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『ふみ子の海』は感動の連続

 映画『ふみ子の海』の脚本を読み終わりました。昭和初期、この頸城野の大地で生きた盲目の少女・ふみ子の物語はまさに感動の連続です。高田の按摩屋(あんまや)での厳しい生活、簡単には仕事にありつけない中でふみ子を何度も助ける芸者・〆香の温かい心、軍人のお酌を断わったことをきっかけにした騒動と同じ按摩屋で働くサダの死、盲学校の先生・高野りんの愛情あふれる指導、すでに死んで冷たくなっている母をもんでやるふみ子、胸がいっぱいになる場面や光景が何度もありました。そしてラストはやはり海でした。幼い時に母に連れて行ってもらった海を前にしたふみ子は、死んだ母への思いを抱きながら叫びます。母ちゃん、海だ、海に来たてぇ! 母ちゃんっ!
 いうまでもなく脚本はすべて文字で書かれています。しかし、登場する場所はすべて自分が見聞きしたことのある所を土台にイメージを勝手に膨らませて読みました。例えば高田のまちは、私が暮らしていた昭和40年代当時の本町通り、仲町を思い浮かべます。列車が駅に入線してくる光景は、弟に初めて汽車を見せた昭和30年代の柿崎駅を思い浮かべました。物語に何度か出てくるお地蔵様については、先日、吉川区の大賀で撮るということを聞いていたので、これはイメージというより実物そのものがわかります。じつはこのお地蔵様は私のお気に入りの地蔵様(写真は3年前のものです)で、町政レポート(現在の市政レポート吉川版)でも紹介したことがあるのです。物語にぴったりの地蔵様だと思います。
 『ふみ子の海』の原作を購入したいと思って調べたら、品切れで、古本屋のサイトでも見つかりませんでした。ならば、図書館で借りるしかないとおもって調べたら、高田・直江津の図書館にある9冊はいずれも貸し出し中か確保中扱いになっています。柏崎の図書館にもありましたが、こちらは貸出し禁止となっていました。原作は、議会が終わってから、ゆっくり読みなさいということなのでしょう。しばらく、がまんです。


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2006年03月18日 00:00に投稿されたページです。

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