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地質調査結果説明会

 民間事業者による長野県信濃町赤川地区内での廃棄物最終処分場建設計画は、3月議会で3人の議員が一般質問で取り上げるなど大きな話題となりました。このなかで、信濃町が山形大学川辺孝幸教授の協力を得て実施した建設予定地周辺の地質調査結果が質問に影響を与えたことは以前のブログにも書いたとおりです。
 昨晩、信濃町で川辺教授による地質調査結果説明会があるというので出かけてきました。同教授は「信濃町野尻赤川地区周辺の地形・地質について」と題して約1時間にわたってプロジェクターを使って報告しました(画像)
 この地区の調査結果概要報告は信濃町が公表した文書で見ていたのですが、こちらはまったくの素人ですから、文書を見てすぐ理解できるというわけにはいきません。川辺教授の報告を聴いて、初めて分かったこと、改めて重要性を認識したことがいくつもありました。
 この地域がフォッサマグマ地域北部に位置していて、第四紀中期更新世以降も活発な活動を行っている地域であること。廃棄物最終処分場予定地に登る林道の切り割りに北東ー南西方向の正断層群が露出していて、断層面に残された擦痕からは断層の北西側が地形的には高い西側に向かって動いたことがハッキリと分かること。そして、いまひとつ、赤川処分場予定地で確認できた活断層が動かなくても、周辺の活断層の地震動が引き金になって、岩手・宮城内陸地震で発生した大規模な地滑り・崩壊が起きる危険性がある。これは新鮮な指摘でした。
 今回の報告を聴いて、いま一度、現地調査をしたいと思いました。昨晩の説明会には上越からも地学団体研究会のメンバーの方が数人参加されていましたので、できれば、この人たちの協力を得て一緒に取り組みたいものです。


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2009年04月29日 11:02に投稿されたページです。

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