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雪崩現地検証・報尽碑参拝

 朝から雪が舞っています。きょうは午前中、真宗大谷派(東本願寺)東部地区教化協議会の人たちなどとともに尾神岳の報尽碑を訪ねました。午前7時にスカイトピア遊ランドを出発し、ブナ林、見晴らし荘、そして明治16年の遭難現場を通り、約1時間半で報尽碑に到着しました。ブナ林は雪消えがすすんでいましたが、他は2メートル以上の雪におおわれていました。ウサギが藤ツルや木の皮をかじったあとが何ヶ所もあり、今年は豪雪だったんだな、と改めて感じました。
 雪崩が発生した現場は雪の無い時期には何度か見ています。でも雪が積もっている時期、しかも大ケヤキを運んでいたと同じ日に訪ねたのは初めてでした。いまから123年前に表層雪崩が発生した上の方を見ると、大きな雪崩になることが十分予想できる地形になっていました。もし昨晩、新雪が30センチでも降っていれば、怖くて歩けなかったかもしれません。きょう参加した人たちのほとんどは、昨晩の研修会で遭難時のことを再現した物語を聞いたばかりです。事故がおきた時、子どもたちはどこにいたのだろうか、救出した者をどこで暖めたのか、などと話をしました。
 報尽碑は上部1メートルほどが出ていました。まわりも雪解けがすすんでいます。花瓶代わりに雪を固めて花をさし、参加者全員でお参りをしました。雪の降る外で、お経をきくのも初めてです。お寺さんたちの読経の声は雪がちらつくなか、遭難現場まで響いているように思えました。お経が終わってから、報尽碑を前にして記念撮影をしました。これまで3月12日のお参りに誘ってもらいましたが、いつも議会中で参加できませんでした。日曜日と重なってようやく参加できたので、きょうの写真は私にとってもいい思い出になるはずです。
 参拝がすんでからは、ケヤキを運んだルートを逆にすすみ、下川谷まで歩きました。報尽碑からは上り道はほとんどなく、下り道か平らです。歩きやすかったですね。旧川谷小学校に到着したのは、予定よりも1時間ほど早い午前10時過ぎでした。もちろん、14人の参加者全員無事です。きょうの参加者の中には、古老からケヤキを運んだ当時のことを詳しく聞いている人や動植物について明るい人もいて、とても勉強になりました。ミズキは雨を集めやすいように枝を広げている。ウサギが皮をかじった木のそばには必ず糞がある。食べてすぐ糞をするからだ。こんな話を聞けるとは思いませんでした。来年の3月12日は土曜日とか。また参加したくなりました。
 昨日、「私の好きな風景」に「退いていく冬」を掲載しました。ご笑覧ください。


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2006年03月12日 00:00に投稿されたページです。

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