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牛の「葬式」

 昨晩から今朝にかけてかなり強い雨が降りました。搾乳前に降雨状況を確認するため外を回ってみたら、牛舎脇の側溝から水があふれだし、堆肥舎周辺の水位がゆっくりと上昇しつつあります。たぶん、吉川の水位が上がり、水がはけなくなってきていたのでしょう。
 昨日から降り続いた雨は今年一番の降水量でした。台風が近くに来ても、たいしたことがなかったのに、こんな時に大雨とは、稲作農家泣かせです。わが家から町役場までの田んぼでも、酒米の五百万石が寝始めているところがありました。
 これから収穫期までの雨は、倒伏によって減収になるだけでなく、刈り取りそのものを難儀なものにする可能性が大きく、農家に嫌われます。役場である農家の人に会ったら、「今年は大型の機械は無理なんではないか。こんなに雨が降るんであれば、もっと田んぼを乾かしておけばよかった」とぼやいておられました。
 さて、きょうの一番の仕事は牛の「葬式」でした。15日の夕方に死亡した牛は、お盆の最中であったので処理業者に引き取ってもらえず、きょうまで延び延びになっていました。普通の夏なら、暑さで腐乱状態になり、悪臭が漂うはずでした。冷夏のおかげもあって、死廃牛の体はあまり痛んでいませんでした。
 いつもより少し早めに朝の搾乳をすませ、中之島町にある処理業者に連絡。幸い、朝一番に取りに来てくれるとのこと、これなら午前10時ころまでにはすべてが終わると安心しました。
 業者のトラックは、9時半過ぎに到着しました。直ちに、ユニックで牛をつりあげる作業に入りました。車を横付けできる位置に死廃牛をおいていたので、トラックに乗せるまでわずか5分、「葬式」はあっという間に終わりました。人間とちがって弔辞も電報も無し。車に乗せ終わったときに手を合わせるだけの「葬式」です。処理料金は2万5千円でした。


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概要

2003年08月18日 00:00に投稿されたページです。

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