« 母を連れて病院へ | メイン | 質問続出 »

このときを待っていた

 市役所へ行く時、必ず通る道に1本のイチョウの木があります。吉川区山方の敬徳寺の大イチョウです。この時期になると、いつ一番美しい黄葉になるか楽しみにしています。そして毎年、気に入った写真を撮ろうと構えているのですが、きれいに黄葉して最高の時となっても空は曇り空であるなど、なかなかいいチャンスはやってきませんでした。ところが、きょうは5年に1回あるかないかのチャンスがやってきたのです。もう説明はやめましょう。きょうの写真は「私の好きな風景」に掲載したものよりもよく撮れていますよ(画像)
 市役所では国保運営協議会を傍聴しました。12月議会提出予定の条例の一部改正や補正予算案について話し合いが行われていました。注目したのは、「その他」の事項で市が説明した国保の資格証明書の発行についてです。当市における国保加入世帯数は2万6374ですが、滞納が始まって2年くらいたっても納税相談に応じない世帯に被保険者資格証明書を出しています。その数、234世帯。このうち、子どものいる世帯数は18世帯です。被保険者資格証明書世帯では、保険診療扱いとなっても医療費は10割自己負担です。事実上、医者にかかれません。最近、「子どもが医者にかかれないことになっていいのか」という世論が高まっていますが、上越市では高校生までを対象に短期被保険者証を発行する予定であることを明らかにしました。一歩前進ではありますが、子どもの権利条例を制定した市の対応としては不十分です。党議員団で至急検討し、市当局に最善の対策を申し入れたいと思います。
 もうひとつ、きょうは市役所で興味深いビデオを見ました。先代の柳家小さん師匠と事実上の師弟関係にあった上越市在住の舞踊家との友情を描いた物語です。今年、ある民放で放映されたものだそうです。学生時代、小さん師匠のもとに飛び込んでいったものの、落語界のきまりのなかで弟子になれず、ふるさと直江津に戻って舞踊家になった青年が落語名人会を毎年地元で開催し、文化活動を推進していきます。その名人会には、毎回、小さん師匠の姿がありました。地元で金が集まらず、開催を断念しようとしたときもありました。師匠の病気が進み、医師から上越行きを強行すれば命の保証がないと言われたときも、小さん師匠は上越市にやってきました。命ある限り上越へ、弟子との約束を守るために。事実上の師弟関係にあったその人は何と現職の市議、佐藤敏さんです。胸が熱くなりました。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hose1.jp/mt/mt-tb.cgi/1871

コメントを投稿

(TypeKey でサインインしたコメントは即時に、それ以外は承認後表示されます。)

概要

2008年11月12日 20:45に投稿されたページです。

前:母を連れて病院へ
次:質問続出

過去の投稿

小さな町の幸せ通信