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『日本共産党救援センター物語』

 新潟市で憲法問題学習会があり、参加してきました。前半は上田耕一郎さんの講演、後半は県内各地での取り組みを学ぶ経験交流です。上田さんは私の父と同じ78歳ですが、元気いっぱいに憲法改悪をめぐる最新の状況とこれからの取り組みについて語りました。作家の井上ひさしさんらが「九条の会」のアピールを出したのが昨年6月10日でした。ちょうど1年たって、全国各地に2000を超える「九条の会」が誕生したといいます。だんだん、安保闘争の時のようになってきました。上田さんの話はいつも切れ味が良く、聞いた人は元気が出てきます。きょうもいい話でした。
 交流会では5人の方が発言されました。どなたの話も参考になりましたが、なかでも南魚沼市のある寺院のご住職の話と阿賀野市在住の作家・なかむらみのるさんの話が印象に残りました。ご住職は地域だけでなく、宗派の全国組織の中でも憲法改悪反対の運動をすすめておられます。「殺すな、殺されるな、殺すことを認めるな」という釈迦の教えの力強さをあらためて感じました。
 なかむらみのるさんは多喜二・百合子賞を受賞された作家です。「私の持ち時間は8分、原稿を用意してきたので…」とはじめた話はユーモアに満ちていて、楽しく聞けました。「ジュウイというのは獣医です」「あ、すみません、一行飛ばしてしまいました」。原稿を読んで聴衆を引き付ける名手としては旧松之山町の町議だった田辺尚二さん(故人)を知っていますが、なかむらさんもすごい人だと思いました。
 きょうは会場で2冊の本を購入してきました。上田さんの『憲法改悪反対・九条を守る』となかむらみのるさんの『日本共産党救援センター物語』(いずれも新日本出版社)です。後者は中越大地震で話題になったセンターの活動をルポ風にまとめたもので、正式には18日に発売になるのだそうです。帰りのマイクロバスの中で一気に読んでしまいました。
 「自慢話にならないように気をつけて書いた」(なかむらみのるさん)ということですが、プロローグでぐいっと引き込まれてしまいました。そこでは山古志村から来たという「丸顔でからだも丸い小さなおばあさん」のことが書かれています。「おばあさんはどこから」「山古志村だがね。おらとこは、家も牛も鯉も田圃も、みーんななくなった」そう言うと、おばあさんは大きく口を開けて笑った……。そして本文、自衛隊を定年退職した人がボランティアに参加した話、地元の党組織の動きなどたくさんのドラマは、感動の連続です。この本を読むと優しくなる。


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概要

2005年06月11日 00:00に投稿されたページです。

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