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強風のなかで…

 衆院選2日目。台風並みのすごい風でした。きょうは政党ポスターの張り出しと「しんぶん赤旗」の集金で一日中、町内をまわりました。まさかと思ったのですが、ベニヤに開けた小さな穴と針金が何度もこすり、破れてしまうものも出るほどの強風でした。
 集金の途中、山間部のAさん宅をたずねました。選挙になれば、いつも励ましてくれる人なのですが、2年ほど前から体調をくずし、入退院を繰り返しています。立ち上がりも歩行も支えがあってやっとの状態です。日中は子どもが勤めに出ているので、家の中にぽつんと一人。どうしているか心配になったのです。
 たずねた時には、たまたま近所の人がきておられました。その人が私の顔を見るなり言いました。「橋爪さん、この人は1級だよ、かわいそうだねかね、なんとかしてくんない」。1級というのは要介護度1ということです。言われてみれば、排泄もやっとの感じですし、「部分的な介護を要する状態」(要介護度1)というより、「軽度の介護を要する状態」(要介護度2)に近いような気もします。この言葉がきっかけとなり、介護保険などについて3人で話をしました。
 帰りしなに、「選挙、共産党たのむね」と言ったら、Aさんから声が返ってきました。「はいよ」。いつもどおり、にっこり笑って…。


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2003年10月29日 00:00に投稿されたページです。

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