16軒の農家が作付を予定している田んぼの面積は約17ヘクタール。この場所に4763枚の苗箱を並べ、苗を育てます。育苗の方法は県の普及センターが推奨している「プール育苗」。ハウスを建てるよりも資材費は安いし、解体も楽で、高齢者の人たちが喜んでいるとのことです。

 竹平共同育苗組合の春作業の日程表を見せてもらいました。田植えは5月15日から。それから逆算すると、同組合は中苗田植えですので、35日前には播種をしなければなりません。播種の予定は4月8日。そして、苗代つくりは10日、苗出しは11日となっています。ということは、4月の5日過ぎには雪が完全に消えていなければならないわけです。

 それで、同組合ではすでにバックホーを入れて、機械除雪を始めています。1日稼働すると約10万円かかるそうです。オペレーターの話では約4日間かかるとか。つまり、苗代だけで約40万円の除雪費がかかるのです。これまで新潟県では、4月1日現在で1メートルを超える残雪があった場合、苗代除雪費の補助を出してきた経過があります。しかし、ことしはまだこの動きが無く、関係農家はとても心配しています。きょうの調査結果は市役所農業振興課や県農村園芸課などに伝えました。ぜひとも支援の手を差し伸べていただきたいものです。

2010年03月31日

苗代除雪などへの支援要望県内に広がる

 昨日調査してきた大島区旭地区の苗代予定地は、市役所農業振興課、県上越地域振興局の担当者の皆さんなどが午前中に見てくださいました。他の山間地の状況も見てこられたようです。県の農村園芸課長からも電話をいただきました。ありがたいことです。

 県内ではどうなっているか気になるところですが、夕方までに私のところに入ってきた情報によれば、十日町市、魚沼市、津南町などで共産党議員団などが動き始めました。十日町市の松之山支所では積雪がまだ2メートルを超えていて、苗代除雪などへの支援は切実といいます。津南町でも演説会で要望が出されたとのこと。明日から、動きは本格化する気配になってきました。

金沢市にて

 私用で金沢市に来ています。夕方の面会まで時間があったので、兼六園、金沢城を見学しました。最近、橋のことが気になるのですが、金沢城址に「橋爪橋」(はしづめばし)という名の橋があることを知り、うれしくなりました(写真は橋爪橋。私の姿、わかりますか)。帰り道、大通りから外れた小路も散策しました。

 昨年、京都で歩いた時もそうでしたが、事前調査をまったくしないで歩くと、思わぬ発見があります。きょうは裏千家にゆかりのある建物、泉鏡花の記念館や金沢文芸館、枯木橋、浅野川大橋などと出合い、とても楽しいひと時を過ごすことができました。

 泉鏡花記念館。浪漫と幻想の作家、泉鏡花の世界にひたることができました。サウンドコーナーで『荒野聖』の朗読を聴きました。朗読は佐藤慶、言葉がとても美しく響きました。それにしても、佐藤慶は朗読もいいなぁ。本の装丁画もずらりと並んでいました。気に入ったのは小村雪岱の作品です。雪の降る街の風景がなんともいえず良かったです。

 金沢文芸館は昭和初期に建てられた銀行を利用した建物です。スペースはたいして広くはないものの、五木寛之が金沢市で4年ほど暮らしたことが縁で、五木寛之の作品や資料をたっぷり展示しています。また、市民文学賞に入賞した作品も全部見ることができます。ここで、加筆ゲラをいっぱい直した原稿や連れ合いである五木玲子さんの絵などを見ることができました。ゲラを徹底的に直す。五木ほどの大作家になると、文章にかける執念が違うものだと驚きました。

 金沢市はいうまでもなく文化のまちです。歴史的建造物、町並みなどどれをとってもいいところばかりで、文化の香りがします。上越市高田の旧第四銀行の建物など活用しだいではとてもいい施設になるはずです。私としては、小川未明文学館をここへ持ってきたらいいなと思います。もっとも耐震問題を解決してのことですが。

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