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質問続出

 今週の議員活動で最も力を入れることにしてきたのは、よしかわ杜氏の郷問題をテーマにした、きょうの党議員団議会報告会です。議員団で議論をしスライドを作成する、参加の呼びかけをする、市民からの質疑に答えられるように資料を読み直す、などの準備をしてきました。なかなか準備万端というわけにはいきません。一昨日、完成したはずのスライドも、今日午後からの予行演習でかなりの修正をしました。実際、映像を映し出し、説明をくわえようとすると、おかしいことに気付きます。それで、きょうは準備作業が午後4時半すぎまでかかってしまいました。

 報告会(画像)は午後7時からでした。先日の地域協議会主催の懇談会では質問が一人の人からしか出ませんでしたので、どうなるか心配したのですが、きょうは質問続出でした。「今度、増資という話が出てきたが、増資は市だけなのか。(会社の経営にかかわってきた)いろんな団体にどれくらいの比率で増資分を割り振るのか」「損失補償契約については町議会、町民にチャンと説明してあったのか」「こうなりましたという説明だけでなく、増資に至るまでの経緯を説明してほしい。いくつかの選択肢があったはずだし、それぞれのメリット、デメリットがあって、こうなったと説明を」「会社を継続していくためには売上をどれくらいレベルアップしなければならないのか」など……。いうまでもなく想定外の質問もありましたので、納得していただけるだけの答弁ができたか気がかりです。

 もちろん、質問だけではなく、いろいろな意見や提案も出ました。「業界全体として取り組みを考えてもいい。もっと連携を」「これまでの会社は住民から離れていた。住民自らがかかわる経営体制にしないと、最後はまた、税金投入となる」。会社の経営再建を願っての、こうした積極的な姿勢にはびっくりでした。今回の懇談会では、私たち議員団も、「私たちの考える基本的な視点」を打ち出し、経営計画が現実的かどうか、自治基本条例に基づいて市民への十分な説明と意思確認がされるかどうか、などを提起しました。参加者からは、「知らないうちに決まったんでは困る。(市は)本当に意見(住民の意思の意味)を聞いてくれるんだろうね」という声がありました。きょうの報告会には総合事務所の幹部の姿もありました。18日に予定されている次回の市議会文教経済常任委員会に、きょうの議論がどんな形で反映されるか注目したいと思います。


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コメント (1)

スハラケンジ:

はじめてコメントさせていただきます。
私はパルシステム東京の生産者交流をきっかけに吉川の自然と人と食に魅せられて、足掛け5年間毎年何度も吉川を訪れております。伺うたびに違う風景や空気、産物、食べ物など、飽きることがなくいつでも新鮮な顔を見せてくれる吉川は、帰る田舎のない私にとって第二の故郷となっています。

橋爪様のホームページは今年になって発見し、頻繁に拝見させて頂いておりました。東京にいながらよしかわの空気に触れるようで、毎日の更新を楽しみにしています。橋爪様の、地元に生き、地元の人々との関係を大事にし、風物を愛し、そこから未来の構想や政策を練り上げる姿勢にも感銘を受けております。

さて、ここしばらくの間吉川区では「よしかわ杜氏の郷」問題がクローズアップされているようです。行政や市が絡んだ大きな問題ということで、住民の方々も深く関心を寄せておられるように思います。吉川の皆さんのために良い方向に向かって欲しいと願ってやみません。

そしてここで遠く東京から、どうしてもお話しておきたいことがあります。それは「よしかわ杜氏の郷」のお酒は、特別なものである、ということを地元の皆さんにも再認識していただき、その素晴らしさを存続させていただきたい、ということです。

「よしかわ杜氏の郷」のお酒・お米・野菜を体験することは、私達にとって特別な体験です。それは「生産者の顔が見える、安心で安全な産物」であり、「他とは違う優れた食味を持っている」ということです。特にお酒は素晴らしいものがあります。私は食・酒関係の広告・執筆の仕事をしており、その関係で多くのお酒を飲んでおりますが、「杜氏の郷」のお酒は初めて飲んだときから他とは隔絶した素晴らしいものと感じました。そのことがきっかけで吉川を訪れるようになったのですが、そこで農業や米作り・酒造りに関する気の遠くなるような努力や他の日本酒とは違うものをつくるための考え方を聞いてなるほどと納得したものでした。

現在、ワインの世界ではごまかしの効かないエコロジカルな栽培と製法で造られる高品質の「ビオワイン」が注目されており、ワインの消費が減少する中で輸入量を増やしておりますが、日本酒では米の質や問われることがありません。
品質に難のある米で、工業的な大量生産製法で造られるものが蔓延しています。そんな中で確かな原料を生産し、ごまかしのない製法でお酒を造る「よしかわ杜氏の郷」のお酒は、別格の美味しさでした。そして原料の栽培・製法からいっても、人気の「ビオワイン」と比肩できる唯一の日本酒です。
味わいに関しても、少なくとも私にとってはワインの最高峰といわれる「ロマネ・コンティ」と同格のお酒です。

私の確信からようやく数年経ってやっと公的評価が追いついてきましたが、現在、東京・大阪・名古屋等では、「よしかわ杜氏の郷」のお酒が認められつつあります。「安心・安全」「他とは違う個性」がその要因です。現在偽装問題等で食の安全が問われていますが、こういった観点から安心できる日本酒というのは実は数少なく、その中でしかも美味しい、というお酒は他にはほとんどありません。そして消費者は工業的な製法で造られる個性の無い味に飽きており、それが注目の原因と思われます。

このような理由で生協が現に採用し、またそれ以外にも多くのデパートや酒卸等が「よしかわ杜氏の郷」に注目しています。杜氏の郷のお酒をきっかけに吉川を訪れる酒卸・飲食店・デパート等の人々も増えているようで、そうした人々は米・自然薯・野菜など他の産品にも高い評価を与えているようです。よしかわ杜氏の郷は吉川の産物の発信地としてファンを増やす役割を充分に担っているといえるでしょう。

現在の食環境の中、「よしかわ杜氏の郷」のお酒と、よしかわの産品は、もっともっと注目を浴びてしかるべきです。そしてそのためのキーステーションとなるのが杜氏の郷だと思うのです。

吉川の皆さんは、杜氏の郷をもっと誇りに思ってください。
そして杜氏の郷をキーに、もっと日本中に産品を売り込んでください。現在求められてる食・将来必要な食がよしかわにはあります。

スポンサー問題も浮上しているようですが、よしかわ杜氏の郷の高い付加価値を理解し、「吉川区の産品の拡販」につながるようなところでなければ意味がありません。よしかわ杜氏の郷のお酒と吉川区の産品は、普通のスーパーや酒屋に他の商品と同格に並べられる価値しかないものではないのです。杜氏の郷はこれからの状況の中でもっともっと吉川区の存在感と産品の付加価値を発揮する鍵であり、宝ものだということをぜひ認識していただき、その上での最上のご判断を望みます。

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概要

2008年11月13日 23:57に投稿されたページです。

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