« 総合事務所の地区別懇談会 | メイン | 雪対策で県担当課と懇談 »

現場で学ぶ

 6月議会を前に議員団で市内の施設などを視察しようということになっていました。きょうはその日です。2つの通所授産施設と1つの医院、それに大型ショッピングセンターの建設予定地を訪ねてきました。質問でとりあげるかどうかは別として、いずれも市民生活に大きな変化をもたらしかねない情勢の中で、現況を把握しておく必要がありました。介護保険の改悪、障害者自立支援法の実施、医療改悪の動きなどは新聞や本などでも学ぶことはできますが、現場へ行くことによって理解を深めることができるし、現場でなければ学ぶことのできないものもあります。
 通所授産施設は初めて訪ねました。2つとも知的障害をお持ちの方々の施設です。空き缶のリサイクル、電球のパック詰めなどの作業をみんなでやっていましたが、こうした単純反復作業でもしっかり覚えるまでには時間がかかる、しかしいったん覚えれば根気強くやってくれるという説明でした。自立支援法で負担が増えたことによって経営が成り立つかどうか不安だという話もお聞きしました。心にズンときたのは、こうした施設は本来、訓練し会社・工場などに出て行く通過点の施設でなければならないのに、地域に雇用の場がなく、ここで仕事をし続けるしかない現実がある、という発言でした。もっと勉強して、世論を高め、党派を超えた運動をしなければ事態は打開できないと思いました。
 医院の方は、20年程前に牛飼いの仲間が入院したことのある小規模の病院です。院長さんから、医療現場でどんな問題を抱えておられるかお話いただきました。医者というと金持ちとみる人が多いと思うがいろいろだ、私は海外旅行に出かけたこともない。先生にいきなりこう言われたのには、びっくりしました。近年、診療報酬がどんどん削られ、経営が大変になっているんですね。院長さんからは、看護大学を出ても看護師にならないで保健師になる人が多い、看護師の確保が大変だとか、事務の仕事が増え、同時に複雑化して困っている、というお話もいただきました。
 県立中央病院の近くでの土地区画整理事業の現場も見てきました。ここに関して最も話題になっているのは、大型ショッピングセンター「バロー」が進出を計画していることです。建設予定地に最接近し、西側と東側から見ました。上越ウイング、ジャスコができただけでも商業界のみならず、まちづくりにも大きなインパクトを与えましたが、ここでもう1つできるとどうなるか。広大な建設予定地で動き回るT産業のブルを見ながら、3人で話し合いました。ここは直江津と新井を結ぶ上新バイパスからも見えます。
 授産施設から医院へ行く途中、本町3丁目の喫茶「志留美亜」でひと休みしました。ここは私が高校時代、初めて入った喫茶店です。当時、喫茶店に出入りすることは問題視されていたこともあって、入る時には胸をドキドキさせながら入ったものです。誰と一緒に入ったかは記憶に残っていないので、おそらく好奇心から1人だけで入ったのだろうと思います。きょうは杉本、樋口議員と3人でホットコーヒーを飲みながら、昔は水の入ったグラスに字が書かれていたなどといった思い出話をしました。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hose1.jp/mt/mt-tb.cgi/1025

コメントを投稿

(TypeKey でサインインしたコメントは即時に、それ以外は承認後表示されます。)

概要

2006年06月05日 00:00に投稿されたページです。

前:総合事務所の地区別懇談会
次:雪対策で県担当課と懇談

過去の投稿

小さな町の幸せ通信