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県道大潟高柳線上川谷地内526日ぶりに開通

 3日からの降雪がウソのようです。晴れて気持ちのいい、すばらしい天気になりました。きょうは主要地方道大潟高柳線上川谷地内で進められていた災害復旧工事現場で、開通式が行なわれました。災害は昨年6月28日の梅雨前線豪雨の時に発生しました。大量の土砂が県道を100メートルほど埋め、下の出合川まで到達しました。この災害で上川谷に住んでいる住民は、尾神岳を通る市道を使うか、大島区まわりで吉川区の中心部へ出るという不自由を余儀なくされました。災害復旧工事費は約2億3000万円。工期は来年3月15日まででしたが、「道をふた冬とめるわけにはいかない」との声が行政を動かしました。工事は降雪を前にしてほとんど終わり、きょうの開通となりました。
 開通式は午前11時から。地元町内会が主催して行われました。川谷地区の住民はもとより、市長や上越地域振興局の幹部などが参加しました。50人くらいはいたと思います。このなかには法政大学OBのHさんの姿もありました。新潟からはるばる、現場まで駆けつけてくれたのです。市長などがテープカットした後に、参加者全員が歩いて現場を通り、下へ移動しました。災害発生から526日ぶりの開通です。崩れ落ちた160メートルもの斜面は、きれいに整備され、災害があったことはわからなくなりました。「このままだと、いつか忘れられてしまう。何とかしたいね」という声がいくつも聞こえてきました。
 開通式が終了してからは、旧川谷小中学校体育館で祝賀会です。地元の人たちが手づくりの「のっぺ」、そばを用意してくれました。どちらもとても美味しかったですよ。会場ではみんながよくしゃべり、よく食べ、よく飲みました。あちこちに笑顔がありました。「ひさだったね。たっしょでいたかい」「こんど、忘年会やろで」といった会話も聞こえました。災害発生によって川谷地区は、上川谷と下川谷、石谷などの集落が分断されていましたが、道が再びつながったことにより、これまで以上に人と人のつながりが強くなるのではないかと感じました。祝賀会で挨拶した村山上越地域振興局長は、上川谷と大島区板山間は今冬も除雪すると約束しました。地元住民はこの発言に大喜びでした。県道災害で新たに大島区とのつながりが強まった人たちにとっては、冬も交流できるし、大潟高柳線が仮にまた交通止めという事態になっても孤立することはなくなりました。


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2006年12月05日 00:00に投稿されたページです。

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