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商工会議所との懇談、特別委員会視察、そして地域協議会

 きょうは盛りだくさんです、書くことがいっぱいあって。今朝は8時半頃に家を出て、まず総合事務所へ。途中、平和橋を渡った時に正面に見える吉川中学校が朝日を浴びてとてもきれいに見えました。ここ数日、雨が降りパッとしない天気でしたので、今朝の田園風景はさわやかで気持のいいものでした。何枚かの風景を写真におさめ、記録しました(画像は尾神岳)。いろいろな活動をして、家に戻ったのは午後11時過ぎとなりました。

 午前11時からは上越商工会議所で懇談会です。日本共産党の緊急経済提言を中心にして染谷浩専務理事、田中孝司中小企業相談所長と懇談させていただきました。こちらは、山口典久衆院比例北陸信越ブロック比例候補、橋本正幸衆院新潟6区候補、党市議団(平良木議員は年金者組合の行事に出席)でした。
 山口さんが提言について説明したあと、染谷氏より市内の企業をめぐる状況などを報告していただきました。市内の企業でも海外に進出しているところがあること、昨年10月から始まった責任共有制度(これまで、信用保証協会が保証した事業資金の借入は、原則として、信用保証協会が借入額の100%を保証していましたが、『責任共有制度』の導入により、信用保証協会が保証する割合が借入額に対し外形上80%となりました)が大きな問題になっていることなど教えてもらいました。
 全体として私たちと考えが一致するところが多いのにはびっくりでした。話題の定額給付金問題で染谷氏は、「そんなことよりも定額減税の方が効果がある。安易な消費税の引き上げはすべきでない。中小企業予算というものを早期に実行していただきたい」とも言われました。山口さんと一緒に他団体と懇談するのは初めてでしたが、演説同様、とてもソフトな語りで学ばなければと思いました。

 午後は市議会中山間地対策特別委員会です。合併前上越市の区域にある中山間地、桑取地区を現地視察し、地元住民と懇談させてもらいました。海岸部の有間川からいきなり開拓地へ。たくわんにぴったりの大根がハサにずらりと並んでいます。ハサはいくつもあり、見事な光景でした。道路沿いには用水路があって、きれいに整備されていました。棚田もたくさんあって、天水田では代かきをして水をためています。こういう景色を見るとホッとしますね。
 標高100メートルくらいの棚田の見える場所で地元の篤農家・曽我文隆さんから地域の課題について話していただきました(画像)。農地をどう守っていくかが大きな問題だ。68歳になろうとしている私はまだ若手、あと4,5年経つとどうなるか心配だ。農業がだめになったら集落や地域がだめになる。担い手をどうするかも問題だ。私も新規就農者をひとり預かっているが、資本力もないので、育てていくのがたいへんだ。それに採算がとれるかどうかも不安だ。この辺では10アールあたり15万円ほどコストがかかる。1俵2万円くらいにならないと経営は成り立たない。6年ほど前から自分で作ったものは自分で販売しているが、こういった地区の農産物は差別化して販売しないと成り立たない。行政からもぜひ支援をしてほしい。曽我さんは消費者と直接結びついた経営をされていて、売る米の値段は農協出荷よりも2倍以上高い価格となっています。これを広めたいとも言われていました。話はリアルで、とてもわかりやすかったです。
 桑取小学校のそばにある地域のセンターでは桑取地区の町内会長さんたちや団体のリーダーの皆さんと懇談しました。ここは市議会の若手のホープ、中川議員の地元です。彼を応援した人たちの熱気が伝わってくる懇談会でした。中山間地の直接支払制度は、これまでも農道の舗装など大いに役立った。ぜひ存続させてもらいたい。都市計画の線引きの問題があって家も簡単に建てられない。何とかならないか。今年のコメの生産調整では、平均反収の低いところが増やされた気がする。市長に直接話したがすでに配分が終わっているということでだめだった。19年度の形に戻してほしい。農地・水・環境など事務手続きを簡単にしてもらいたい。次々と要望が出て、すごいエネルギーを感じました。
 きょうの現地視察は市のマイクロバスに乗って出かけました。いつものことながらバスの中は賑やかです。特別委員長に昨日入手したばかりの『限界集落と地域再生』(新潟日報事業社)を見せたら、「おれに売ってくれ」と言われ、手持ちの本がなくなってしまいました。

 きょうの夜は吉川区地域協議会です。連日のように書いている㈱よしかわ杜氏の郷問題についての審議が行われました。
 冒頭、総合事務所からこれまで取り組んできた市民説明会などの結果について報告がありました。7か所で行われた市民説明会の参加者は報道関係者を除くと135名にのぼったそうです。会場でとったアンケートの集計も発表されました。回答を寄せた人数は84名、参加者全体の62.2%でした。吉川区の地域事業費を使い増資により長期借入金を一括返済することについては、「ぜひ存続させたい」が32.9%、「やむを得ない」37.8%、「存続させたくない」22%でした。また、経営者の責任の取り方については、市とJA、会社の3者協議で、2100万円を出資し、総退陣するという方針を出していますが、これで「責任を果たしている」とする人が24.4%、「重すぎる」が12.2%、「今回の負担では不十分」50.0%となりました。経営者責任を追及する声がきびしいのが特徴です。この点について、総合事務所では、「今後、2者協議で詰めていく必要がある」とのべていました。
 審議では、市長が今回の件で地域協議会に諮問しなかったことをめぐって議論沸騰しました。「われわれはいずれ諮問があるということを前提にして勉強会をやり、要望書も出してきた。なぜ諮問しないのか」「1億2200万円を地域事業費から出すことは当初の計画段階(吉川区の地域事業費で何をやるか)では想定外だったはず。ここへきて諮問がないのはおかしい」「私も諮問はあると認識していた。(元議員など)ベテランが地域協議会委員にきているわけではないので、行き違いはあった。地域協議会って何なんだ。これでは次のなりてがいない」等の声が相次ぎました。地域協議会では、最終的に議会での審議を見据えながら、いま一度意見書を出すことを確認しました。
 きょうの会議には市民クラブ、公明党の議員、4名(私も入れて5名)が傍聴に来ていました。これから先がたいへんです。


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2008年11月25日 23:52に投稿されたページです。

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