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3会派共同で修正案提出

 12月議会の最終日でした。深夜、上野議員宅から戻って、3時間ほど睡眠をとり、「しんぶん赤旗」の早朝配達をした後、午前7時55分には市役所に到着しました。議員としては一番早い登庁です。早く市役所に行ったのには理由があります。これまで準備してきた議案の修正案、及びその趣旨説明を議会事務局の力も借りて最終チェックしたかったこと、そして他会派議員にも働きかける時間が欲しかったからです。

 午前9時からは議会運営員会です。それまでにチェックを終え、議運に修正案を配布しなければなりませんでした。8時20分には用意した文書のチェックを終え、後は他会派との交渉です。議案提案権は日本共産党議員団が春の市議選で4人になったことで獲得していますが、行使にあたっては幅広く同調者を集め、行使したいと考えていました。私の次に市役所に到着した議員は、一人会派「一人会爽創」の滝沢一成議員でした。彼に修正案について説明し、議案の提出者に加わってもらいました。それから、同じく一人会派「緑の会」の中川幹太議員にも名を連ねてもらいました。あと、複数議員で構成しているいくつかの会派の議員と話をしましたが、代表がまだ来ていなかったり、会派として検討してもらう時間がとれないことなどから同調を得るには至りませんでした。修正案提出の最終判断を昨晩にした以上、時間の制約があり、これが限界でした。

 党議員団メンバーには8時半に集合するように連絡しておきました。それぞれ討論原稿を用意するなどの任務分担をしてありましたから、そのチェックと、議案提案権行使及び一連の議案への態度表明などで最終確認をしました。本会議開会前の時間帯で、きょうほど緊張感あふれた日は経験したことがありませんでした。

 議運が終わり、本会議は午前10時開会です。常任委員長報告に続いて、上野議員が登壇し、一般会計補正予算案の修正案を提案しました(画像)。修正案は、㈱よしかわ杜氏の郷出資金1億2200万円を減額し、14款予備費に同額計上するという内容です。

 同議員は説明の中で、「これまでの質疑のなかで市当局は、市とJAえちご上越、㈱よしかわ杜氏の郷の間で再建策について協議を継続中であり、『全体的なことについては、現役員とJA、それから市の間でいわゆる議会に提案する内容のすれ違いがないように覚書はかわしていきたい』と答弁してきた。ところが、議案を本会議で採決するきょうの段階になっても、覚書が交わされたのかどうか、最新の合意内容はどうなのか明らかにされておらない。これまで、民間スポンサーの問題ひとつとってみても、より具体的な説明をと求めても、市当局は、いま少しの時間をいただきたい、という言葉を繰り返してきた。市議会に対する結果報告はいまだにない。日本共産党議員団では、こうしたなか、吉川区の全世帯を対象にしたアンケートに取り組んできた。内容的には、11月中旬段階での3者合意をふまえた設問だが、このうち、1億2200万円を市が増資することについては60.8%もの人たちが反対の意思表示をされた。また、会社の再建存続に関しても61%の人たちが『やめたほうがよい』と回答された。このアンケート結果は重くとらえなければならない。いうまでもなく、11月中旬段階ときょうの段階では、3者合意の中身に新たな展開があるはずだ。最新の合意内容を十分に説明した後、改めて、吉川区住民の皆さんの民意をしっかりと把握する必要がある。それゆえに、いったん、㈱よしかわ杜氏の郷出資金を減額して予備費に計上しておく。そして、吉川区住民の皆さんの合意が得られた場合は、所定の手続きを経て予算執行するという形をとるべきだ」とのべました。

 この修正案についての質疑はありませんでした。どういう質問が出るか、質問が出た時にどう答えるか、昨晩から上野議員と準備をしてきたものの、緊張しました。これまでの具体的な経過など踏み込んだ質問があれば、私が答弁する以外にないと思っていましたから。修正案は賛成少数で否決されましたが、修正案に名を連ねた6議員のほか、「一義の会」の永島義雄議員も賛成してくれました。うれしかったですね(修正案の採決)

 原案の採決にあたって党議員団は、棄権しました。理由は、市とJA、会社が最終合意した内容を議会や市民に示さない。その内容で民意も確認しない。そういうなかでは、賛成も反対もできないと考えたからです。採決の結果は反対が3で、賛成多数で可決成立しました。

 私たちはこれまで、㈱よしかわ杜氏の郷をできたら残したい。しかし、その場合、①市、JA、会社の役割と責任が明確になっているかどうか、②今後の経営改善計画が現実的で実現可能なものになるかどうか、③経営改善計画をしっかりとになえる新経営陣が登場するかどうか、④(3者合意などを)吉川区住民に十分説明し、ぜひこれでやってほしいという意思確認がされるかどうか、が判断のモノサシになるなると繰り返しのべてきました。今回のような状況の中で、市議会が結論を出したことは残念に思います。

 今晩、上野議員から電話が来ました。市が緊急経済対策本部を設置し、雇用対策などに乗り出したことがうれしかったのです。上野議員が一般質問で提案したことといくつか同じ内容が入っていたこともあって、「質問して良かったよ」と声がはずんでいました。きょうもそうでしたが、今定例会では、平良木議員といい、上野議員といい、わが議員団のメンバーがいい働きをしてくれました。

 
 


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2008年12月18日 23:50に投稿されたページです。

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