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自治基本問題特別委員会

 自治基本条例についての視察をしたのが先週でした。それから1週間ほどしか経っていません。きょうの自治基本問題調査特別委員会のテーマは上越市の自治基本条例です。自治基本条例の全体像、基本理念、住民投票に関して各派の意見を出し合ったのですが、視察で学んだことが各派の意見に色濃く反映されているなと感じました。
 例えば、前文をどうするかについては平塚市の条例との対比のなかで、歴史や文化など上越らしさを盛り込むべきだという提案がありました。当然だと思います。全国、どこでも通用するような前文にはしたくないものです。また、文体についても、「です、ます」調で親しみやすくという提案がいくつもの会派からでました。これは平塚市の条例の影響が少なからずあったものと思います。条例の内容、構成をどうするかが重要であることは論をまたないところですが、自治体の憲法として多くの市民から活用していただく上でとても大切なことです。
 きょうの議論の中で賑やかだったのは、住民投票制度についてです。常設型にするか非常設型にするかで意見が分かれました。市政の重要問題について直接住民の意思を確認する場面は自治体との合併問題などそう多くはないものの、これをいつでもやれる仕組みとして設けることは重要です。自民クラブの市川文一委員が「スピーディにやるためには常設型で」と提案していましたが、そのとおりだと思います。個別の問題ごとに住民投票条例をつくってからというのでは、遅くなるし、住民投票の内容よりも、住民投票するかどうかにエネルギーをそそぐことになりかねません。
 それにしても、きょうの委員会はいまひとつでした。議論が一般論に終始し、抽象的で、なかなか深まっていかない。そう感じました。吉川町議会で条例づくりをしたときには、自由にいろんな意見が出て、活発だった記憶が残っているので、この差がどこからくるのか気になりました。市議会では、自分たちが自治体憲法をつくっていくんだという意識がまだまだ薄いのかも。しっかりしなくてはなりません。


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概要

2006年11月17日 00:00に投稿されたページです。

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