« 友人を見舞うため新潟へ | メイン | 「消えた」防災情報 »

農都市議員連盟の視察

 上越食料農業農村議員連盟(略称、農都市議員連盟)という組織が市議会にあります。一言でいえば、「上越市食料・農業・農村条例」に書かれた目的実現のために動く議員組織となりましょうか。市議全員が加盟しており、3つの部会に分かれて活動しています。党議員団はそれぞれ別の部会に所属しています。私は農業生産部会所属です。きょうはこの農業生産部会の研修会でした。牧区の耕作放棄地、全農の無洗米工場、久保田農場の視察などが主な内容です。
 牧区には約100ヘクタールの耕作放棄地があるとのことで、きょうは宇津俣地区の実態を視察してきました。深山荘が見える場所です。長野県境も見えました。一つの山の斜面に広がる耕作放棄地にはススキが繁殖していて、すでに原野と化しています。田んぼになっていれば、美しい棚田なのでしょうが、こうなれば、復元はまず無理です。地すべり地帯でもあるので、広葉樹の植樹でもして対応するのが一番かなと見てきました。
 無洗米は「洗わないでいい米」です。とぐ時の大量の水が不要となるので、これから徐々に広がっていくことと思います。今回は頸城区の全農精米工場のなかにある無洗化処理装置を視察し、お昼には、普通に炊いたご飯と無洗米を炊いたご飯の食べ比べをしました。これまでの精米よりコストがかかって、時間もかかる。そういうなかで味が抜群によければ一気に普及するでしょうが、味は、どちらも同じという気がしました。処理のコストや時間が改善されないかぎり、広げるのは難しいと感じました。
 久保田農場は上越では有名な農場です。田んぼは約30ヘクタール、これにトマトなどの園芸に力を入れています。きょうはスーパー『イチコ』と契約栽培しているミディトマトのハウスで説明していただきました。県下一という高さのあるハウスの構造の利点、連作障害を生まない接木の技術、深夜に及ぶ収穫作業の大変さなど、初めて知ることが多く、とても勉強になりました。「もうかるでしょう」の質問に、「もうかっていれば、議員の皆さんもトマト栽培しているでしょう。トントンになるかどうかです」。経営主はなかなかのやり手です。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hose1.jp/mt/mt-tb.cgi/707

コメントを投稿

(TypeKey でサインインしたコメントは即時に、それ以外は承認後表示されます。)

概要

2005年07月26日 00:00に投稿されたページです。

前:友人を見舞うため新潟へ
次:「消えた」防災情報

過去の投稿

小さな町の幸せ通信