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その花は雑木林の中で輝いていた

 もう何年も会いたくてたまらなかった花、庭先ではなく自然の中で咲いている姿を見たいと思い続けてきた花があります。その花の名前はキンラン。数年前、中山間地のある赤旗読者の方の庭で咲いている姿を初めて見ました。茎がすっと立っていて、黄色の花がいくつもついていました。見ていて、ボオーッとするほどきれいでした。その時、昔は家の周りにもあったものだが、いまはまったくなくなったとお聞きしました。幻の花とあきらめていたのですが、先週、その隣の集落のある方から、「山に咲いていた。近くにはギンランらしきものの姿もあった」と。もうじっとしていられません。
 きょうは野の花に詳しい人からも情報をもらい、めぼしをつけていた山に入りました。車で近くまで行き、ここらへんにありそうだと雑木林に入って1分も経たないうちに明らかにラン科の植物と思われる群落に出会いました。20本くらいはあったでしょう、そのうちの1本に白い花が付いていました。ササバギンランです。われながら、勘の良さにびっくりしました。この花は、来週あたりになればたくさん咲くことでしょう。それから約1時間、雑木林を歩きましたが、黄色の花にはなかなか出会うことができませんでした。最後は再び車に乗って山を変えました。そこで降りて、約5分後、ついにキンランと出会いました。近くには杉林もあり、意外なところに咲いていました。薄暗い林の中で、はずかしそうに黄色く咲いている姿は仏様の様でもありました。
 きょうは何となく気分がすぐれませんでした。市政レポートもなかなか書けず、お昼近くまでかかってしまいました。こうなれば、気分転換に山に入ろう、そう決意して、デジカメを持ち、軍手、長靴姿で動きました。山に入ったことで「しんぶん赤旗」日曜版の配達は半分くらいしかできませんでしたが、キンランと出合ったことで気分は最高です。夕方には発泡酒350㏄を飲み、祝いました。


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2007年05月18日 00:00に投稿されたページです。

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