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市内NPO視察ツアー

 上越市はNPO活動が活発なところです。子どもを対象にしたものからお年寄りを対象にしたものまで、じつに様々なNPOがあります。きょうはくびき野NPOサポートセンターが主催した市議向けのNPO視察ツアーでした。福祉作業所「ぽぷらの家」から始まって、子育て支援NPO、環境問題NPOなど9つのNPOを視察してきました。普段、行政の仕事にばかり目が向いているので、民間レベルでいろいろな問題に取り組んでいる姿はとても新鮮でした。
 きょう訪ねたNPOは、それぞれ個性的な指導者がいて、豊かな取り組みをしています。例えば「国際フリースクールICAN」、不登校の子ども、自分の家に閉じこもっている子どもを支援し、自立をうながしています。指導者はアメリカ生まれで英語指導助手の経験を持つ、チャーリーさん。11年間で100人以上の子どもたちを元気にしてきました。「子どもを元気にするうえで大切なことは何ですか」との質問に、数秒間ぐっと考え、「本人を認めてあげて、後はほめることです」「何から何まで助けないで、時には『自分でやってみなさい』と手を止めることも大事」という答えが返ってきました。チャーリーがしゃべる日本語はちょっぴりぎこちなさがあるものの、心がこもっていて、素敵でした。
 もう1つ、紹介しておきたいと思います。まだNPOを立ち上げて3年目の「緑とくらしの学校」。野外保育や自然の中の遊びを楽しくやっています。ツアーのバスを迎えに出た理事長の小菅江美さん、長靴姿で現れたので、最初はどんな人かと思いました。杉林や田んぼなど自然の中での無認可保育に取り組んでいるリーダーでした。森の中で遊び、給食も森の中。ブランコなどの手づくりの遊具もありました。雨が降ったら、合羽を着て保育をするといいます。子どもたちと一緒に案内してくれた田んぼ。近くには川が流れ、セミの鳴き声もしました。小さな棚田3枚は子どもたちの遊びの場であり、学校でもあります。小菅さんが田んぼに入り、「ほら、サンショウウオの赤ちゃんがいたよ」と手ですくってみせると、子どもたちは、「見せて、見せて」「ほんとだ、赤ちゃんだ」。この学校には、私の子ども時代と同じ空間があり、感動がありました。
 きょうはデジカメを持って行ったものの、視察現場で使いたい時にはバスの中に忘れて来てしまいました。こういうのを、おっちょこちょいというのでしょうね。私の文章力では、表現できない数々の魅力をお伝えできないのが残念です。写真はサポートセンターのスタッフの方に、何枚か送ってくださるようお願いしました。


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コメント (2)

よしざき:

はじめまして。「緑と暮らしの学校」で検索したら、ここにたどり着きました。小菅先生の森の幼稚園でお世話になっているものです。わたしも子供も本当にここですてきな時間を過ごさせてもらっています。上越に森の幼稚園があることは
地域の誇りです。ぜひ、小菅先生の活動にご支援をお願いいたします。

よしざきさん、コメントありがとうございます。「緑と暮らしの学校」には、いまのスタイルで活動を続けてほしいと願っています。また出かけたいと思っていますが、その時には、お会いできるといいですね。

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概要

2007年08月06日 00:00に投稿されたページです。

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