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吉川区内の文化財調査

 吉川区内にある上越市準指定文化財の調査がきょうから始まりました。市の教育委員会からは、生涯学習推進課副課長の小島幸雄さん、文化財係長の中西聡さん、そして文化財調査審議会の植木宏委員長、地元の山崎文治郎臨時委員が参加しました。総合事務所教育文化グループの江村グループ長などが案内し、私も立ち会いました。
 きょうの調査は赤沢の雲門寺の開山禅師の法衣と袋、上杉景虎からの書状からスタート。私が雲門寺の文化財を見るのは2度目ですが、約1時間半の調査のなかでは、初めて知ることだらけ、興味深い話をいくつも聴くことができました。
 法衣と袋は約550年前のものですが、緑色などの色が実に鮮やかでした。中西係長によると、「辻が花染め」と呼ばれているものは上越市内では浄興寺など数点しかなく、全国的にもめずらしいといいます。法衣は7条、9条、なかには20数条というものもあるそうですが、住職の前川さんのお話が面白かったですね。法衣は元々、ものもらいをするほど貧乏していた人が捨てた布を貼り合わせてつくったものが本当の姿だった。女性のスカートと同じで、時代によって法衣の長さは変わる、というお話でした。
 上杉景虎からの書状は、年始に贈り物をしてもらったことにたいする礼状です。青銅50ぴきというふうに書かれていますが、豪華な贈り物でした。当時は戦国の世でしたから、雲門寺は争いをしている双方に届けたものと思われます。この書状は数年前に雲門寺に戻ってきたもので、保存状態も極めて良好です。書かれている内容がめでたいことなので、茶会などで使ったらどうかという提案が市教委メンバーからありました。文化財のなかには、活用することによって価値が増すものがある、みんなに見てもらうことも大切、この視点、大事だと思いました。
 きょうは、この他、町田の閻魔堂塑像、転輪寺の飯綱明神石像、長峰遺跡出土品などを調査しました。このなかで一番話題になったのは、長峰遺跡の小さな土偶でした。お腹が大きく、髪の毛を後ろに束ねている女性で、長さは3.9センチ。4000年くらい前のもので、とてもかわいい土偶です。県内では一番小さく、全国的に見ても小ささではトップクラスといいます。しかも完形品はめずらしいとのことでした。小島さんは、「これは特別文化財条例をつくって保存するぐらいの価値がある。(上越の)マスコットとして売り出せばいい」と大喜びでした。
 さて、きょう調査した文化財ですが、準指定文化財とはいうものの、吉川町時代は町指定文化財だったものです。合併協議で、「13町村の指定文化財はとりあえず市の準指定文化財とし、3年間の間に調査をして指定文化財にするかどうかを決める」ことになっていました。私の市議会での質問により、「基本的には指定文化財にする方向で調査する」との答弁が出ていますので、裏づけ資料に間違いでもないかぎり指定文化財になります。きょうの調査では、準指定文化財台帳に記載された年号と実物が違ったり、個数を特定していないものがあったりしましたが、これらは早急に整理されることと思います。きょう、調査にあたられたみなさんの印象は、「吉川区にはとてもいいものがある」でした。うれしかったですね。調査は明日が第2日目、雪が消えてからのものは、春の調査になる見込みです。


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2006年02月09日 00:00に投稿されたページです。

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